「いいいち」~いいもの、あえる、いち~vol.2
ご来場ありがとうございました

いいもの、みつけましたか?

9月19日(金)から21日(日)まで、AER2階アトリウムにて行われた「いいいち」~いいもの、あえる、いちVol2~。
2025年2月に行われた第1回目の反響を受けて開催した第2回目も、本当にたくさんのお客さまにお越しいただくことができました。

仙台・宮城、そして東北のおいしいものや優れたクラフトを、このイベントを目指してきてくださった方や、「たまたま通りがかったよ」というお客さままで、さまざまな方に“東北のよいもの”に触れていただき、感謝です。

大人気だったワークショップは、「野郎ワークス」「ねこけし」「メリークリスマスランド」「HOJIA」さんの出展。

そのほか、現在開催中の大阪万博で世界一になった七ヶ浜SEASAWの「のりだれ」や昨年の「新東北みやげコンテスト」で最優秀賞に輝いた「まるごと牡蠣ソース」など、宮城を代表する調味料などを試食販売し、たくさんのお客さまにその味を知っていただくことができました。

ご来場いただいたお客さまへのアンケート結果をもとに、さらによいマルシェを目指してまいります。

ありがとうございました!!!
また次回、お目にかかりましょうね。

ジンジャーアップコーディアルみろく
三陸ジンジャー

三陸ジンジャーとは、仙台市産業振興事業団が主催する
第11回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

インバウンド特別賞 ジンジャーアップコーディアルみろく

しょうがの産地というと、高知県など温暖な場所のイメージがある方も多いことでしょう。
そのしょうがを、岩手県陸前高田市で育て「三陸ジンジャー」として販売している菊地康智さん。菊地さんは、震災後の2014年陸前高田市に移住し、しょうが栽培を始めました。


写真:菊地さんの畑は、陸前高田のまちを見下ろす高台にあります

「僕は千葉県民で、ここは、おばあちゃんの家。僕以外の家族は、震災より前に陸前高田市で生活していたんです。震災が起きて、家族にゆかりのある場所がとんでもないことになって。僕の家族は無事でしたが、避難されている方たちを見て衣食住の大切さをものすごく感じたんです。特に食べるものって大事だなって思って、食に携わる仕事として農業をしようと思いました」

何をつくるのかは決めず、「とにかく農業をやろう」との思いで陸前高田市に移住。
「地元の人たちは、ここを“岩手の湘南”って呼んでいて。雪もそんなに積もらないし、温暖なんですよね。ゆずの木とかお茶とかも栽培されていて、気候風土が東北の中で独特だっていうのを知りました。そんなときに地域の人たちの『しょうがをつくってみたい』っていうプロジェクトに誘ってもらったんです。『都会から来た若いあんちゃんが農業やりたがっている』っていうのを聞きつけてくれたんです。それでしょうがをつくり始めたんだけど、岩手でつくったことがないから情報もないし技術もない。県の農業関連の施設に問い合わせてもデータもないので、もう全く本当にゼロからっていう感じで。環境は合うんじゃないかという仮説のもとに勝手に始めたんです」


写真:菊地さんの無農薬しょうが。とにかく大きい!

こうして、2015年菊地さんのしょうが栽培が始まりました。
手探りながら、着実にしょうがを生産していった菊地さん。2017年には農家として起業。
「もう8年くらいやっていますけど、いまだに難しいと思いますね。しょうがは育てるのも難しい部類の野菜なんですけれど、それよりも保存が難しい。気温が13℃から15℃、湿度90%以上で、その環境を作り出してあげないと保管できないんです。ただ、その環境を再現したからといって、大丈夫というわけでもない。ガスが出たらそれをどう逃がすか…など、誰も知らないので、高知まで勉強しに行って。高知のJAさんのしょうがの倉庫を受けている設備屋さんを訪問しました」

そして、六次化にも乗り出し、「ジンジャーアップコーディアル みろく」を開発。
「本当は一番やりたくなかったんですよね、六次化って(笑)。だって、みんなやってるし。でも、市場動向を見たときに、『コロナ後に5年で2倍に伸びる』というようなデータがあって。留学している友人が『ドイツのマルシェでしょうがのドリンク、たくさん売ってたよ』と教えてくれて。それまで自分自身、しょうがは薬味…っていうイメージだったんですけれど、液体なら摂取しやすいし、体にもいい。なんかそのときに、腹落ちしたんですよ。それにお客さまが求めているのなら、つくってみたいと思いました」


写真:料理研究家やデザイナーと協働で開発した「三陸ジンジャー みろく」

こうして菊地さんは、仲間とともに、「ジンジャーアップコーディアル みろく」を完成させました。
「レシピをつくってくれた料理研究家からボトルのサイズやラベルデザインを手掛けたデザイナーなど座組をつくって、最初からチームで動いていました」
水を一切加えず、三陸ジンジャーを丸ごと搾った水分のみをベースに、陸前高田市産の柚子果汁や果皮、三陸野田村産のミネラル豊富な海塩と北海道産のてんさい糖を加えこっくりと煮詰めた「ジンジャーアップコーディアル みろく」は、菊地さんが予測した通り、海外のお客さまからの評判がとても高く、第11回新東北みやげコンテストでインバウンド賞を受賞しました。
「やはり、海外のお客さまのほうが、液体での摂取も含め、いろいろな形態に慣れていらっしゃるという印象。それに、ジンジャーには元気にするとかい活発にするっていうポジティブな意味があるのもよかったのかもしれません」


写真:ビールに合わせればビアカクテル「シャディガフ」に

そんな「ジンジャーアップコーディアル みろく」。菊地さんにおすすめの食べ方を伺いました。
「白湯に入れていただくのがおすすめなんですれど、アイスクリームにたらしてもいいし、炭酸で割ってもいい。お客さまのお好きなように楽しんでいただければうれしいですね」


写真:豚肉をフライパンで炒めて、麺つゆと「三陸ジンジャー みろく」を合わせれば、超簡単なのにおいしいポークジンジャーの出来あがり

夏の疲れで体力不足を感じている方は、ぜひ毎日の生活に「ジンジャーアップコーディアル みろく」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

菊地康智さんのこれまでのものがたりは、Yahoo!ニュースでご紹介しています。ぜひご覧ください。

三陸ジンジャー

所在地 〒029-2206 岩手県陸前高田市米崎町字川西96
TEL 090-5795-4861
URL https://www.instagram.com/36seasideginger/

よいみせ│もりそばSHIN

仙台の奥座敷・秋保温泉。古くは伊達政宗公が湯治に訪れたともいわれる名湯として、全国にその名を知られています。その秋保に今、「おしゃれでおいしいそば屋さんがある!」と話題になっているのが、「もりそばSHIN」。
秋保の温泉街、深い緑を讃える森に面したモダンな建物。2024年12月にオープンしてからわずか8カ月ではあるものの、平日にもかかわらずひっきりなしにお客さまがやってくる人気店となっています。


写真:「もりそば」は細麺から提供されます


写真:透明な器で提供される「かけそば」

提供するのは、「もりそば」と「かけそば」の2種類。その店名にもなっている看板商品の「もりそば」は、細麺と太麺の2種類を提供。「かけそば」は、注文時に細麺か太麺を選ぶことができます。
そばの前には、フレンチを思わせるような前菜の盛り合わせがテーブルに運ばれてきます。
このそばと前菜は、「もりそばSHIN」のオーナーである八巻真介さんの手によるもの。


写真:八巻さんお手製の前菜の盛り合わせ

「若い時から、そばが大好きで食べ歩いていたんです。それぞれにいいところはたくさんあるんですけれど、なかなかぴったり来るお店がなかったんですよね。それでだんだんと、『自分でこういう店をやってみたいなぁ』という気持ちが湧いてきました」と、八巻さんは話します。

「店をやってみたい」という思いは、秋保に土地を購入するとますます強くなっていきました。
「たまたま空いていたので購入したんです。自宅からも近いし、秋保は今とても盛り上がっている場所ですから。もし店ができなかったにしても、とりあえず買っておこうか、と」
土地を購入した八巻さんは、建築フェアに足を運び、Ginga architects主宰の武田幸司さんに出会い、店舗兼週末住宅の建築がスタートしました。
「内装ももうすでにイメージができていて、それをカタチにしてくれたのが武田さんだったんです」


写真:窓からは、秋保の深い緑を眺めることができます。紅葉や雪の季節も楽しみです

建物の外観はもちろんのこと、フレンチのカジュアルダイニングを思わせる内装、モダンな食器に、軽やかに流れるジャズミュージック…。そのどれを切り取っても八巻さんのセンスのよさが伺えますが、「もりそば」がテーブルに運ばれてくると、そのビジュアルがまるでパスタのようで驚かされます。
「まずは細麺から、そして細麺を食べ終わるころに太麺をご提供します。お客さまの様子を見ながらタイミングを見計らっているんです。細麺太麺の食べ比べって、ほかのお店でもやっていますけれど、同じ皿に盛られていることが多い。私自身、『こういう風に提供してほしいのに』って思っていたので、こうして時間差で提供しています。パスタのように盛るのは、とにかく見た目にこだわりたかったからなんです」


写真:細麺の後で提供される太麺。その食感の違いに驚かされます

起業前、八巻さんは自身の腕をあげるため横浜の某有名一流そば店で修業。その店のレシピを伝授されたのが、「もりそばSHIN」のそばつゆ。そのつゆにそばをくぐらせ、細麺からいただくと、香り高い出汁の風味にそばの香りが口いっぱいに広がります。続いて提供された太麺はコシがしっかりしており、面白いほどに細麺との違いを味わうことができました。


写真:濃厚で香り高いそば湯。これだけでも食べに行く価値あり!!

さらに特筆すべきは、そば湯のおいしさ。まるでポタージュスープを飲んでいるようなトロリとしたテクスチャーの後に鼻に抜ける出汁と薬味の風味…。聞けば、そば湯用に別途仕込みを行っているのだとか。その手間が、お客さまの「おいしい!」につながっているのです。

「そば屋って、どちらかというと年齢層が高めですよね。でも、もっと若い人にも来てほしいと思っていて。それでこの見せ方をしているのですが、狙い通り、おかげさまで若いお客さまがたくさん来てくださっています」


写真:「家族は大反対でしたよ」と笑いながら話す八巻さん

穏やかに、笑顔を絶やさずに話をする八巻さん。将来的な目標を伺いました。
「今はまだ昼だけの営業ですし、日によっては売り切れてしまって早く閉めることも。でも、この店は夜の雰囲気がすごくいいので、いずれは夜営業もやりたいですし、メニューの数も増やしたいです」

「もりそばSHIN」は、盛り上がりを見せる秋保の中で、これからもっともっと多くの人を惹きつける人気店になっていくことでしょう。

八巻さんの開業までのものがたりは、「アシ☆スタ」開業者インタビューでもご紹介しています。ぜひご覧ください。

もりそばSHIN

所在地 仙台市太白区秋保町湯元字石名坂17-1
TEL 022-200-2285
営業時間 11:00〜15:00
定休日 毎週月曜日、第2•4火曜日ほか
SNS Instagram

「いいいち」~いいもの、あえる、いち~販売会Vol.2 開催決定!

「いいいち」~いいもの、あえる、いち~

(公財)仙台市産業振興事業団とアエル主催の販売会
「いいいち」~いいもの、あえる、いち~vol.2を開催します!

おいしい、ステキないいものが大集合!ここでしか出会えない商品や、楽しいワークショップが盛りだくさん。ぜひご家族やお友達と一緒に遊びにきてください!


前回の会場の様子


ガーランドの向こうで盛り上がるワークショップブース


ワークショップでできあがった作品。かわいいね!


イベント名

「いいいち」~いいもの、あえる、いち~販売会vol.2

主催

アエル株式会社

公益財団法人仙台市産業振興事業団

開催日程

2025年9月19日(金)~9月21日(日) 3日間

開催時間

9月19日(金)/11:00~19:00

9月20日(土)/10:00~19:00

9月21日(日)/10:00~16:00

開催場所

アエル2階アトリウム

(〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央1-3-1)

アクセス

・JR仙台駅2階出口2-8より徒歩2分

・地下鉄東西線、南北線 仙台駅北7出口より徒歩3分


ほかにも魅力的な商品がいっぱいです!

まだまだ手探りではありますが、2回目の開催が決まりました。

「暮らす仙台」読者の方はもちろん、アエルに立ち寄られた方も、アトリウムを偶然通りかかった方も、思わず手に取ってみたくなるようなアイテムをセレクトしています。

また来たいな、と思っていただけるようなあたたかくて心地いいイベントにできたらと思っています。

Information

出店商品など詳細は「暮らす仙台」Instagram等、SNSでお知らせいたします。お楽しみにお待ちください

「第12回新東北みやげコンテスト」エントリー募集中です!

新しい東北の魅力を全国へ!
第12回新東北みやげコンテスト申込受付中

バイヤー、消費者、メディアに対しての商品PR、さらには売上の向上を目指す「新東北みやげコンテスト」は今年、12回目を迎えました。
コンテストをきっかけに、日本全国、さらに世界へと販路を広げませんか?
ぜひ、みなさんの自慢の商品でエントリーしてください。

第12回新東北みやげコンテストの概要・お申込みはコチラ

│ 受賞のメリット

● 展示会にてバイヤーと商談する機会が得られます。
● 受賞決定後に開催される販売会へのご案内を差し上げます。
● 受賞商品を紹介するバイヤーズガイドを作成し、様々なバイヤーに配布します。
● 当事業団のホームページ、Facebook、X(旧Twitter)、Instagramで商品PRをします。
● 受賞商品に貼付して販促効果を上げる受賞シールのデザインデータを提供します。

※受賞商品は「暮らす仙台」に掲載予定です。

│ 新しいおみやげを発掘!

今年もどんな商品が集まり、東北の新しいおみやげとして 全国のひとたちの手に渡るのか楽しみですね。

●各賞を受賞した商品は、暮らす仙台の「銘品ものがたり」「Instagram」、入賞商品は「よいもの」「Instagram」でご紹介しています。


写真:第11回新東北みやげコンテスト 最優秀賞受賞 「FISHERMAN’S KITCHEN」様

「第11回新東北みやげコンテスト」当日レポート

第11回 最優秀賞商品掲載記事
FISHERMAN’S KITCHEN
「まるごと牡蠣ソースセット」

「銘品ものがたり」

第12回新東北みやげコンテストのお申込みはコチラ

青森アップルパイの素
株式会社0172

株式会社0172とは、仙台市産業振興事業団が主催する
第11回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

優秀賞 アップルパイの素

りんごの生産量日本一を誇る青森県。おみやげ品としてさまざまなりんご商品が販売されている中、おいしくて健康的で、便利な一品が誕生しました。それが株式会社0172の「青森アップルパイの素」。


写真:0172宣伝部長の井上じゅん子さん。とにかくよく笑う明るい方!

0172は、2010年にデザイン・広告制作を手掛ける会社として誕生しました。創業から5年で、0172はハンバーガーショップを開店。その理由について、0172の宣伝部長である井上じゅん子さんは、「当時のクライアントさんから主人が『きみのデザインはかっこいいんだけど、それで売れるの?』と言われて、『じゃあ、実証実験をしよう』ってなったのがきっかけなんです。それでハンバーガーレストランをオープンしました」と話してくれました。
ハンバーガーレストランだった理由を伺うと、「主人はアメリカ留学中に、大好きなハンバーガーを3000回くらい食べたんだそうです。自分がアメリカで食べたハンバーガーを青森の人たちに食べてほしい!っていう思いからオープンしたハンバーガーレストランが最初の飲食店でした」と教えてくれました。


写真:0172の本社1階にあるハンバーガーレストラン「DUBOIS(デュボワ)」

デザイン×飲食店の売り上げは好調で、0172は5店舗にまで事業を拡大させました。
ところがそこに起きたのが、新型コロナウイルスのパンデミック。さまざまな業種が打撃を受ける中、飲食店は営業時間の短縮や酒類の提供の制限などもあり、大きな影響を受けました。
0172の飲食事業も例にもれず大打撃を受けたため、3店舗を閉店。
「もう本当にヤバい!って感じだったので、商品をつくって販路を拡大しなくちゃ!って。それでおみやげ品開発に乗り出したんです」


写真:パートの女性たちの「雇用を守りたかった」と話す井上さん。とても雰囲気のよい職場でした

その中のひとつが、新東北みやげコンテストで優秀賞を受賞した「青森アップルパイの素」。
開発の経緯を井上さんに聞くと「温かいアップルパイを食べて欲しかったのと、規格外のりんごを買い取ることでりんご農家さんの収益を増やしたかったこと、あとはとにかく雇用を生み出したかったこと。その3つが理由です。青森って、冬になると売り上げが下がるんですね。そうすると、うちの飲食店で働いているパートさんのシフトが減ってしまう。だから、食品加工に携わってもらうことで、雇用を守りたかったんです」話してくれました。


写真:季節ごとにバリエーションも変わるそう

こうして生まれた「青森アップルパイの素」。その特徴はなんといっても、品種ごとにパッケージされていること。
「食感も甘味も酸味も、品種によって全然違うんですよ。農家さんから『井上さん、りんご獲れたよ』って連絡が来たらすぐに購入に行き仕込むんです。赤い皮のりんごは瓶のふたが赤、黄色、緑色のりんごを仕込んだものは、緑の蓋なんです。アップルパイって、紅玉のイメージが強いと思うけれど、王林とかもおいしい。商談会でバイヤーさんに食べてもらうと、緑のほうが人気があったりするんですよ」

井上さんがこだわったのは、とにかく「安全で安心な商品」。
保存料不使用、添加物不使用で、使っているのは、青森県産のりんご、てんさい糖、国産バター、有機レモン果汁、シナモンだけ。
「お子さんにも食べてほしいから、添加物は使いたくないと思ったんです。添加物は入っていないけど、常温で8カ月もつんですよ。レシピは変えず、りんごの品種だけを変えます。いろいろな種類があるので、贈り物にもオススメです。贈る楽しみ、贈られる楽しみを感じてほしいですね」


写真:井上さんオススメのトースト。本当に美味でした!

井上さんにおすすめの食べ方を伺いました。
「4枚切りの厚めのパンにバターと『アップルパイの素』を乗せて、トーストしてみて!簡単なのに本当においしいから!」


写真:青森アップルパイの素とバター、塩コショウをフライパンで煮詰めれば、絶品のアップルソースに


写真:「青森ホタテで缶パイ」を使って、ホタテサラダに。缶詰のつゆに青森アップルパイの素とりんご酢を合わせてドレッシングにすれば、レストランの味に!

「青森アップルパイの素」は、カネイリ各店(青森県)、クロワッサンの店仙台藤崎店、TOHOKU STANDARD MARKET(仙台市)などの小売店のほか、0172が運営するハンバーガーショップ「DUBOIS(デュボワ)」のオンラインショップで購入することができます。ぜひ、さまざまな種類のりんごを楽しんでみてくださいね。

商品開発にあたった井上さんのものがたりは、Yahoo!ニュースでもご紹介しています。ぜひご覧ください。

株式会社0172

所在地 〒036-0241 青森県平川市八幡崎松枝42-1
TEL 080-1853-0442
FAX 0172-88-5075
URL https://0172.co.jp/

[終了しました]@UP DATE TOHOKU
藤崎-FUJISAKI- 仙台・百貨店

\8月13日まで!🛍️おみやげ買うなら、藤崎へ!🛒/

現在、藤崎-FUJISAKI- 仙台・百貨店では、「@UPDATE TOHOKU. 2025」を開催中。
この企画は、仙台の老舗百貨店である藤崎が「進化し続ける東北の良さをたくさんの人に知ってほしい」との思いから始めたもの。

3回目となるこの催事について、株式会社藤崎の千葉伸也さんは「今回は3年目の取り組みということで、お客さまの認知も上がってきました。今回の商品ピックアップの基準は、より「手みやげ感」を意識しています。これまで、価格帯も幅広くピックアップしておりましたが、今回はあえて帰省や観光でいらっしゃるお客さまが手に取りやすい価格を意識しております。また、今までは直近の『新東北みやげコンテスト』から選んでいましたが、今回は第1回からちょっと掘り下げております」と話してくれました。
初日である7月31日(木)には、メディアなどでも取り上げられて話題の温海こけしを求めて30人以上のお客さまが開店前に列をつくっていたのだそう。

今回の「@UPDATE TOHOKU. 2025」は、本館1階にクラフト系、本館2階に食品系と2カ所で開催。
「本館1階は作家さんが来て作業する動きがあるものや、ワークショップ的なものも含めて体験型のものを置いています。また、後半に差しかかったタイミングで、本館5階で『ホヤぼーやグッズ販売会』特設会場、本館7階では『伊達政宗公の偉業貞山運河物語展』を行い(※)、全館を東北の魅力をお伝えするコンテンツでつないでお客さまに館内を巡ってもらえるような取り組みをしています」

※ホヤぼーやグッズ 販売会特設会場は8月6日(水)~8月13日(水)、伊達政宗公の偉業貞山運河物語展は8月6日(水)~12日(火)

最後に、千葉さんにお客さまへのメッセージを伺いました。
「藤崎百貨店は、お盆を含むこの期間、たくさんのおみやげ品をはじめ、東北で生まれる新しいもの、よいもの、そして東北でモノづくりに携わる皆様の取り組みを発信しています。期間中、各階では“@UPDATE TOHOKU.2025”の合言葉でおもしろいモノ・コト・ストーリーを発信していますので、一番町にお越しの際はぜひ足を運んでいただけますと幸いです」

@UP DATE TOHOKU

開催期間:2025年7月31日(木)-8月13日(水)
開催場所:藤崎本館2階 ビューティ雑貨売場 イベントスペース
藤崎本館1階 クラフト・ワークショップ
藤崎本館2階 食品系
藤崎本館5階 ホヤぼーやグッズ販売会
藤崎本館7階 伊達政宗公の偉業貞山運河物語展
URL https://www.fujisaki.co.jp/event/update-tohoku.html

もりおか石割桜クッキー
MOYANE協議会

MOYANE協議会とは、仙台市産業振興事業団が主催する
第11回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

デザイン特別賞 もりおか石割桜クッキー

岩手・盛岡の春を代表する風景のひとつである「石割桜」。盛岡地方裁判所の敷地内にあるこの桜は、巨大な花崗岩を真っ二つに割って根を張り、毎年見事な花を咲かせます。厳しい冬を超えてなお咲き誇るその姿は、強くしなやかに生きる象徴として、多くの人々に親しまれています。

そんな石割桜にインスピレーションを受けて誕生したのが、盛岡の老舗菓子店でもある「花月堂」の「もりおか石割桜クッキー」です。

開発のきっかけは、「もりおかやっぱりいいよね」をテーマに、商品を通じて岩手県盛岡市の魅力を伝える「モヤーネ」からの提案。モヤーネは、盛岡を代表するような老舗の商品を若手デザイナーがリブランディングしてパッケージを改良するというプロジェクトで、新型コロナウイルスのパンデミックで観光客が激減する中、地元の人たちに改めて盛岡のよさを知ってもらおうとスタートしたもの。地元の人たいに「私たちの誇りだ」と思ってもらえるようなお菓子を作りたい――――そんな想いから、盛岡を象徴する石割桜に着目したそう。


写真:「もりおか石割桜クッキー」の開発責任者・村上さん

そのアイデアを提案された花月堂の製造部・村上智晶さんは「とてもありがたいお話だと思いました」と、当時を振り返ります。

石割桜をテーマにしたお菓子の開発の参考にしたのは、スペイン・アンダルシア地方原産の伝統的な焼き菓子であるポルボローネでした。その理由を村上さんは「ポルボローネは、口の中に入れるとすぐにホロホロと溶けていくような食感が特長なんです。そのはかなさに重ねたかったんです」と話してくれました。



一般的に石割桜というと、「石を割って咲く強いもの」のイメージを持つ人も少なくないでしょう。その「強さ」ではなく桜の「はかなさ」にフォーカスしたことについて伺うと、「それは、モヤーネさんとのプロジェクトメンバーのみんさんとの話し合いで決めました。岩にフォーカスするのか、桜にフォーカスするのかをみんなで話し合った結果、桜になったんです」と、村上さんは教えてくれました。

パッケージには、「モヤーネ」プロジェクトの基本である地元デザイナーとの協働が採用されました。色鉛筆で描かれたような優しいイラストが目を引くイラストは、もともとはテイストが全く違ったそうです。

「最初はもっとかわいらしい感じのパッケージでした。何度かこちらの希望を伝えながらのやりとりを行い、このような素晴らしいパッケージに仕上げていただきました」。


写真:地元デザイナーとの協働でこの美しいパッケージができあがりました

このデザインを担当したのは、奈良県出身でこのプロジェクト進行当時に岩手在住だったデザイナー・tojoedesignの城智史さん。城さんは、「イチから商品が生まれる段階から、デザイナーとして関われることにワクワクした」とし、「今回は商品パッケージと言うことで、作ったもの自体に価格がつき、それを買うかどうかの判断がお客様に委ねられるということで、ワンランク難しいことに取り組んでいる印象でした。実際に売れ行きも好調とのことで、自分が作ったものがお金を出してまで手に入れるに値するものを作れた、という自信につながりました」と話してくれました。


写真:そのまま食べてもおいしいのはもちろん、自家製パフェのトッピングにも。絶品です!

かわいらしいパッケージで目を引くこの「もりおか石割桜クッキー」は、岩手県内のおみやげ店や、花月堂のECサイトで購入することができます。
ぜひ、このホロホロの食感を楽しんでみてくださいね!

商品開発にあたった村上さんのものがたりは、Yahoo!ニュースでもご紹介しています。ぜひご覧ください。

MOYANE協議会

所在地 〒020-8688 岩手県盛岡市中央通一丁目2-3
TEL 019-624-8100

津軽塗アクセサリー
株式会社小倉内装

株式会社小倉内装とは、仙台市産業振興事業団が主催する
第11回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

優秀賞 津軽塗アクセサリー

青森県の伝統工芸品である津軽塗。その津軽塗が、耳元でゆらりと揺れるピアスやイヤリング、そしてかわいらしいブローチになりました。それが、「津軽塗アクセサリー」。手掛けたのは、青森市に本社を置く「株式会社小倉内装」です。


写真:小倉内装代表取締役の小倉勝茂さん。現役のDJとしても活躍しています

「なんで内装屋さんが、伝統工芸品でアクセサリーを?」。そう思う方も少なくないでしょう。

小倉内装の代表取締役である小倉勝茂さんは、「当社は祖父が創業し、当時は障子や掛け軸などを販売していました。時代の流れとともにビニールクロスなどの壁紙やカーペットなどの商品を扱うようになり、だんだん内装のほうの取り扱いを増やしていったんです」と、小倉内装のヒストリーを教えてくれました。

そして「実は私は、東京でナレーションやキャスターなどの声の仕事をしていたんですね。でも、先代である父が病気になってしまって。それが東日本大震災の後のタイミングだったこともあって、『自分は小倉家の長男だし、戻った方がいいのかな』と葛藤することになって。それで青森に戻ってきました」と話します。

しかしながら、家業とはいえ小倉さんは内装についてまったくの素人。


写真:小倉さんの転機のきっかけとなった「界 津軽」の木漏れ日kogin 提供:星野リゾート

「イチから勉強しなくてはいけなかったのですが、ある時山端さんというこぎん刺しのデザイナーさんと知り合う機会があって。その後、星野リゾートの温泉旅館『界 津軽』さんの廊下の施工を手掛けることになったんです。デザイナーの方から相談されたのは、天井のこぎんの照明が、木漏れ日のように廊下や壁に映り込むようにしたいとのことでした。なので、僕が最初に手掛けた伝統工芸の作品は、こぎん刺しを使ったものでした」

小倉内装で手掛けたこの「木漏れ日kogin」は、2018年のArchitectural Diget(※)の『世界のホテル 美しい廊下10選』に選出され、世界的にも高い評価を受けました。

※1920年に創刊された歴史あるアメリカの月刊誌。主なテーマは、インテリアデザインとランドスケープ

この経験から「伝統工芸って、こうやってアップデートできるんだ」と手ごたえを感じた小倉さん。

「視点を変えることで、現代のインテリアにもマッチするものができると、間口が広がる。継承者が減っている現状を抱えた伝統工芸の応援にもなるんじゃないかと思ったんです」

そこで次に注目したのが、津軽塗。青森では昔から親しまれていて、テーブルや箸などいろいろなものが家庭で愛用されていました。小倉さんは「いろいろな職人さんの話を伺うと、職人が減ってきていること、そして津軽塗そのものも全体的には売り上げが厳しくなってきていて」と話します。

そこで小倉さんが目を付けたのが、同じく伝統芸の高崎だるま。120年続く老舗の「吉田だるま店」に電話をかけて、コラボレーションを呼びかけました。


写真:高崎だるまと津軽塗のコラボレーション

「突然電話をしたのですが快諾してくれて。それで高崎にお会いしに行ったらたまたま社長さんが競馬ファンで、私がキャスターを務めていた番組を見ていてくださったんです。それで『え?あの小倉さん?』となって、とんとん拍子に話が進みました(笑)」

津軽塗とのコラボレーションだるまは、またたく間に完売。小倉さんは津軽塗のポテンシャルを大いに感じました。


写真:この猫のブローチは、仙台市内中心部の百貨店藤崎で取り扱いがあるそう

ところで、津軽塗の大きな特徴は「研ぎ出し変わり塗り」。これは、複数の色漆を塗り重ねて研磨し、独自の模様を浮かび上がらせる技法です。しかしながら、その手数がゆえに製作に時間がかかり、費用も高くなってしまうのです。そこで小倉さんが考えたのが、薄い板に津軽塗を施し、それをいろいろなものを切り抜いてアクセサリーをつくるというアイデア。

「自分たちは、気軽にみなさんに手に取ってもらいたいという思いから、装飾をシンプルにしてできるだけ価格をおさえました」というアクセサリーは、カジュアルでもシックな服装にも合いそう。


写真:耳元で揺れるピアス。とってもキュート!

デザインは、小倉さんをはじめとする男性中心で行っているそうです。

「ひと工夫して皆さんが喜んでくれるようなもので、津軽塗の認知度向上につなげたいです。遺していくことで、育った地域のアイデンティティや文化遺産を若い人たちにも感じてもらえたら…と思います」


写真:シンプルなTシャツのワンポントとして


写真:バックパックのアクセントにも

小倉さんが次にどのようなアイデアを実現するのか、楽しみです。

小倉さんのパーソナルヒストリーは、Yahoo!ニュースでもご紹介しています。ぜひご覧ください。

株式会社小倉内装

所在地 〒030-0856 青森県青森市幸畑阿部野141-7
TEL 017-738-8686
FAX 017-738-0001
URL https://ogu.jp/

こけしタオル朱色
株式会社なるみ

株式会社なるみとは、仙台市産業振興事業団が主催する
第11回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

優秀賞 こけしタオル朱色

東北の昔ながらのみやげ品として愛されている「こけし」は、温泉地がその発祥といわれています。
12系統中の5系統が宮城県にあり、鳴子温泉でつくられる「鳴子系」もそのひとつ。
温泉と深いかかわりのあるこけしと、温泉入浴には欠かせないタオル。そのふたつを掛け合わせ、「東北の温泉地の新しいおみやげにしたい」と誕生したのが、鳴子でみやげ店を営む株式会社なるみの「こけしタオル」。


写真:こけしタオルへの思いを語ってくれた遊佐さん

開発を担当したのは、取締役の遊佐和広さん。遊佐さんは「実際にこけしの手ぬぐいやタオルはすでにあって、うちのお店でも販売していたんです。観光用のおみやげというのも大事なんですけれど、繰り返し使うものだからワンランク上のものがあったらいいな、というところからこのタオルの企画がスタートして。つくるなら、今治タオルがいいなと思ったんです」と話します。
今治タオルとは、愛媛県今治市でつくられたタオルの総称で、高い品質と優れた吸水性、柔らかさが特長で、日本だけでなく世界で人気のブランド。その肌触りは一度使うとクセになるほど。
「手に取ってずっと使っていて、なんかその心地いいなみたいなものになってほしいなと思って。何回使っても、ふわふわを維持できるというのが今治タオルだったので、選びました」


写真:今治タオルでフルオーダーの「こけしタオル」は、3色を展開

今治タオルを使うと決めた遊佐さんは、一通りタオルを購入してその肌触りや吸水性を検証。その結果、「このこけしタオルは糸の長さ、細さを振るオーダーしているのですが、それに対応してくれたのが『渡辺パイル』さんでした。とても親切に対応してくださって。最初は、カフェの1周年の記念グッズとして考えていて、無地の湯治専用タオルを作ろうかと思っていたんです。でもそれじゃあちょっと弱いな、ということで『せっかくこけしがあるんだし、こけしにしよう』と、ブルーのこけし柄タオルをつくりました。でも、さっきも話したようにすでにこけし柄のタオルは存在しているので、それだけじゃあ弱い。ならば3色展開にししようとなりました」と遊佐さんは語ります。

現在3色展開されているこけしタオルの色には、泉質に基づいた色を選びました。
ウーロン茶のような色合いの重層泉の「朱色」。硫黄泉を表現した「白茶」。そして、鉱物の層を通って湧き出る温泉を、ストーングレーのような色で表した「灰青」としました。


写真:遊佐さんの家業である「おみやげの店 なるみ」

「僕はこの家の生まれで、大学を出た後に栃木の食品関係の会社で働いていたんです。Uターンで帰ってきて、雑貨のことなんかは何も分からなかったけれど、旅行がもともと好きだったのと、自分の店でも既製品を扱っていることもあって、『何か独自のものをつくりたい』ってずっと思っていたんです。デザインは、知人の伝手で、山形のデザイン会社の『アカオニ』から独立された佐藤(裕吾)さん。もともと作品を拝見していたのと、カフェのデザインも手掛けていただいたので、今回もお願いすることにしました」

第11回の「新東北みやげコンテスト」に出品して入賞したことで、新しいご縁も得たという遊佐さん。
「たまたまブースが『仙台弁こけし』さんの隣だったんです。それでお話させていただく中で、コラボが実現したんですよ」
そうして誕生したのが、ガチャガチャのアイテムである「なるみ×仙台弁こけし コラボアクリルキーホルダー」でした。


写真:店内で購入できる仙台弁こけしとのコラボのガチャガチャ。まんじゅうの引換券付きです

最後にこの商品に期待することを遊佐さんに伺いました。

「この商品はここで一度区切りかなと思っているんです。やれることといったら色違いだと思うんですけれど、できたらいろいろな温泉地のおみやげ品になってもらえたらいいな、と思って。それで、どこの産地ともいええないようなデザインにしてもらっているし、一言も『鳴子』って入れていないんですよ。今はまだできていないんですけれど、実現したらいいなと思っています」

こけしタオルが、東北の温泉地の新しいおみやげ品として愛されるようになるのも、そう遠くはないことでしょう。

遊佐さんのこれまでのヒストリーは、Yahoo!ニュースでも紹介しています。そちらもぜひご覧ください。

株式会社なるみ

所在地:〒989-6811 宮城県大崎市鳴子温泉字鷲ノ巣87-2
TEL/FAX:0229-83-2362 / 0229-82-2232
URL:https://www.narumi3.com/