\行ってきました!/「東京インターナショナルギフト・ショー秋2023」
リポート

魅力的な雑貨・工芸品がいっぱい!


テーマは「仙台 杜のくらふと sendai desiners for well-being」

去る9月6、7、8日の3日間にわたって、東京ビッグサイトで行われた「第96回東京インターナショナル ギフト・ショー秋2023」。
海外からの来場者数を含む総来場者数は21万人を超え、大変な盛り上がりをみせました。
出展企業数も2,982社にのぼり、仙台市からは「仙台 杜のくらふと」と題し、6社が出展を果たしました。

「itch」こけしのイラストハンガー

ギフト・ショー初出展のDEPART(itch)は、ユニークなアートハンガーを出展。
齊藤薫さんは「予想以上に多くの方に立ち止まっていただいて、お話することができました。このハンガーのユニークな点を理解して面白く使っていただける方に届けたい」と話していました。

武州正藍染刺子×カラー帆布トートバッグ

剣道の道着などに使用される「刺し子生地」使用したバッグや小物を製造販売する「ENN LIVING WORKS」も今回が初出店。熊谷朋之さんは「たくさんの異業種の方とふれあえる貴重な機会となりました。日本の伝統文化、そしてこの商品の経年変化を楽しんでいただける方に手に取ってほしいですね」と話していました。

スカーフにもなる水彩画ハンカチ

水彩画をテキスタイルに起こし、ハンカチやポーチなどのアイテムに仕立てている「miyaco hyper」。代表の西尾都さんは「ギフト・ショーに出てみたかったんです。過去に見学に来たこともあったのですが、実際に出展するとお取引が発生して、すごく勉強になります。歓送迎会やお誕生日などのギフトにぜひ遣っていただきたいです」と笑顔で語ってくれました。

AKIU Style ナチュラルリードディフューザー(ミディアム ボディ)

そして今回でギフト・ショーへの出展が4回目だという株式会社グリーディー。
COOの阿部楓子さんは「今回は心と体に働きかけるバスソルト『呼吸』と『解放』をお持ちしました。関東圏、東京で実際に香りを体験していただける機会を得ることができてうれしいです。忙しくてお疲れの方は、ぜひこのバスソルトで癒されてほしいです」と話していました。

obico -きもの帯バッグ-

着物の帯をバッグやポーチなどにアップサイクルするobicoは、2回目の出展。
代表の今野幸治さんは「もともとこのブランドは海外に向けて発信したいという思いがあったので、今回は海外のバイヤーさんの割合が増えていればいいなと期待しての出展です。実際に日本と海外のバイヤーさんが、半々なので、これをいいきっかけにしたいですね」と、期待を寄せます。

仙臺銅壺・盃

そして伊達政宗公の時代からの老舗「タゼン」は、銅の酒器を中心に初の出展。
出展ブースに立った櫻井拓さんは「仙台の森民酒造さんに協力をいただきながらつくった酒器です。イベント自体初出展なので、やりながら勉強させていただいている感じです」と話してくれました。

コロナ禍の終焉とともに、人・モノの交流がグッと増えた2023年。このギフト・ショーを足掛かりに、仙台の“よいもの”が日本全国、そして世界へと羽ばたいていくことに期待したいですね。

合名会社菓子処 丸美屋
「雪中果」

合名会社菓子処 丸美屋は、仙台市産業振興事業団が主催する
第9回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

優秀賞「雪中果」


「春待ちりんご」や「雪室りんご」という言葉を聞いたことはありますか?
雪の中でりんごを保存することで、甘味とみずみずしさが増すといわれている、東北ではポピュラーな保存方法。その雪中のりんごをお菓子で再現したのが、青森県八戸市に暖簾を構える老舗和菓子店「お菓子処 丸美屋」の「雪中果」です。


写真:コロナ禍での起死回生を狙い、「雪中果」を開発した若山さん

真っ白な粉の中に、これまた真っ白なマシュマロが入っています。探す楽しみがあるのも、この商品の大きな特徴です。代表の若山忠義さんは「うちは冠婚葬祭の干菓子が売り上げの中心だったのですが、コロナで冠婚葬祭がなくなってしまって、全部頭打ちになってしまって。これからどうしようと考えていく中で、新しい商品が必要だろうということになりました」と、その開発のきっかけについて話してくれました。


写真:老舗和菓子店らしく、工場の中には年季の入った焼き印が

「せっかくだから、丸美屋が今まで作っていたようなお菓子とは全然違うものを作りたいと探していたところ、マシュマロ、ギモーヴというものに出合ったんです。和菓子ではないものを和菓子として販売してはどうかと。機械メーカーさんのほうで、マシュマロの中にりんごのジャムを入れることができるということだったので、じゃあやってみようか、と。中に餡を入れるというところは和菓子らしいと考えました」。


写真:伝統的な和菓子も職人の手でつくられていく

ヒントになったのは、かつて全国を巡る中で出合ったお菓子でした。
「広島に行ったときに、和菓子屋さんでギモーヴを使った商品を出しているところがあって、いいなぁと思っていたんです」。


写真:雪中果をふたつに割ると、甘酸っぱいりんごのジャムが顔を出します

りんごのジャムを包んだマシュマロ、だけでは物足りないと感じたという若山さん。
「何か面白いことができないかと考えたときに、津軽の方で雪の中にりんごを貯蔵して、それを春になったら出して食べるっていうのがあったよな、と思い出して。雪の中に埋もれて探しながら食べるっていうのは面白いんじゃないかと。ただ、雪の中から出てくるりんごは真っ赤だけど、うちのは白い。だからといって色を付けてもちゃんとしたりんごの色にはならないから、うちは白いまま進めてもいいかな、と。白に白でぱっと見分からないというのも面白いかな、と思って」。

オブラートを細かく刻んだものを雪に見立て、「雪中果」が完成しました。



パッケージにも若山さんのこだわりが光ります。
「雪の中から顔を出すりんごを表現しています。あえて商品名を入れていないので、食べ終わったら小物入れなどとして使っていただけたらうれしいですね」。

昭和8年(1933)創業の老舗和菓子店が挑戦した、新たな商品づくり。
ユニークなコンセプトとデザインの美しさもあり、「新東北みやげコンテスト」で優秀賞に輝きました。
「賞をいただけたおかげで、メディアからの取材も受けることもできました。お土産としての動きもとてもいいんですよ」。


「雪中果」は、丸美屋本店、八食センター店のほか、イベントなどのポップアップショップで購入することが可能です。オンラインストアも準備中とのことなので、ぜひ一度“雪”の中から甘~いマシュマロを探し出してみてはいかがでしょうか。

「お菓子処 丸美屋」、そして若山さんのものがたりは、Yahooニュース!でもご覧いただけます。

合名会社菓子処 丸美屋

所在地 〒031-0802 青森県八戸市小中野8-8-35
TEL 0178-22-6105
FAX 0178-47-3553
営業時間 午前9:00~午後5:00
定休日 毎週火曜日
URL https://marumiya.jp/

取材/2023年7月

これまでの「銘品ものがたり」もご覧ください。

新商品/新サービス開発支援
「森と蜂と」リブランディング【再掲】

「森と蜂と」



※「森と蜂と」の「初咲」(写真の一番左)が日本はちみつマイスター協会が主催する「第6回 ハニー・オブ・ザ・イヤー」の国産部門と来場者特別賞で最優秀賞の2冠を達成したのを受け、一部加筆訂正しています。受賞のコメントは記事の最後でご紹介しています。

秋保の里山の麓で養蜂場を営む山口将吾さん、梢さん夫妻。今回山口さん夫妻がつくるはちみつが、仙台市産業振興事業団が実施する「新商品/新サービス開発支援」の対象に選ばれ、リブランディングの支援を受けることになりました。

マーケッターやコピーライター、デザイナーがチームとなり、仙台市産業振興事業団がリブランディングをバックアップ。ブランドネーミングからラベルデザイン、リーフレットの制作まで、約半年に渡る伴走支援が行われました。


写真:森の中で、蜂と真摯に向き合う山口さん夫妻

今回、山口さん夫妻をサポートするメンバーは、

【仙台市産業振興事業団 ビジネス開発ディレクター】

◆大志田典明(マーケティングプロデューサー)
◆川島洋子(フードコーディネーター)

【外部クリエイター】

◇梅木駿佑(グラフィックデザイナー)
◇工藤拓也(コピーライター)

※敬称略

これまで数々の商品開発を手がけてきたプロとともに、プロジェクトがスタート。月1~2回ほどの打合せは、仙台市産業振興事業団の会議室やオンライン、養蜂場がある秋保で行われました。


写真:AER(アエル)7階に事務所を構える「仙台市産業振興事業団」。初夏のころ、会議室に集まりプロジェクトがスタートした

思いを体現するラベルデザイン

このプロジェクトがスタートする数ヵ月前に、山口さん夫妻のはちみつを味わったことがあったマーケティングプロデューサーの大志田さんは「上質な日常を送る人をターゲットにしよう」と提案。山口さん夫妻がつくる17種類のはちみつを、色や味などをもとにチャート化しました。

その上で、はちみつの中身そのものを表すラベルデザインが必要であることを説明し、「自分たちの思いを言葉にすれば、クリエイターたちがくみ取って形にしてくれる」と話します。それを受けて山口さん夫妻からは「養蜂家として、職人として、真剣に日々蜂と向き合っていること」、「四季を通して、蜂が健康に暮らすために手間暇をかけて育てていること」など、養蜂にかける熱い思いが語られます。


写真:どのような思いと手法で養蜂と向き合っているか、山口さん夫妻の言葉を全員が共有します

はちみつが生まれる場所

夏のある日、プロジェクトメンバーが実際に現地へ赴きました。森の中にありながら、青空が抜ける静かな山口さん夫妻の養蜂場。打合せで聞いてきた言葉が、プロジェクトメンバーの前に実態として現れます。


写真:秋保の里山にある養蜂場。森林に囲まれた自然豊かな環境が広がる


写真:山口さんが、巣板にスプーンをあててすくうと、艶のある黄金色の蜜がとろりとあふれ出します。一口含むと、芳醇な花の香りが鼻を抜け、爽やかな甘味が広がりました

山口さん夫妻は自身の仕事を「蜂に仕える仕事、自然に仕える仕事」と表現します。蜂の命を預からせてもらっている、自然を敬うことを大切にする。だから自然由来の養蜂で、手間暇をかけてつくる_。この矜持があってこそ生まれるのが、このはちみつなのです。

丁寧なコミュニケーションが生んだ、奇跡のブランド

山口さん夫妻が「プロジェクトはこの方なしでは成し得ることが出来なかった」と振り返るのが、マーケティングプロデューサーの大志田さんです。大志田さんは、ふたりのはちみつを見出し、ラベルデザインのリニューアルを提案。このプロジェクトを大きな推進力で形作るだけでなく、常にふたりの理解者でありました。


写真:直売所の予定地となる場所を視察するマーケティングプロデューサーの大志田さん(右)

そして、大志田さんとともにこのプロジェクトを支えたのが、グラフィックデザイナーの梅木さんとコピーライターの工藤さんでした。

「養蜂家である前に、一人の人間としてどのような方なのか。どんな気持ちで、どんなことを目指しているのか。仕事のことはもちろん、それとは関係ないことも、いろんな角度から一緒にイメージや言葉を作って、話し合ってきました」と語るのはグラフィックデザイナーの梅木さん。

コピーライターの工藤さんも「養蜂という仕事やこだわりについて聞くときは、わかったふりをしないで、理解できるまで質問してきました。また、私の提案に対しても、遠慮なく意見を言ってほしいと繰り返しお伝えし、お互いに納得がいくまで、じっくりと時間をかけてきました」と振り返ります。


写真:コピーライターの工藤さん(左)、グラフィックデザイナーの梅木さん(中央)、山口将吾さん(右)は幾度となく話し合いを重ねてきた

将吾さんは「私たちの苦労や思いを表現してくれたのが大志田さんはじめ、プロのみなさんでした。今まで1人で全部やらなければと頑張ってきましたが、心強いサポートを得られて、頼っていいんだなと思えるようになりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と話します。

新ブランドは、プロジェクトメンバーとコミュニケーションを丁寧に重ね、チーム全員で思いを共有して作り上げられました。そして、コピーライターの工藤さんから提案されたブランドネームは、「森と蜂と」

工藤さんは、「森・蜂・人(山口さん夫妻)」の3要素の関係性を山口さん夫妻の目線で表現しました」と話します。

山口さん夫妻は「『森と蜂と』には、養蜂家として、ひとりの人間として真剣に向き合っている姿を表現していただけました。これまで大切にするはちみつをどのように伝えたらいいかわかりませんでしたが、私たちがやってきたことや思いを大きく俯瞰して表現してくださいました」と話します。

ブランドネーミングが決定した後は、ラベルデザインです。グラフィックデザイナーの梅木さんから、「森と蜂と」のロゴデザインとはちみつの瓶に貼るラベルデザインが提案されました。ロゴデザインのコンセプトは「森から採れる蜜」。見る人によって、いろいろな物語が紡ぐことができそうなロゴになりました。そして瓶に貼るラベルは、ワインのエチケットのような気品を纏ったデザインに。


写真:花の蜜の名前、採取地、ロゴマーク、屋号などが配置されたラベルデザイン

ラベルの端には蜜源である花や植物の色を抽出したポイントカラーもあります。このポイントカラーは、山口さんと夫妻と梅木さんとで8時間にもわたって話し合われたそうです。ものづくりに携わるプロ同士の「濃密な時間でした」と、将吾さんは笑顔で振り返ります。

またこのラベルには、山口さん夫妻を思いやる工夫も施されています。通常、瓶にはガラス面に貼るラベルと、蓋を閉じる封緘(ふうかん)がありますが、今回はそれらがひとつとなったデザインとなっているのです。その理由を梅木さんは「瓶詰めも、ラベルを貼ることも、すべて山口さんご夫妻が手作業でされています。ラベルをひとつに統合させることで工程が減り、その分、蜂に向き合っていただけます」と話してくれました。ふたりの想いを丁寧に汲み取る作業を重ねてきた梅木さんだからこそ生まれたデザインなのです。

装い新たに出発

こうして「森と蜂と」は完成。ブランドメッセージを込めたリーフレットも完成し、2023年2月25日に直売所のプレオープンを迎えました。


写真:完成したリーフレット

改めて山口さん夫妻にこのプロジェクトについて伺いました。

「ここに来るまで10年かかりました。苦しい時間もありましたが。でも、こうしてプロのみなさんに出会えて、本気でぶつかることができて、感謝しかありません。ようやく今、殻をやぶれて新しい未来に向かうことができています」。


写真:シンプルなバタートーストにかけるだけで、極上の味わい。忙しい朝にも、豊かな気持ちを与えてくれます


写真:ブルーチーズと生ハムにはちみつをオン。ワインがすすみます


写真:上質な眠りを誘う、ホットジンジャーハニー。お湯にすり下ろしたショウガとはちみつ1さじを加えるだけ

そして、文頭でも紹介した通り、「森と蜂と」の「初咲」が日本はちみつマイスター協会が主催する「第6回 ハニー・オブ・ザ・イヤー」国産部門と来場者特別賞で最優秀賞の2冠を達成しました。

将吾さんは「お恥ずかしい話ですが、社会人になって失敗の連続で、自分が何も出来ないことを痛感させられる日々でした。何を生き甲斐にしていいのかもわかりませんでした。そんな自分でも唯一できる事が自然の中でみつばちと働くことでした。初代ではちみつ農家となり、休みなく10年を積み重ねてきました。今こうして、私たちが作ったはちみつが専門家の方々から評価頂いたこと。200人以上のはちみつファンの方から評価頂いたこと。2つ日本一を頂いたことは大変嬉しく思っています。『森と蜂と』を応援してくださった方々のおかげで、私たちは成長し、日本一のタイトルを取ることができました。ありがとうございます」と受賞にあたってのコメントを寄せてくださいました。

「森と蜂と」のはちみつは、オンラインショップで購入できるほか、秋保の直売所で購入できます。直売所では、はちみつを使ったソフトクリームも味わうことができますので、気になる方はぜひ足を運んでください。最新情報は「森と蜂と」の各種SNSで更新されるので、そちらもぜひチェックを!

森と蜂と

〒982-0241 仙台市太白区秋保町湯元行沢12-4
URL https://morino83.thebase.in/
Instagram https://www.instagram.com/mori.no83/

新東北みやげコンテスト×@UPDATE TOHOKU. -アップデート東北-
【終了しました】

藤崎で「新東北みやげコンテスト」
受賞商品が買えるよ!



仙台の老舗百貨店である藤崎では、「@UPDATE TOHOKU. -アップデート東北-」をテーマに、“東北の今”ד商品”דストーリー”という視点で東北の工芸品や名産品を集めたイベントを開催しています。

今年5月に大改装を終えたばかりの本館2階の「リ・プレイス」。“まいにち生まれる、まいにち見つかる”をコンセプトに、株式会社藤崎のZ世代・ミレニアル世代を中心としたスタッフが企画・編集したモノ・コト・ストーリーや、デジタルを活用したサービスなどを発信する、これまでにない売り場空間になっています。そんな「リ・プレイス」の一角にある「ツナガル」コーナーでは、「新東北みやげコンテスト」の特別販売会を実施。まるでマルシェのような空間で、今年で10回目を迎えるコンテストの受賞商品を購入することが可能です。



このイベントの実務を担当している株式会社藤崎コンテンツデザイン部の千葉伸也さんは、「日々新しい地域の取組や商品が生まれていく中で、今年10回目を迎える『新東北みやげコンテスト』の受賞商品を『ツナガル』というコーナーでお披露目することになりました。お話を伺ったところ、200商品以上の応募があって、その中で受賞するのは50商品程度。そういった形で評価されたものをご紹介することで、今後の東北のコンテンツづくりや、みやげ物づくりの発信の場のひとつになれたらいいですね」と話してくれました。

仙台七夕まつり、そしてお盆と、街中に多くの人が繰り出すこの時期。
ぜひ、藤崎に立ち寄ってアップデートされた東北の銘品、工芸品に出合ってください。
「@UPDATE TOHOKU.」は、8月16日までの開催です!

@UPDATE TOHOKU.詳細はコチラ!

(公財)仙台市産業振興事業団では、今年第10回を迎える「新東北みやげコンテスト」のエントリー商品を募集中です。東北の魅力あふれる自慢の商品をエントリーしませんか?ご応募お待ちしております!

※申込は終了いたしました。たくさんのご応募、ありがとうございます!

よいみせ│HONOKA COFFEE 仙台駅店

早朝から笑顔にあふれる、駅ナカのカフェ


写真:仙台駅構内tekuteにある「HONOKA COFFEE 仙台駅店」。
10:30からは、カレーなどのフードメニューも楽しむことができます

自家焙煎したコーヒーを一杯一杯丁寧に淹れる人気のカフェ「HONOKA COFFEE」。

2002年、当時はまだ珍しかった女性焙煎士の店として太白区富沢で創業しました。

世界中の厳選された農園から良質なスペシャルティーコーヒーを中心に買い付け、産地の個性に合わせて焙煎機を使い分けて焙煎。そのおいしさはコーヒー好きの間で話題となり、今では全国から豆の注文が入るそうです。

創業から21年の今年、2023年3月には「長年の夢であった」という仙台駅への出店を果たし、朝早くから多くのお客さまでにぎわいを見せています。2023年7月現在、本店、泉店、定禅寺通店、そして姉妹店のCOFFEE HAUSと5店舗を展開しています。

そんなHONOKA COFFEE 仙台駅店を訪ね、ショップマネージャーの相澤真帆さんにお話を伺いました。


写真:ショップマネージャーの相澤さん。さわやかな笑顔でお客さまを迎えます

「仙台駅店は、朝7時半という早い時間からオープンしています。平日ですと朝の時間帯は、お仕事前にコーヒーを買われていく方、出勤前に勉強をされている方、お昼にスコーンを食べたいと購入してくださるお客さまが多いです。土日ですと『今から新幹線で東京へ』とか、『ライブで遠くに行く』というような若い方もいらっしゃいます」。

焙煎士がローストしたおいしいコーヒーをお店とお家で

新型コロナウイルスが5類になったことで、人の往来が増え、お店ではマスクなしの接客もできるようになりました。「お客さまとの距離感が近くなったと思います。マスクなしで接客もでき、お互いの顔が見えて笑顔が増えた気がします。世間話がしやすくなりました」。

コーヒーの焙煎は富沢にある本店と、あと姉妹店のCOFFEE HAUSにおいてある2台の焙煎機で焙煎士がローストします。


写真:朝 10:30まで限定のモーニングセットがお得! 季節のスコーンとプレーン2つがついた「ダブル」は、890円

「どのお店でも常時6、7種類のコーヒーをご用意しています。どんなものがお好みかおっしゃっていただければ、スタッフがおすすめをご提案させていただきます」。


写真:季節のブレンドやシングルオリジンも店頭に並びます。お店の味わいをお家でもどうぞ

「また会いたい」をきっかけに来てもらえる店に

朝のHONOKA COFFEEでは、コーヒーを買い求めるお客さまとスタッフが、笑顔で挨拶をかわし、ちょっとした会話を楽しんでいるような様子がうかがえました。お客さまとの近しい接客は、相澤さん自身、「HONOKA COFFEE」への入社のきっかけとなったそう。


写真:手づくりのスコーンは常時8~9種類を用意しています

「本店に初めて行ったときに、丁寧だけど、ちょっと親近感があるような絶妙な距離感の接客を受けて『すごいな』と思ったんです。かつお店の雰囲気もよくて、コーヒーもおいしくて…。他の店舗も回ってみると、教育が行き届いていてどこの店舗でも居心地良く過ごせました。この仙台駅店は、場所柄たまにしか会わないお客さまや、その日限りのお客さまもいらっしゃると思うんです。でも、『また会のスタッフに会ってみたいな、喋ってみたいな』というきっかけで、来てもらえたらいいなと思います。人についてもらうようなお店を目指していきたいです」。

HONOKA COFFEE 仙台駅店