第9回新東北みやげコンテスト受賞商品の販売会が開催されます!【終了しました】

Made in TOHOKU
みやげのトレンドはここから

公益財団法人仙台市産業振興事業団が主催する「第9回新東北みやげコンテスト」で各賞を受賞した商品の販売会が12月26日から開催されます。

PARCO2からPARCO本館B1Fに移転した「東北スタンダードマーケット」で今年も販売会が始まりますよ!

新しい“東北のおみやげ”を探しに、行ってみませんか?

【新東北みやげフェア2022-2023】



【出展商品一覧】

  • 魚介のリゾット缶3種3缶入り
    白米ではなく玄米を使用することで固くならず粒感のある食感に仕上げました。
  • 雪中果
    ふわふわのマシュマロの中には果肉の食感がある甘酸っぱいリンゴジャム。真っ白い粉の中を探しながら食べる時間も楽しんで欲しいです。
  • お米のバウム(庄内産完熟メロン)
    米粉とは思えないほどしっとりふんわりとした商品に仕上げました。
  • MOYANE「ぶどう飴」
    噛むと断面から綺麗な赤紫色の光沢が顔を出し、そこから酸味のある甘味が引き立つ山ぶどう果汁がたっぷり入った濃厚な飴ゼリーです。
  • 燻製堂 八戸前沖さば
    八戸前沖さばの中でも特に大型の「銀鯖」を南部町で生産されたリンゴの剪定枝を再利用したウッドチップを使用し、熱を通さない冷燻で燻しました。
  • 染CYCLING CAP(ソメ サイクリングキャップ)
    自転車にまつわる3つのテーマ(WIND/MOUNTAIN/CIRCLE)をベースに手ぬぐいをデザインしサイクリングキャップを製作しました。
  • やみつきスパイスカレーあられ
    本格スパイスを13種使用しました。主原料は亘理町産の自社栽培米「みやこがねもち」を100%使用しています。玉ねぎパウダーと黒糖、もち米の甘みと旨みがスパイスの香りと風味を引き立てます。

  • 三陸コーディアル(サングリア・ハマナス・アップルミント)
    「ビネガー仕立て」が特徴。ハマナスやミント、オレンジ果皮などの香りをつける副産物には自社栽培のものや国産の自然素材を使用しているところも特徴のひとつです。
  • アロニア甘酒
    盛岡産アロニアの100%果汁と自然の甘みが引き立つ甘酒をブレンド。世代を問わず召し上がることのできるスッキリとした飲み口に仕上げました。
  • 木苺の生キャラメルショコラ
    育種家・金澤美浩氏の新品種福島ラズベリーを使った最高級生キャラメルショコラです。従来のキャラメルとは違い、ケーキのようにカットして召し上がってください。
  • くじらのイタリアンバーグ
    トマトソースの酸味の中に、野菜の甘みの生きた、鯨ハンバーグに良く合うソースに仕上がっております。
  • ニボリタン
    昔ながらのナポリタンに丸ごと粉砕した煮干しを合わせ、オリジナルの「ニボリタン」に。
  • ふりかけ職人
    恵み豊かな三陸の海の乾物を中心に、良質な無添加の乾物を使いやすい量で小分けにしました。素材を選びすりつぶして、混ぜて、五感をフルに働かせて、自分だけのマイふりかけが楽しめます。
  • 秋田杉葉除菌エタノール「杉の雫」
    エタノールの濃度が55%ながら、秋田杉葉に含まれる成分「テルピネン-4-オール」との相乗効果により、確かな除菌・除ウイルス作用を有します。
  • 秋田杉の精油
    アロマセラピストとして植物の香りと10年以上向かいあったオーナー自ら香りの質を高めてから出荷しています。時間と手間をかけた日本産の精油です。
  • 木のコビトキット
    箱に入っている木材は、カタチも種類もランダム。子どもから大人まで楽しめる不思議なカタチの「木のコビト」。
  • 正月こけし
    人々が素晴らしい年を迎えられるよう、2名のこけし工人がひとつひとつ心を込めて作り上げました。東北の豊かな手仕事に触れ、誰もが微笑んでしまうような贈り物です。
  • SENDAI ほまれのふくろ
    伝統的な吉祥文様と仙台ゆかりの文様を組み合わせ「ほまれのふくろ」を使う人の生活に祝福あれと願いを込めたデザインを考案しました。

〇開催日:2022年12月26日(月)~2023年1月11日(水)

〇会 場:東北スタンダードマーケット 仙台パルコ店

     仙台市青葉区中央1-2-3仙台パルコ本館 地下1階(10:00-21:00)
     ※年末年始は営業時間が変更になります
     TEL 022-797-8852
     https://kaneiri.shop/shops/tohoku_standad_market

〇年末年始営業時間
〔31日〕10:00-18:00
〔1日〕 休業
〔2日〕 8:00-19:00
〔3日〕 10:00-20:00

※開催当日リポートも公開予定です。そちらもお楽しみに!

新東北みやげコンテストで受賞した素晴らしい商品が勢ぞろい
会場でお待ちしております!

     

よいみせ│くまの餅店

明治時代には珍しかった、店舗をもつ餅屋さん

創業明治30(1897)年の老舗「くまの餅店」創業以来、地域の人たちとのつながりを大切にしながら商いを続けてきた「まちのお餅屋さん」です

店主の熊野美徳さんは、その創業について「うちはもともと宮町で、爺さんの代まで代々宮大工だったんです。宮大工って神社とかお寺とか、餅の需要があるところだから、『女房に餅屋でもやらせるか』っていうので、曾爺さんが餅屋を始めたんですよ」と教えてくれました。

明治の時代、餅屋が店舗を構えるのはとても稀なことだったそう。というのも、農家が秋の新米を収穫したら、お客さまの家の前で米を炊き、餅つきを行っていたのが一般的だったからです。そんな当時としては画期的な営業形態をとっていた「くまの餅店」。いつの時代も近隣のお客さまを大切にしてきました。第二次大戦中は物資がなく、一時休止して期間もあったそうですが、お客さまからの要望があれば必ず応じてきたといいます。熊野さんは「昔は、餅はおめでたいときにしか食べられなかったですからね。当時砂糖は貴重だったけれど、赤字でもお客さまのために…ってやってきたみたいです」と話します。

原料にもこだわりを

お客さまと同様に大切にしてきたのは、使用する原材料。もち米は、食味最高クラスを誇る宮城県産の「みやこがねもち」を使用しています。「ずっと同じものばかり使っていたのでほかのものとの違いが分かってなかったんです。でも、東日本大震災の風評被害が酷かった時、毎年お歳暮で餅を買ってくれるお得意さまがね、『宮城の米は使いたくない。別の産地のものを使ってくれ』とおっしゃって。それで別の土地の、品種の違う米を使ったら、出来が違う。みやこがねもちは固まるのに時間がかかるんですよ。だから、重ね餅なんかを作るのに手間がかかるんですね、崩れやすいから。食べていつまでもやわらかいとか歯ごたえがちょうどいいのはそういうことなんだ、とその時にはっきり分かりました。別の産地の米は、重ね餅は作りやすかったけど、すぐに固くなってしまってね。やっぱり食べておいしいのは宮城の米だなと思いましたね」。

醤油も地元のものを使用。「宮町には、阿部幸さんと鈴憲さんっていう醤油屋さんがあるんですよ。やっぱり醤油って昔から食べ慣れたものがおいしいじゃないですか。だから、うちは地元の醤油にこだわって使っています。あと、『ずんだ餅』には、鶴岡産のだだちゃ豆。だだちゃ豆が出始めのころは宮城県でも『だだちゃ豆』って売られていたんですけど、そのうち鶴岡産のものしかその名前を名乗れなくなっちゃった。元の種は一緒なのに、仙台のは『仙台茶豆』になっちゃった。でも『だだちゃ豆』の方が有名になってしまったので、鶴岡から取り寄せでいるんです」と、熊野さん。

老舗餅屋の「これから」

創業から110年。これからの展望を聞きました。「昔は、家を建てるときの上棟式なんかで撒き餅ってあったけど、今はマンションとか建売で餅屋が絡むことが少なくなっていますよね。餅屋も年々少なくなってしまって、餅屋組合も解散したんです。そんな状態だから、頑張って餅屋を残していかないと…。コロナのとき、デパートや催しの取引がすごく減ってしまったけれど、地元のお客さんが買い支えてくれた。だからね、これからも今ある商品を磨いて、お客さんを大事にしていきたいですよね」。
最近では、SNSなどで知ったという若いお客さまも増えているという「くまの餅店」。2023年には、ご近所ではありますが、移転による新改装オープンも予定しています。長く愛されてきた極上のお餅を、ぜひみなさんも味わってみては?

くまの餅店

所在地:〒980-0003 仙台市青葉区小田原4-4-12
営業時間:8:00-16:00
定休日:日曜・祝日(春・秋彼岸、こどもの日、お盆、年末は開店しています)
TEL:022-222-3863
FAX:022-222-3862
URL:http://www.mochiya.com/

第9回新東北みやげコンテスト
授賞式当日レポート

\最優秀賞決定!/



去る11月29日(火)、「第9回 新東北みやげコンテスト」の授賞式が行われました。

このコンテストは、東北の新しいおみやげを発掘し、一般の方とバイヤーに向けてのPRと販路の開拓を支援するもの。回数を重ねるごとにコンテストの知名度も上がり、年々出品数は増加傾向にあります。食品や雑貨などさまざまなジャンルの「おみやげ」の応募総数は236商品にものぼりました。この中から、マーケッターやデザイナーなど専門家による審査を経て57商品が二次審査に進みました。


今年も新型コロナウイルス感染予防策として、3年連続のオンライン展示となった二次審査。2019年までは審査会と授賞式が同日に行われていましたが、今年も審査員が事前にオンラインで事業者のみなさんの動画や資料を閲覧し、気になったものは直接取り寄せて試食もしくは試用するというスタイルで審査を行いました。また、一般バイヤーの方々によるオンライン投票で「お取り寄せ特別賞」が決定しました。

【最優秀賞】

魚介のリゾット缶3種3缶入り 岩手缶詰株式会社 │岩手県

株式会社藤崎、仙台空港株式会社など、バイヤーとして最前線に立つ審査員のみなさんが最も高く評価し、最優秀賞に輝いたのは、岩手缶詰株式会社の「魚介のリゾット缶 3種3缶入り」でした。この商品は、「おみやげと備蓄」を兼ねたもので、受賞の挨拶に立った同社営業部の阿部常之さんは「この商品をおみやげとしてご利用いただき、受け取ってくださった方が備蓄用の食料として活用いただけるものをつくろう、と開発を行いました。(最優秀賞になって)とても光栄です」と、マスク越しながら笑顔で話していました。

そのほかの受賞商品は、以下の通りです。

今後「暮らす仙台」の「銘品ものがたり」の中で、これらの商品の誕生秘話をお届けしますので、そちらもお楽しみに!

【優秀賞】

雪中果 合名会社菓子処 丸美屋 │青森県

お米のバウム(庄内産完熟メロン) カムコミュニケーションズ株式会社 │山形県

水玉の陣 株式会社コルマール堂 │宮城県

【デザイン特別賞】

MOYANE「ぶどう飴」 MOYANE協議会 │岩手県

【地域性特別賞】

燻製堂 八戸前沖さば 協同組合八食センター │青森県

【アイディア特別賞】

将棋駒パスタ 有限会社玉谷製麺所 │山形県

【お取り寄せ特別賞】

ささかまディップ 株式会社武田の笹かまぼこ │宮城県

やみつきスパイスカレーあられ みやぎのあられ株式会社 │宮城県

染CYCLING CAP(ソメ サイクリング キャップ) 株式会社永勘染工場 │宮城県

天然回帰~Feel Organic~アロマティックバスソルト 株式会社グリーディー │宮城県

今年も各所で販売会が開催されます。
銘品ものがたり」と合わせてお楽しみにお待ちください。

「新 東北みやげコンテスト」の詳細はコチラ

東北の工芸品を集めた
【1日限定!】
ポップアップショップ開催【終了しました】

1 DAY POP UP SHOP
~Tohoku Crafts~

2022年12月4日(日)
1日限定で東北の工芸品を集めた
ポップアップショップが表参道で開催されます!

【出展企業】

◆サムライアロハ



暮らす仙台│銘品ものがたり

◆弘前こぎん研究所



暮らす仙台│銘品ものがたり

◆水引Ori-i



【SELECT TOHOKU】の商品もご覧ください

◆山口織物鷹山堂



【SELECT TOHOKU】の商品もご覧ください


“1日だけ”のポップアップショップです。
お近くにお越しの際はぜひ、お立ち寄りください。
お待ちしております!

詳細はコチラ

│開催日時:2022年12月4日(11時~19時)

│開催場所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-7-3 HMビル 1F

│主催会社:株式会社ボーダーライン 株式会社とどく和

株式会社ボーダーライン(主催会社)

株式会社とどく和(運営会社)

よいみせ│株式会社永勘染工場

南染師町にたった1軒残る、染工場

仙台市若林区南染師町(みなみそめしまち)。その文字通り、かつては染師たちが暮らし、染め物をつくっていた町です。

この南染師町にたった1軒、染め物屋として今も商いを続けるのが、「永勘染工場」。創業は明治20年(1887年)。意外なことに、創業当時は現在の芭蕉の辻の近くで商売をしていたそうです。代表取締役の永野仁輝さんは「当時、藤崎さんが呉服商で、その仕事をしていた関係であの場所に暖簾を構えていたそうですが、戦災で焼けてしまったので、南染師町に移動してきたんですよ」と教えてくれました。

「永勘染工場」がつくっているのは、地域のシンボルとなる神社の大幟や幕、祭りを彩る半纏、飲食店の顔となる暖簾といった品々。昔ながらの伝統的な染めの工法である本染めにこだわっています。永野さんは「本染めのよさは生地の中までしっかり浸透することなんです。たとえば、暖簾はお店の外側からも内側からも見られるものですよね。裏側もしっかり染まっているものを暖簾としてかけたい、というお店さんなどからご注文をいただいております」と話します。

永野さんが20代で「永勘染工場」に入ったとき、会社はまだ家族経営。永野さんの入社に合わせ、かつて染めの仕事をしていた職人さんに戻ってきてもらい、永野さんは数をこなし、少しずつの失敗も重ねながら技術力を高めていきました。そのうちに社員を雇い入れるようになり、今では30代の染師が現場で腕を振るっています。

ところで、「永勘染工場」の店頭を訪ねると、有名アウトドアブランドとのコラボレーショで生まれた、なんともスタイリッシュな前掛けに目を奪われます。「OEMという形でもう何年かやらせてもらっています。前掛けは、退職記念や還暦記念などにも人気で、1枚からつくることもできるんです。持ち込みのデザインがあれば、ぜひ持ってきていただいて、対面、メールのやりとりなどでつくっていきます」。

驚くことに、1万円くらいから製作が可能だそうなので、オリジナルのプレゼントを考えている人にはぴったりの選択肢といえるでしょう。永野さんは「当然、数が多ければ1枚あたりの単価は下がります。予算に合わせてできることをご提案していきますので、相談してほしいですね」と。

本染めのサイクリングキャップ、誕生

また、2022年には、日本屈指のブランド木綿である知多木綿を使用し、本染めでデザインを施したサイクリングキャップ「染 CYCLING CAP」をリリース。ロードバイクやマウンテンバイクといった自転車に乗るサイクリストがヘルメットの下にかぶるキャップで、吸水性と通気性に優れたアイテムです。永野さんは「これは、チャレンジ補助金を利用して作りました。手ぬぐいの生地を使って軽くて、持ち運びもいい。染めはうちで、デザインはデザイン事務所に依頼しました。その事務所のデザイナーさんが自転車好きで、私もマウンテンバイクに乗るものですから、『いいね、いいね』と話が進んでいきまして。縫製工場も宮城県内で見つけて、商品化することができました。現在は弊社の店舗のみでの販売ですが、今後は販売先を考えていきます」と。

100年を超える老舗を担っていく永野さんに、今後の目標を聞きました。

「この南染師町で、染物屋として1社だけ残っている意味をしっかり考え、絶やさずに残していきたいですね。そのためには、皆さんに普段から身近に使っていただける製品を作っていくのが、課題かなと思います。今後は、ブラウスとかシャツとか、数が少なくても縫製に対応できるところとかあれば、そういう横展開も面白いかもしれませんね」。

南染師町の染工場は、これからの100年も挑戦し続け、多くのお客さまに笑顔を届けていくことでしょう。

株式会社永勘染工場

所在地:〒984-0814 仙台市若林区南染師町13
営業時間:9:00-17:30
定休日:土・日・祝日
TEL:022-223-7054
URL:https://nagakan.jp/