カムコミュニケーションズ株式会社
お米のバウム(庄内産完熟メロン)

カムコミュニケーションズ株式会社は、仙台市産業振興事業団が主催する
第9回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

優秀賞 お米のバウム(庄内産完熟メロン)


日本有数の米どころとして知られる、山形県庄内地方。そこで生まれた、見た目も愛らしいバウムクーヘンが人気となっています。それが「お米のバウム庄内産完熟メロン」です。

この商品を開発したのは、お米のグルテンフリースイーツを販売する山形県酒田市の「COMERU(コメル)*」です。
代表の内橋良介さんは、「弊社では、庄内産のはえぬきを使用したスイーツを製造販売しています。実は庄内はメロンも特産品で、庄内空港のすぐ近くにもメロンのオブジェがあるほど。それなのに、あまりメロンを使用した商品がないというのがあったので、開発できないかということで取り組みました」と話します。

*日本有数の米どころ、山形県酒田市で開いた米屋から始まったカムコミュニケーションズ(株)のスイーツブランド


「お米のバウム庄内産完熟メロン」は、職人が1本1本丁寧に焼き上げています

バウムクーヘンだったのは「メロンの丸いフォルムを再現するのに、バウムクーヘンがよかったというのと、もともとうちの看板商品だったというのが理由です。日本のバウムクーヘンってふわっとしたものが多いのですが、うちのバウムクーヘンはドイツで修行したマイスターに教えていただきました。伝統の製法に限りなく忠実につくっているんですよ」。

COMERUの米粉は粒子が細かく、一般的な米粉の2/3ほど。それゆえ、まるで小麦粉でつくったバウムクーヘンのような口当たりが大きな特徴となっています。


ウェブマーケティングの世界から「20年後も残っていく仕事がしたい」と、食の世界に飛び込んだという内橋さん

「お米が活きるスイーツで、くらしをもっとつややかに。」をブランドコンセプトに掲げるCOMERU。

そのはじまりは、70年以上前にまで遡ります。稲作が盛んな酒田で開いた、小さな米屋だそうです。庄内のおいしい米を届けたいという思いは、スイーツという形になって、今に至ります。

「米屋から始まったわが社では、とにかく米にこだわった商品づくりをしています。小麦アレルギーのある方も安心して召し上がっていただけるスイーツです。この『お米のバウム庄内産完熟メロン』は2016年には販売していた商品なのですが、COMERUをリブランディングし、ロゴやパッケージなども変更しました。今後はこの商品の見た目のユニークさや新東北みやげコンテストの受賞商品であることをフックに、全国のみなさんに庄内について知っていただくきっかけになればと考えています」。


本場の伝統的な焼き方を忠実に再現しているそう

庄内産の米粉とアンデスメロン、そして月山の清涼な水を飲んで育った鶏の卵。良質の食材を職人が丁寧に焼き上げていく「お米のバウム庄内産完熟メロン」。

内橋さんは「庄内産メロンにしても、米にしても、地方には語れるストーリーがあるし、良くも悪くも、コストを抑えることができる。地方企業として生き残っていくためにも、きちんと戦略を練って事業を拡大していきます。実はアメリカとシンガポールでの販売を始めたのですが、バームクーヘンやカステラは、向こうではそんなに食べられているお菓子ではない。なので、そこは食習慣に合った商品開発をして、海外で出すということを今後やっていきたいですね」と話します。

庄内産のお菓子が世界中で愛される日も、そう遠くないかもしれませんね。


アイスクリームと岩手盛岡市の老舗「御菓子司 山善」の「ぶどう飴」をトッピング。「暮らす仙台」らしい食べ方に

大阪出身の内橋さんは、学生起業家だったという過去を持ち、現在は複数の地方都市でロールカンパニーを経営しています。Yahoo!ニュースでご紹介しているので、ぜひご覧ください。

カムコミュニケーションズ株式会社
「COMERU」

所在地 
〒998-0013 山形県酒田市東泉町4-11-6
TEL 0238-32-2010 FAX 0234-28-8335
URL https://comeco.co.jp/

取材/2023年8月

「第10回新東北みやげコンテスト」当日リポート

\受賞商品決定!/



去る11月22日(水)、仙台市産業振興事業団が主催する「第10回新東北みやげコンテスト」が4年ぶりのリアル開催となりました。190点の商品がエントリーした今大会。入賞した50商品が一堂に会し、4つの特別賞、4つの優秀賞、そして最優秀賞が選ばれました。


授賞式に際して挨拶に立った郡和子仙台市長は「私もまだ結果を知らないので、こうしてみなさんのお顔を見ることができます」と話すと、会場には笑顔があふれました。
そして「私も会場も回らせていただいて、みなさまの強い思いに触れました。仙台国際空港では国際便が再開されましたので、東北のよいものが世界のみなさんに届くことでしょう」と締めくくりました。


受賞の発表は、まずは特別賞から。
インバウンド特別賞 ariTV株式会社(宮城県) 「ハラール笹かまぼこ
デザイン特別賞 しあわせ乳業株式会社(岩手県) 「ヤギミルククッキー 海青缶
地域性特別賞 株式会社瀬戸屋(宮城県) 「ぐい吞パスポート
アイディア特別賞 株式会社稲庭うどん小川(秋田県) 「稲庭うどんから生まれたエール「小川」

優秀賞に選ばれたのは、2つの食品と2つの雑貨。
[食品]
株式会社エイ・ワンド(青森県) 「青森ホタテで缶パイ4種
森と蜂と(宮城県) 「はちみつ2種詰め合わせ

[雑貨]
Koquela(こけら)(宮城県) 「ベビーかぶと
株式会社熊野洞(宮城県) 「笑顔になるケーキオルゴール(ショートケーキ型)


そして最優秀賞は、七ヶ浜でカフェレストラン「SEA SAW」を営む合同会社fluirの「無添加 浜ののりだれ 食べ比べ3種セット」でした。

受賞の挨拶に立った加藤真子さんは、目に涙を浮かべながら「この商品は2年前に特別賞をいただきました。うれしかったのですが、悔しさもあって、今回無添加にして再び挑みました。最優秀賞だけを目指してエントリーしたので本当にうれしいです」と話しました。


授賞式の締めくくりは、審査委員を務めた株式会社藤崎の鈴木 健夫さん。
「授賞式の模様はテレビや新聞でも報道されます。きっと明日はみなさんの電話が鳴りやまないことでしょう(笑)。200弱の出展商品から50に絞られ、今日みなさんからストーリーを伺って、本当に点数をつけるのが難しかったです。最優秀賞も入賞も点数は紙一重でした」と話しました。

今後、販売会などでみなさまにもお目見えするであろう受賞商品たち。

お近くで開催の際は、ぜひ手に取ってくださいね。

受賞商品の詳細は、オンライン商談カタログ「SELECT TOHOKU」にて掲載中です。

よいみせ│すまぷらストア

東北発!無人店舗 「すまぷらストア」オープン

エスパル地下1F、仙台駅地下1階JR線南口改札前にオープンした新たなコンセプトショップ「すまぷらストア」。


写真:新たな東北の魅力に気がつくことができる商品ラインナップとなっています

これは東北の“よいもの”を広く知ってもらおうと、仙台ターミナルビル株式会社、株式会社HAKKA、株式会社TOUCH TO GO のコラボレーションで生まれた、ショッピングセンターがTTGのシステムを活用して作る日本初の完全キャッシュレス無人決済店舗。仙台市産業振興事業団が主催する「新東北みやげコンテスト」受賞商品のほか「萩の月」などの定番みやげ品など、およそ200アイテムをラインナップしています。


写真:仙台ターミナルビル株式会社 成長戦略室の青木貴志さん。「すまぷらストア」の躍進に期待を寄せています

仙台ターミナルビル株式会社 成長戦略室の青木貴志さんは、「東北にある素晴らしい商品をより多くの方に手に取っていただきたいとの思いから、このショップは生まれました。朝7:00から深夜0:00まで通常エスパルの営業時間よりも長く営業していて、完全キャッシュレスというのが大きな特徴です。おみやげ品ももちろんですが、電子レンジで簡単に調理できるお魚なども用意しています。早朝の新幹線利用で『おみやげを買い忘れてしまった』という方や家に帰る前に『何かおいしいものを買って帰りたい』というような方にもおすすめです」と話してくれました。


写真:「新東北みやげコンテスト」受賞商品もずらりと並びます

1日2万人前後の人々が往来するこの場所で、より多くの人が東北のよいものに触れ、東北のよさを再発見してもらえたらうれしいですね。

すまぷらストア

所在地 〒980-0021 仙台市青葉区中央1-1-1 エスパル仙台本館地下1F
営業時間 7:00-24:00

株式会社コルマール堂
水玉の陣~レアチーズケーキ~

株式会社コルマール堂は、仙台市産業振興事業団が主催する
第9回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

優秀賞 水玉の陣~レアチーズケーキ~


仙台市青葉区宮町と青葉区中央(クリスロード)、そして宮城野区榴岡(ヨドバシ仙台第一ビル)に店舗を構える人気店「Patisserie & Cafe MythiQue(パティスリー&カフェ ミティーク)」。
まるで宝石のような美しいスイーツとバリスタの淹れるおいしいコーヒーが評判のMythiQueの「水玉の陣」は、伊達政宗公の兜と伊達家水玉陣羽織がモチーフとなったレアチーズケーキ。ブルーベリー、フランボワーズ、抹茶、ずんだ、ゆずの5つのフレーバーをラインナップしています。


写真:青葉区宮町の「Patisserie & Cafe MythiQue」

この商品の生まれた経緯について、土田誠也さんは「最初に『Blue Jewel』という青いケーキができて、お客さまから評判をいただいたんです。そうしたところ、JALさんから『このケーキの赤を機内食で提供できないだろうか』というお話をいただき、赤バージョンをつくりました。その後『グリーンもつくってほしい』となりまして、3色そろったんです。パッケージで並べていったら『あれ?これ水玉模様に見えない?』となって。『これ、水玉の5色がそろったら、お客さまに喜んでもらえるよね。じゃあやってみようか』となったのがスタートなんですよ」と教えてくれました。


写真:キラキラと輝く「水玉の陣」。箱を開けた瞬間から、気分が高揚します

ネーミングの妙と、キラキラと輝くケーキの美しさ、そして政宗公の兜の前立を模した三日月型のデコレーション。仙台らしさがつまったこの商品は、おみやげ需要も高く、ヒット商品となりました。赤いフランボワーズフレーバーは、JAL国内線ファーストクラスの機内食で提供されたそうです。土田さんは「本当におかげさまとしかいいようがありません」と、謙虚に話します。

現在は、MythiQueのオンラインショップのほか、JAL、大丸松坂屋、JREなどのオンラインショップ、さらに仙台駅のおみやげ処などで販売中。また、仙台市のふるさと納税の返礼品としても活用されています。冷凍で販売されているので、解凍時間の長短でシャリっとしたアイスのようになったり、しっとりしたケーキになったりと、食感の違いを楽しめるのも特長です。


写真:バリスタでもある土田さん。パティシエのお兄さまと才能あるスタッフたちとでMythiQueを盛り上げます

土田さんは「MythiQueグループとして、ヨドバシカメラ仙台店に『MYTIQUE WONDERLAND』を9月にオープンしました。そこでのコンセプトは、スイーツとコーヒーの組み合わせの妙を楽しんでいただくこと。サブタイトルが『味のパズルで織りなす新たな飲食の世界』なんです。私はバリスタなので、そのスイーツに合ったコーヒーの提案をして最高のマリアージュを楽しんでいただければと思います」と話します。


写真:MythiQueのショーケースは、まるで宝石箱のよう

そして、宮町本店の開業から16年。2店舗目としてクリスロード店、3店舗目として焼き菓子とドリンクのテイクアウト専門店をオープンさせたMythiQue。この先、目指している場所を土田さんにうかがうと、「宮町本店で子どものころケーキを食べた…という子が大人になって『懐かしいな』と帰ってきてくれることがあるんです。ビジネスを広げていくというよりも、MythiQueがいろんな人たちの懐かしい場所であったり、心の支えであったりしたらうれしいと思います」と話してくれました。

これからもMythiQueは、街なかの風景とともに人々の“大好きな場所”としてあり続けるでしょう。

土田さんの意外な過去が明らかになるYahoo!ニュースも併せてご覧ください。

株式会社コルマール堂

所在地 
〒981-0933 宮城県仙台市青葉区柏木1-7-10
TEL 022-725-5644 FAX 022-227-5851
URL https://www.colmardo.co.jp

取材/2023年8月

MOYANE協議会
MOYANE「ぶどう飴」

MOYANE協議会は、仙台市産業振興事業団が主催する
第9回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

デザイン特別賞 MOYANE「ぶどう飴」


りおかっぱりいいよ」をテーマに、商品を通じて岩手県盛岡市の魅力を伝える「モヤーネ」。

盛岡を代表するような老舗の商品を若手デザイナーがリブランディングしてパッケージを改良するというプロジェクトです。そのひとつとして選ばれたのが、明治42年創業の老舗和菓子店「御菓子司 山善」の「ぶどう飴」。

店舗の裏庭に植えられた山ぶどうの果汁を使用した(※)「ぶどう飴」は、山善の昔からの看板商品のひとつ。

※自社採取で足りない分は、岩手県産の山ぶどうで対応


写真:お父さまが4代目にあたるという、奥堂さん

山善の広報担当の奥堂和香子さんは「ぶどう飴は昔からある商品で、大正時代にはすでにあったことがわかっています。ただ、ここ最近なぜか売り上げが伸びずにいて、どうしようかと考えていたところでした。絶対にお店からはなくせない商品であって、若い方にも召し上がっていただきたかったので、お声がけをいただいたときに『ぜひ、このぶどう飴をリブランディングしてください』とお願いしたんですよ」と話します。


写真:独立したその年に、この大役を任されたという松前さん

デザインを担当したのは、若干24歳の松前哲さん。

「僕も岩手の出身で、家族が郷土菓子好きだったことから、ぶどう飴は知っていたんです。今回のプロジェクトの中にぶどう飴があったので、『やりたいです』と手を挙げました」と話します。しかし「手を挙げたはいいけれど、『僕みたいな若手でいいのかな』というプレッシャーも感じていました。でも、奥堂さんからもいろいろ提案していただいて、割とすんなりと進めていくことができました」と、当時を振り返ります。


写真:ぶどうの房、粒を想起させるかわいらしいパッケージに仕上がりました

出来上がったデザインは、ぶどうの房を想起させるコロッとしたかわいらしいパッケージ。山ぶどうの色合いを、グラデーションをつけた美しい紫色で表現しました。持ち手の茶色い紐は、ぶどうの蔓のよう。おみやげ売り場でもこの持ち手をひょいとつまんで、買い物かごにいれるお客さまも多いそうで、まさに狙った通りの展開となっているようです。


写真:山善の店舗裏庭で栽培している山ぶどう。撮影時はまさに収穫の時期でたわわに実っていました

松前さんは「山善さんの裏庭に山ぶどうが植えてあるんです。中庭に生えているときいたので実際に見せていただくとすごく立派で。ぶどう狩りの感覚で、陳列しているところから取れたら楽しいかなと思ってこの形にしました。最初は、イラストでぶどうを表現しようとしていたのですが、形で表現しても楽しいかな、と。持ち手の部分は、奥堂さんのアイデアなんですよ」と教えてくれました。


写真:初めての共同作業は大成功でした

このデザイン案を見た奥堂さんは「一目ぼれしました。提出していただいたデザイン案は何点かあったのですが『これだ!』と思いました。若い人向けにも行けるデザインでしたし、なによりかわいくてワクワクする感じが伝わってきたんです」。

新しいパッケージに生まれ変わった「ぶどう飴」は、モヤーネの商品のひとつとして、いろいろなところで販売されることに。奥堂さんは「コンビニや駅の売店、あとは『盛岡手づくり村』という場所があるのですが、そこで置いていただいているので、小学生、中学生のお客さまも買ってくれるんです」と話します。「次の世代に…」という奥堂さんの願いが叶いました。


写真:この夏のおみやげ需要の急伸を受け、増産することになったそう。丁寧にこしらえます

甘酸っぱく、夏場はねっとりで、冬は固め。季節によって食感が変わるのも、このぶどう飴の特徴。パッケージデザインが変わり、規制のない夏休みとなったためか「お盆期間でおみやげ需要が増えました。売り切れになってしまうところもあって、普通夏場にはぶどう飴はつくらないのですが、急遽工場を稼働させることになりました」とうれしい悲鳴も。


写真:ぶどう飴を細かく刻んで、バニラアイスのトッピングに。食感も楽しめる極上のデザートに

盛岡周辺でないと購入できないということもあり、おみやげ需要も高いよう。

松前さんは「デザインは、売上の改善を助けるひとつの手段になると思います。でも、こうして実際に売り切れたお話を聞いて、売り上げに直結してくるとうれしいし、力になれたんじゃないかなと思います」と話します。


写真:さらに、八戸の老舗和菓子店「丸美屋」の「雪中果」もトッピング。贅沢な一品になりました

古くから伝わるものを大切に守っていく盛岡の地で、新しいアイデアを加えていきながら、この先も老舗の味は続いていくのです。

老舗菓子店「山善」で生まれ育った奥堂和香子さん、岩手を拠点に活動する若手デザイナー松前哲さんの物語は、Yahoo!ニュースでもご紹介しています。是非ご覧ください。

若い人につなげていくため、老舗ができること/御菓子司 山善・奥堂和香子さん

“岩手らしさ”を追求するデザインを/SUBTLE DESIGN・松前哲さん

御菓子司 山善

所在地 〒020-0874 岩手県盛岡市材木町2‒21
TEL 019‒622‒2618(代表)
URL https://okashi-yamazen.com/

MOYANE協議会

所在地 〒020-0874 岩手県盛岡市南大通り1丁目1-17
TEL 019-604-5020
URL https://moyane.jp/

取材/2023年8月

有限会社玉谷製麺所
将棋駒パスタ

有限会社玉谷製麺所は、仙台市産業振興事業団が主催する
第9回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

アイディア特別賞「将棋駒パスタ」


山形県西川町。山形県のほぼ中央に位置し、月山のふもとの町として知られるこの場所で、常にチャレンジし続ける製麺所があります。それが昭和24年(1949)創業の玉谷製麺所です。

第9回「新東北みやげコンテスト」でアイディア特別賞を受賞した「将棋駒パスタ」も、数ある挑戦の中から生まれた商品です。

専務の玉谷貴子さんは「弊社は、製麺所としてこれまでにもいろいろなパスタをつくっていて、さくらんぼのパスタをつくったところ、地元のみなさんにすごく喜ばれたんです。その中で、『山形らしいパスタをつくろう』という話になりまして、ラ・フランスのパスタをつくることにしました。天童はラ・フランスの生産量が日本一なので、ラ・フランスを使ったパスタにしよう、と。形もラ・フランスにするアイデアもありましたが、もうちょっとひねったものがよくて、同じく天童が生産日本一を誇る将棋の駒にしたんです」と、開発のきっかけを話してくれました。

生地に練り込むラ・フランスは「摘果」といって、大きく育つ前に間引かれたもの。通常であれば、廃棄されてしまうものです。玉谷さんは「文献を調べると、GABAなどの栄養成分があることがわかりました。まだ若く甘くはないのですが、しっかりラ・フランスの香りはするんですよ」と話します。

そして、将棋駒パスタで何より驚かされるのが、きちんと文字が入っていること。

「相当大変だったんです(笑)。最初は『と金』だけだったんです。一番簡単なもので…と考えていたのですが、『やっぱり将棋だったら王将もほしいよね。縁起がいいから左馬もほしいよね…』となっていって…。それで3つまで増えていきました。それを駒のデザインをする職人さんに話したところ『なぜ、一番人気の飛車がないの?』と言われまして…」と、玉谷さんは当時を振り返って笑います。

デザインにあたってのポイントは4つだったそうで「金型屋さんがデザインできて、押し出したときに、美しい形状であること。ゆでても絶対に煮崩れせず、最後にそれが読めるということ。イタリアの金型屋さんと、ああでもないこうでもない、と2ヶ月間喧嘩しながら必死につくりあげました」。

イタリアの金型職人さんが漢字を理解していないこともあり「この点はいらないね、とかいうんですよ。それで、出来上がっていわれて気づいたんですけど、王将は『王将』と漢字二文字にしたんですね。これは『王』だけでもよかったのに、あの時は『王将』と入れなくては…と必死になっていて」。

実はこの「将棋駒パスタ」は、構想から出来上がるまでに3年の月日を要しています。「コロナ禍になってしまったこともあって、3年かかりました。どこへも行けない時代から、どこへでも行けるようになるよう『と金』に願いを込めました」。

将棋駒パスタが現在、天童温泉の各旅館の朝食などで提供されているようです。

この商品を発表するやいなや、意外な反響も。

「ある方から『玉谷製麺なら、自分の夢をかなえてくれるかもしれない』と持ち込みがあったんです」。


写真:「燻製堂八戸前沖さば」と将棋駒パスタを合わせ、ちょっとユニークなマカロニサラダに


写真:将棋駒パスタはホワイトソースとの相性が抜群!


写真:もちろん、ミートソースでもおいしくいただけます。「ニボリタン」のソースをかけてみました

それがなんと「ブルーインパルスパスタ」。ブルーインパルスの機体だけでなく、演目までもパスタで表現しました。「航空ショーをお皿の上で楽しんでいただけるようにデザインしました。ブルーインパルスも真上から、真横から見たものを表現しています」。

「私どもは、お客さまがほしいというものに最大限の力で応えるまでです。これまでの商品もお客さまの声で生まれてきたんですよ。なんだかんだで、チャレンジするのが好きなんですね(笑)」。

地元の声、お客さまの声に応えながら、玉谷製麺所のチャレンジはまだまだ続きます。

笑顔でさまざまな難題にもチャレンジする玉谷貴子さんのものがたりは、Yahoo!ニュースでも紹介しています。ぜひご覧ください。

有限会社玉谷製麵所

所在地 〒990-0701 山形県西村山郡西川町睦合甲242
TEL 0237-74-2817
URL https://www.tamayaseimen.co.jp/wp/

玉谷製麺ロゴ

取材/2023年8月

株式会社ロル
ニボリタン

NIBOLITAN

本州最北の地・青森県。青森に昔から根付く食文化が「煮干し」です。人口に対しての煮干しラーメン店が圧倒的に多く、青森県民は朝昼晩いつでも煮干しラーメンを食べているそう。家でつくる味噌汁や煮物も煮干しで出汁を取るのが青森のスタンダード。煮干しだけで出汁を取る地域というのは、全国でも珍しいのだそうです。


写真:煮干しの香り高い「ニボリタン」。JUSTINE COFFEEのシグニチャーメニューです

そんな青森の「煮干し」と、洋食の代表選手である「ナポリタン」が融合したのが青森市に店舗を構えるJUSTINE COFFEEの「ニボリタン」です。このユニークなネーミングとそのおいしさにほれ込んだのが、仙台を拠点とする地域商社、株式会社ロルの堀井哲平さんでした。

「8年くらい前に、弊社の系列のアパレル事業でJUSTINE COFFEEさんの2件お隣のセレクトショップでポップアップを行ったのがきっかけです。そのときに、JUSTINE COFFEEの(店主・平野)大智くんと知り合って。そのときに『ニボリタン』をいただいたのですが、そのビジュアルとおいしさにやられた!と思ったんですよね」と、堀井さんは話します。


写真:お店では、たっぷりの煮干し粉を入れてソースを仕上げます

煮干しをまるごと使用するため、まるでラメをまとったかのようにキラキラしている「ニボリタン」。パスタを一口ほおばると、濃厚な煮干しの香りが広がります。そして、その香りを追いかけるように、酸味と甘みのバランスが絶妙なソースの味わいがやってきます。生めんのパスタは、もちもちとしていて食べ応え十分。「ニボリタン」を一度でも食べたことがある人ならば「これはヤミツキになるね」と、口々に言うのも納得です。

そしてこの「ニボリタン」同様、煮干しをふんだんに使用したJUSTINE COFFEEのもうひとつのシグニチャーメニューが「ニボキーマカレー」です。


写真:JUSTINE COFFEE店主の平野大智さんと打ち合わせする㈱ロルの堀井さん

「ニボリタン」と「ニボキーマカレー」にほれ込んだ堀井さんは、この商品を通販で全国展開しようと考えました。このアイデアを聞いた、店主の平野さんも「ぜひやってみたい」と、快諾。

「まずは、クールで『ニボリタン』を販売しました。とてもおいしいのですが、賞味期限がわずか6日と短かった。お客さまから『もっと日持ちするとうれしい』などの声をいただくようになり、これをなんとかレトルトにしよう、全国の方に召し上がっていただこう、と考えました」。


写真:その味にほれ込んで、レトルト開発に乗り出したそう

「ニボリタン」のおいしさをそのまま再現してくれる事業者さんに恵まれ、商品開発は進んでいきます。小麦粉には生パスタ専用のファリーナ・ダ・サローネを使用し、生地にオリーブオイルを練り込んで滑らかな食感を実現。麺は乾燥室で48時間程かけてゆっくりと乾燥させていきます。この製造方法で、お店と変わらないもっちりとした食感のパスタになりました。

ソースは、玉ねぎとソーセージ入り。かけるだけでお店の味になります。別添えの煮干し粉をかければ、自分好みの“煮干し度”が実現可能です。


写真:そのままでもおいしいニボリタンですが、コッペパンに挟めば懐かしの「スパゲッティパン」に

現在「ニボリタン」は、オンラインショップのほか、青森市内のA-FACTORYをはじめとするおみやげ店やスーパー、アクアイグニス仙台、全国のスーパースポーツゼビオhinataキッチンなどで取り扱い中


写真:がっつり行きたい日には、チーズを乗せてオーブンへ。濃厚な「焼ニボリタン」に

堀井さんは「この商品をきっかけに、青森に行ってみたい、JUSTINE COFFEEで『ニボリタン』を食べてみたいと思ってくださる方が増えたらうれしいです」と話します。

そして、「今後も、仙台の地域商社として東北のよいもの、おいしいものを全国のみなさんに紹介し、地域活性のお手伝いができたら」と、この先のビジョンを語ってくれました。


写真:堀井さん(左)と平野さん(右)。これからもふたりのタッグは続きます

青森が誇る食文化のひとつ、「煮干し」。

「煮干し×洋食」の妙を、ぜひ「ニボリタン」で味わってみてはいかがでしょうか。

「ニボリタン」のレトルト商品化に奔走した堀井さんのものがたりは、Yahoo!ニュースでもご紹介しています。ぜひご覧ください。

株式会社ロル

所在地 〒980-0804 仙台市青葉区大町1-3-7 8F
URL https://lolinc.jp/

JUSTINE COFFEE

所在地 〒030-0862 青森県青森市古川1-16-2-105
TEL 017-723-3700
URL https://justinecoffee.net/

取材/2023年8月

株式会社永勘染工場
染 CYCLING CAP

株式会社永勘染工場は、仙台市産業振興事業団が主催する
第9回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

お取り寄せ特別賞「染 CYCLING CAP(ソメ サイクリング キャップ)」


仙台市若林区南染師町(みなみそめしまち)。かつて染師たちが暮らし、染物をつくっていた町で、たった1軒、今でも染物屋として商いを続けるのが、「永勘染工場」です。明治20年(1887年)の老舗が2022年にリリースした商品が話題となっています。それが、日本屈指のブランド木綿である知多木綿を使用し、本染めでデザインを施したサイクリングキャップ「染 CYCLING CAP」です。


写真:若林区南染師町の永勘染工場。季節の暖簾が軒先にかかります

ロードバイクやマウンテンバイクなど、サイクリストがヘルメットの下にかぶるキャップ。永勘染工場と仙台のデザイン事務所「comme-nt」(コメント)のコラボレーションで生まれたもの。実は、永勘染工場のウェブサイト作成やロゴのリニューアルをした縁で、comme-nt所属のデザイナーである佐々木享さんから提案があったのだとか。


写真:永野さん(左)と談笑するデザイナーの佐々木さん(右)

永勘染工場の代表取締役・永野仁輝さんは「何か新しい商品がほしいと思っていたんです。そんなときに佐々木さんがこのアイデアを出してくれて。私もマウンテンバイクに乗るものですから、『いいね、いいね』と話が進んでいきました。チャレンジ補助金を活用して、縫製工場も宮城県内で見つけて、商品化することができました。現在は弊社の店舗のみでの販売ですが、今後は販売先を考えていきます」と話します。


写真:自転車好きが高じて、アパレルへ挑戦した佐々木さん

佐々木さんも「もともと自転車のアパレルをやりたいなという思いがあって、永勘さんの工場を撮影する機会が増えるごとに、『永勘さんの染物を使ってなにかつくれたらな』と考えるようになったんです。永野さんはどんなアイデアを出してもOKしてくれて。それも、それまでのお付き合いの中で信頼関係が築けたからだと思います」と。

個人的にサイクリングキャップをつくる自転車好きの人たちもいるそうですが、手ぬぐいをサイクリングキャップにするのは、なかなかないそう。手ぬぐいも仙台のもの、そして縫製は登米にある工場にお願いして「Made in 宮城のプロダクト」をつくることができました。つばや帽子自体の大きさにもこだわっていて、少し大きめにつくっています。僕、頭が大きいので市販のものだとちょっと小さいんですよね」と、佐々木さんは笑います。


写真:老舗の名に胡坐をかかず、新しいものを追い求める永野さん

永野さん自身もマウンテンバイクには乗るものの、「もちろんヘルメットの下にかぶるものとは知っていましたが、ロードバイクでスピードを求める方たちのものなのかな、という印象でした。自転車はコロナ禍で市場がぐっと大きくなっていて調べてみたところ、ニーズがあるのであればチャレンジしてみたいなと思いました。当社もご多分に漏れず、コロナで大きなダメージがあったものですから。法被や手ぬぐいというのはお祭りあってこそのものなので」。


写真:永勘染工場の中にある道具たち。見ているだけでも楽しい

サイクリングキャップは、被る派と被らない派に分かれるそうですが、佐々木さんは「僕はもともと被る派でした。汗を吸ってくれますし、つばがあるので日よけにもなる。ヘルメットを直接被るよりもずれない、痛くならないっていうメリットがあるんです。あとはちょっとしたおしゃれのアクセントにもなるのでいいんですよね。さらにこのキャップは軽くて締め付けがなく速乾性が良いので自信をもっておすすめできます。染 CYCLING CAPのウェブサイトやパンフレットに登場するのはみんな実際に自転車に乗っている僕の友人たちです。みんな、このキャップの良さを理解して日頃愛用してくれています」と話します。


写真:次回リリースされる3柄(下)と初回デザインのCIRCLE(左・芥子色)とMOUNTAIN(右・緑)

そして柄にもこだわりが。「WIND」「CIRCLE」「MOUNTAIN」。どれもが、自転車にまつわるキーワードからデザインされたオリジナルの柄。佐々木さんは「WINDは自転車に乗っているときに感じる風、CIRCLEは車輪やペダルが回る円運動、そしてMOUNTAINは上り坂や下り坂の辛さや楽しさ。自転車を楽しんでいる人なら誰もが共感してくれるようなテーマをオリジナルの柄にデザインしました。

8月にはアメリカニューヨークで行われたクラフトを集めたポップアップショップ「アーケードジャパン」にも出店。「あちらでの評価も楽しみですね」と永野さんは語ります。


写真:工場では職人が一枚一枚を丁寧にチェックする

また、今後は毎年3柄を加えていく予定だそうで、キャップ以外のアイテム展開も検討中だそうです。「サコッシュはつくりたいなと思っているんですけれど、ありきたりなのばかりでは面白くないと思っていて」と、佐々木さん。

目下の目標は、自転車の本場であるヨーロッパで展開することだそう。佐々木さんは「サイクルロードレースの本場ヨーロッパにポップアップショップをしに行くのもいつかやってみたいですね」と目を輝かせます。


写真:これからもタッグを組んでの商品開発は続きます

仙台の老舗染物店と、自転車をこよなく愛するデザイナーが生んだ染 CYCLING CAP。これからの展開も楽しみです。

「永勘染工場」とその伝統をつないでいく、永野さんのものがたりはYahooニュース!でもご覧いただけます。

株式会社永勘染工場

所在地 〒984-0814 宮城県仙台市若林区南染師町13番地
TEL 022-223-7054
営業時間 午前9:00~午後5:30
URLhttps://nagakan.jp/

取材/2023年7月

これまでの「銘品ものがたり」もご覧ください。

株式会社グリーディー
天然回帰~Feel Organic~アロマティックバスソルト

株式会社グリーディーは、仙台市産業振興事業団が主催する
第9回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

お取り寄せ特別賞「天然回帰~Feel Organic~アロマティックバスソルト」


「暮らす人を豊かに」をコンセプトに、アロマ・ハーブ・女性の感性で「人」「事業」「地域」の課題に取り組む株式会社グリーディー。天然のアロマ精油を活用した企業のブランディング・マーケティング支援のほか、オリジナルのプロダクトも販売し、リリースする度に大きな話題となっています。そのグリーディーが、2022年に発表したのが、「天然回帰~Feel Organic~アロマティック バスソルト【呼吸】【解放】」です。



株式会社グリーディーCOOの阿部楓子さんは「コスメの分野に取り組みたいと考えていたところ、その前年に『AKIU Style』の商品開発の支援をしていただいた仙台市産業振興事業団さんから商品開発支援のご案内をいただいて、挑戦してみようということになりました」と話します。

商品開発支援プロジェクト開始当初は、東北素材を活用したコスメをつくるということだけは決めていたものの、具体的な決定打にかけていたそうです。阿部さんは「マーケッターの大志田(典明)さんから『ニーズの調査を、自分たちのお客さまを対象にした方がいい』とアドバイスをいただきました。アンケートをやってみて新しい視点や顧客ニーズも把握することができ、総合して検討するよい機会となりました。その結果をもとに、肌、全身で感じてもらえる『バスソルト』にたどり着きました」と話します。

また、その中でイシノマキ・ファームのホップを活用できないかという話が舞い込んできたそう。

「ホップのビールだけではない魅力を発信したいというご縁でした。さらにホップについて調べてみたら、実は美容効果が高いことがわかって」と、阿部さんは話します。

東北のものを使用した商品づくりは、グリーディーの事業の大きな軸。ホップを使用すること、そして手摘みのラベンダーを自社で精油したラベンダーオイルを使用した2種類のバスソルトをつくることが決まりました。

ブランド名は「天然回帰」。

阿部さんは「商品開発を行っていくと、いろいろな意見を耳にして迷うことが出てきます。そのときに心がけたのが、原点。私たちの強みと魅力は、手作業で作り手の顔が見えることと東北素材のアロマ。どうブランドを展開しても、そこに戻るんです。原点に返るということで。原点回帰からこのブランド名にしました。そして、お客さまにどうなってほしいかを考えて生まれたのが、深呼吸したくなるような【呼吸】とほどけるような【解放】でした」。

【呼吸】は、「ホップについて取材をして、その花言葉が希望であることを知り、農業を通しての心のリカバリーを強く感じました。お日さまの下で土にまみれて深呼吸できる。そんなイメージがふくらみました。ただ、直接香ったときとお風呂に入れたときの香りが違ってしまったんですね。ホップが酸化しやすく、色も香りも変わってしまうためです。なので、今まで通りのブレンドとは違ってしまいました。1種類の香りをつくるのに、10回以上はお風呂に入って何度も試作を繰り返しました」と、阿部さん。

【解放】は、「雄勝で獲れたラベンダーの香りをころさないように自社で精油しました。妖精さんと呼ばれている手摘みの方たちの生き方や土地への想いが伝わるといいな、と。塩にブラックソルト入れているのですが、硫黄臭があるので、入れすぎてしまうと香りのバランスが崩れました。香りを楽しんでもらうバスソルトですので、ブラックソルトの配合が難しかったですね」と、その開発秘話を明かしてくれました。

正式な商品化に際しては、モニターもお願いしたそうで、「92%の方が『疲れた日に使いたい』とおっしゃってくださいました。なので、1日の中で洋服を脱いでいただくような雰囲気にしたいと思いました。4個パックにしているので、週に1回自分に贅沢な時間を持ってほしいです」。

阿部さんは「事業団の商品開発支援プロジェクトは、社内だけではたどり着けないゴールに導いてくれたと思います。辛口のアドバイスもありましたが、社内では出てこないアイデアでした」と振り返ります。

さらにこの商品をもっと気軽に試していただきたい想いから、「スタッフみんなで【呼吸】と【解放】を大切な人に贈ることができるレターサイズの商品『アロマソルトレター』をつくりました。いきなり4回分を買うのではなく香りを試したいとか、使ってよかったからお友達や親御さんに贈りたい、というニーズに合うのかな、と思いまして」。かわいらしいイラストが印象的なパッケージ。これは、石巻の就労施設「あっぷるぷらす」の利用者さんが描いたものをデザイナーさんにお願いして組み合わせてつくったものなのだそう。

現在は、化粧品の開発に力を注いでいるというグリーディー。目指すゴールはどこなのでしょう。

「それこそ私は、このお部屋のブルーの色の自社ビル兼店舗をつくること(笑)。ほかにもスタッフが秋田出身なのでいつかは秋田、そして南三陸と東北各地に支社なんかできたら楽しいねと話をしました(笑)。でも、現実的な話として、そこに至るまでのロードマップの中で出てきたのが化粧品の開発だったんです。ほかにも、地域課題の解決でいろいろなものを循環させていかないと…とか、やるべきことは山積していますね(笑)」。


“欲張りな”という意味を持つグリーディー。阿部さんをはじめとして、女性たちの素敵な“欲張り”が、この地域を、社会を大きく変えていくかもしれません。

イキイキと働く姿が印象的な阿部さんのものがたりは、Yahoo!ニュースでもご紹介しています。ぜひご覧ください。

株式会社グリーディー

所在地 〒980-0802 宮城県仙台市青葉区二日町17-22 TNER304
TEL 050-3395-1832
営業時間 午前10:00~午後5:00
URL https://www.greedyweb.com/

取材/2023年7月

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