投稿者: KRT
仙台イベント男子「株式会社HAKKA」小松勇斗さん
イベントの企画・運営をはじめ、内装工事の企画設計を手がける株式会社HAKKA(ハッカ)。2013年に設立されたこの会社の代表を務めるのは、小松勇斗さんです。仙台市内で「とみざわマルシェ」や「ながまちマルシェ」などの地域に根差したイベントを手がけ、多くの人を笑顔にする小松さんをご紹介します。
―会社立ち上げのきっかけは?
もともと、イベント関係の仕事に就いていたんです。といっても企画のほうではなく、イベントに使う物品のレンタルだったんですけれど。いつか独立しようと思っていたので、会社設立は自然な流れでした。業務をイベント企画にしたのは、前職のときに「おもしろそう」と思ったから。そして、一緒に会社を立ち上げた相棒が内装関係の仕事をしていたので、彼はそのまま内装部門を担当。だから、うちはイベントと内装の仕事の二本柱でやっているんです。
―これまでにどんなイベントを企画したのですか?
駅構内や各商業施設のイベントを手がけました。あとは、商店街さんと協力して行っているマルシェですね。おかげさまでいろいろなところからお声がけいただいています。お客さまの「こんなことがやりたいんだよね」っていう思いを形にして、それで喜んでいただけて、そこに来てくれた人も笑顔になって・・・。本当、最高に面白いですよ。
―ずっとイベント関係のお仕事をされているのですか?
いえいえ。それはもう、たくさんの職種を経験してきました。小学生のときから「社長になる」というのが夢で、自分に何が向いているのかを探すためにアルバイトも含めて24種類くらい。たとえば、ワッフルの販売、和菓子屋さん、あとは探偵…。たくさんの仕事を経て僕が感じるのは、今が本当に楽しいということ。まさに天職を見つけたという感じですね。たくさんの人に喜んでもらえるイベントを手がけるという仕事の内容もとても濃いもので、2013年の起業からこれまでの4年間は本当にあっという間でした。
スタッフ全員が昭和の棟梁をイメージした格好をしました。
―会社の立ち上げから走り続けているわけですね。お忙しいと思いますが、オン・オフの切り替えはどのように行っているのですか?
僕、プライベートがないというか…。オン・オフは基本ないです。言ってみれば、ずっとオフ(笑)。言いたいことを言って、やりたいことをやってます。ただ言えるのは、僕はすごく人に恵まれているということ。まわりの人が支えてくれているからこそ、こうやって日々大好きな仕事ができているんだと思います。
―今後の目標を教えてください。
仙台市内での花火大会を再来年に行うことにしているんですが、毎年恒例の楽しい花火にすることが目標です。ゆくゆくはイベントではなく、お世話になっているお客さまや業者さんを招いて、これまでいただいたご恩をお返ししたくて。他にも、10年以内に自社ビルを構えることを目指しています。仙台の学生が卒業する時、手に職を持てるように学生と企業が一緒に学べる場所をつくりたいんです。今後、世の中が変わるスピードに対応できる面白い学生や企業を増やしていきたいと思っています。そして、ひとりでも多くの人に喜んでもらえることを、これからも形にしていきたいです。
株式会社 HAKKA
住所:〒984-0816 宮城県仙台市若林区河原町2-4-13 カネタビル2F
TEL/FAX:022-796-2697
MAIL:info@hakkainc.com
URL:http://hakkainc.com
10月の東北地元ごはん
「調味料のチカラ」

味噌も醤油も日本中で使われているものだけど、各地で微妙に味が違います。
遠いところへ旅行に行った時、朝ごはんのお味噌汁になんとなく違和感があることも。
久しぶりに食べる実家の味噌汁も同じ。
「あれ、今回の味噌はちょうどいいんじゃない?この間はちょっと濃かったよね?」なんてやりとりもたまにありますよね。
微妙な味の違いを感じ取れるのは特技ではなく、発酵文化が根付いた日本人だからかもしれない。
東北の調味料は味に「チカラ」を感じるからおもしろいと思います。
「チカラ」がある調味料があれば、特別な調理技術は必要ない。
シンプルな料理こそ、家ごはんの鉄則。
今日は東北の秋のめぐみをシンプルに味わいましょう。
簡単にできて、おいしくて、手早く片付けることができます。
その後はいつもよりゆっくり読書を楽しもうかな。

[つくり方]
ヘラに塗りつけ、火で炙る「焼き味噌」で野菜を食べましょう。
焼き目の香ばしさが野菜の甘さを一層引き立ててくれます。
[つくり方]
水で薄めて煮立てて、豆腐を温めます。
鮭のエキスいっぱいの汁はお吸い物のよう。
[つくり方]
ふんわりと火を通した炒り卵にのせるだけ。いつもの卵がよそ行き顔に変身。
野菜も、お肉や魚もこれをのせるだけでグレードアップしますよ。
料理教室「紫山のごはん会」主宰
フードクリエイター 佐藤千夏
2002年より創作料理の教室を自宅で開催、素材を活かしたシンプルなレシピとセンスあるテーブルコーディネートが話題に。ほかに商品開発やセミナー講師、料理写真スタイリングなどで活躍中。
HP http://www.mgohankai.info
撮影・デザイン/Pontic 渡邉樹恵子
女性らしさ、主婦的感覚を活かしたデザインを心がけています。 商品開発、パッケージ、撮影、販促ツール等、ワンストップで承ります。
MAIL:kie_pontic@me.com
オーガニックグラノーラで心も体もすっきりデトックス!
ストレス、むくみ、ちょっとした身体の不調…
大人女子は、心と体にいろいろ溜め込みがちですよね。
「最近ちょっとスッキリしないな。」と思ったら、オーガニックグラノーラの専門店「RonD Factory」を
訪れてみてはいかがでしょうか。
|オーガニックグラノーラの専門店「RonD Factory」
「手軽に食べられる 栄養バランスの良い 安心した食事」をモットーに、2015年9月青葉区北根にオープン。販売しているグラノーラは、常時10種類以上の豊富なバリエーションが揃っています。
また、グラノーラを使ったスイーツや、スムージー、ランチなども楽しめるカフェが併設されています。
|デトックスにぴったりな理由とは?
「グラノーラなんて、どれも一緒じゃない。」と思った方も多いのでは?「RonD Factory」が他と違う特徴は、「即効型」というところ。一般的なグラノーラは、オートミールにパフやアラレなど雑穀を混ぜ、砂糖と油を絡めてつくられているものが多いそう。でも、ここのグラノーラはオーガニックオートミールを使用。腸内環境を整える食物繊維がたっぷり含まれているんです。さらに無添加・ノンオイルで焼き上げた、オリジナルの一品なのです。
余計なものが混ざらないので、食物繊維を効果的に摂取でき、腸内環境が「即」整いやすいスグレモノ。噛み応えのあるナッツ類により、少量でも満腹感が得られ、食べ過ぎ防止になるのも嬉しい効果ですね。
実際に食べてみたところ、翌朝…す、すっきり!
腸の中の余計なものが一掃されたような感覚になりました。
翌朝を待たずカフェで「効果」を体感する人も多いそうで、まさに即効型と言ってもいいのではないでしょうか。
「腸がきれいになる=体の毒素が排出されてスッキリする」ということは、まさにデトックスにぴったり。
|「心と体に何か役立つことを」オーナー長谷川さんの願い
オーナーの長谷川さんは東日本大震災をきっかけに、「心と体に何か役に立つことをしたい」と一念発起し、アメリカへ。
偶然出会ったグラノーラに衝撃を受け、「このおいしい完全食を日本に広めたい!」と決意しました。
長谷川さんは、グラノーラと健康について語りだしたら、永遠に話が続くのではないかと思うくらい熱い想いがあふれて止まりません。
体の不調や食生活についての相談、グラノーラのおいしい食べ方の提案を伺うのも、お店に行く楽しみのひとつになりそうですね。
|たくさんの味がそろうのもRonD Factoryならでは
「いくら体に良くても続かないと意味がない。飽きずに毎日食べてほしい。」と言う長谷川さん。
自家製やオーガニックの食材を使い、日々手づくりで新しい味を生み出しているのだそう。
スタンダードなナッツやチョコレート、ドライフルーツの他、「お味噌」や「クラムチャウダー」といった予想外の味も! 仙台ならではの「ずんだ」も珍しいですよね。
「お味噌」味をアイスクリームと一緒に試食させていただきましたが、意外とマッチしておいしい!
ヨーグルトや豆乳にも合うので、おやつや食事にと、いろんな楽しみ方ができます。
店内では試食もできますので、自分好みのグラノーラを見つけてみてはいかがでしょうか。
グラノーラで体にやさしい食事を続けることで、健康な生活が続けられる。
そんな熱い想いと栄養がたっぷり詰まったグラノーラで、心も体もスッキリさせましょう!
カフェでのオススメメニュー
注目は、水も氷も使わず、果物や野菜だけを特殊な機械で絞ってつくられるスムージー。素材の味と栄養がギュッと詰まったスムージーは、挿したストローがそのまま立ってしまうほどの濃厚さ! ぜひお試しあれ。
RonD Factory
- 住所:〒981-0902 宮城県仙台市青葉区北根3-19-25-101
- 営業時間:11:00~20:00(ラストオーダー)
- TEL:022-641-0314
- URL:http://rondfactory.jp/
フリーライター 田代智美
1972年福島市生まれ。印刷・広告関連会社での約20年の営業経験を経て、2014年よりフリーランスのライターに。主に結婚情報誌のディレクション&ライティングに携わりつつ、時にフリーの営業業務委託も行う。「自分の仕事で、誰かの日常をちょっとだけ楽しく」がモットー。
tashiro.t20@gmail.com
糀のチカラで元気に!
「体にやさしい安心ごはん」
夏の疲れ、残っていませんか?
季節の変わり目は気温差により、体のバランスを崩しがち。
「体調がイマイチだな。」「食欲がないな。」と思った時に訪れてほしいのが、太白区長町一丁目の「旬美食 翠屋」。
野菜やハーブ・スパイスなどを使った、体にやさしい創作料理を楽しめる隠れ家的なお店。
木と緑の落ち着いた雰囲気で、女性ひとりでもゆったりくつろげる居心地いい空間です。
|旬美食 翠屋は「体にやさしい安心ごはん」
「旬美食 翠屋」のランチは、安心・安全な食材を使った「体にやさしい安心ごはん」。
お米は宮城県産のひとめぼれや無農薬で栽培される古代米、野菜は旬の新鮮なものを坪沼の農家から直接仕入れるというこだわりがたくさん。
手づくりの調味料は、オリジナルブレンドのオーガニックハーブやスパイスを使っているのだそう。
一汁五菜+αのバランスランチをはじめ、カレーやミネストローネなど野菜たっぷりで鮮やかなメニューを日替わりで楽しむことができます。
ボリュームたっぷりですが、不思議なことに完食しても「食べ過ぎた!」という罪悪感がないんです。
むしろ、食べれば食べるほど体にいいことをしているような感覚に…。
栄養バランスを考えた食事をつくる時間がない、忙しい大人女子にぜひ食べてほしい!
|人気メニューは、「甘酒」
近年、甘酒は栄養価の高さから「飲む点滴」と注目されています。甘酒の原材料である麹菌には、でんぷんや脂肪を分解する消化酵素がとっても豊富。だから、腸内環境を整えるのにぴったりなんですね。
一般的な甘酒は保存がきくよう高温処理をされているものが多いのですが、ここの甘酒は非加熱でつくられている自家製の「生甘酒」。非加熱なので、酵素を生きたまま体に取り入れることができるから更に栄養満点!
そして、岩出山産の米麹を用い、無加糖・無添加に仕上がっています。
お米も砂糖も入れず糀のみを発酵してつくる「生甘酒」はクセがなくとっても自然な甘み。実はあまり甘酒が得意ではなかった私が思わずリピートしてしまったほど!
ランチドリンクとしても提供されているほど、大人気なんです。
|腸美人でお肌も体も元気に!
腸をキレイにすると、体調がよくなるのはもちろん美肌にもとってもいい影響があるそう。
その効能は、店長の長谷川さんに会えば一目でわかります。
お肌、つやっつやなんです。それはもう、羨ましいほどに。
お店では自家製の糀を料理の調味料としても使っているので、腸内環境を整えてくれる食事をおいしく摂ることができるんです。
「何かを食べない。という健康法もあるけれど、その人ごとに合う食べ物があるんです。
その時、その人の心と身体に合うものをおすすめしていきたいですね。」と語る、長谷川さん。
夏バテで弱った体も、夏の日差しで荒れたお肌も、糀のチカラたっぷりのおいしい料理で整えちゃいましょう!
仙台市坪沼地区のお米を使った珈琲を作るプロジェクトです。
下記リンクより、ぜひ応援をお願いいたします。
https://readyfor.jp/projects/midoriya
※プロジェクトは成功しました!
「生甘糀」はお持ち帰りもおすすめ
自家製の「生甘糀」は、冷凍で持ち帰りが可能。自宅で、お水や豆乳、牛乳で割って甘酒として楽しむこともできる。砂糖の代わりに料理やお菓子づくりに使っても◎。冷凍500gパック1200円(税別)
旬美食 翠屋
- 住所:宮城県仙台市太白区長町1丁目5-3
- TEL:022-247-7155
- 定休日:毎週月曜日、第1・第3火曜日
- 営業時間:ランチタイム11:30~14:30(ラストオーダー14:00)
- カフェタイム(現在準備中)
- ディナータイム(ご予約のみOPEN)
- https://midoriya.amebaownd.com
- ※翠屋-Midoriya-のカフェは現在お休みさせていただいたおります※
※カフェ再開のご案内までもう少しお待ちください※
フリーライター 田代智美
1972年福島市生まれ。印刷・広告関連会社での約20年の営業経験を経て、2014年よりフリーランスのライターに。主に結婚情報誌のディレクション&ライティングに携わりつつ、時にフリーの営業業務委託も行う。「自分の仕事で、誰かの日常をちょっとだけ楽しく」がモットー。
tashiro.t20@gmail.com
後編|マッチ箱マガジンで巡る松島さんぽ

「松島こうれん本舗」で心を和ませた後は、「比翼塚」へ。「松島こうれん」の名前のルーツは「紅連」という実在した女性なのです。
|比翼塚
ここは、秋田・象潟(きさかた)町(現にかほ市)から松島へ嫁ぎ、「松島こうれん」を生み出した谷(のちの紅蓮尼)と、姿を見ずとも彼女が愛した夫・小太郎が眠る場所です。
|ひとりの人を想い続けた、切なくも美しい恋のお話
その昔、松島に「小太郎」と名付けられた、観音堂に植えた梅の若木をこよなく愛する少年がいたそうです。15歳になった頃、父の掃部(かもん)は伊勢参りの道すがら秋田・象潟(きさかた)の商人と親しい仲に。これからも親戚付き合いをしたいと、商人の娘・谷と小太郎の結婚を約束するのでした。
しかし、掃部が戻ると小太郎は病に倒れ帰らぬ人に。ところが谷は、「今日から命の終わるまで、ひたすら御仏に伝えます」と松島へ嫁ぎます。その後、谷は尼となり「紅蓮」と改名。小太郎が愛した「軒端の梅」の横に立てられた比翼塚に、ふたり静かに眠っているのです。
|恋する2人の背中を押してくれる場所に
「結ばれなかった2人の恋物語は悲しいけれど、最後にこの塚で一緒になれたことがうれしいですよね。悲恋ばかりが注目されるんじゃなくて、紅蓮さんたちが恋する人たちの背中を押してくれるような、そんなスポットにもなったらいいなあ」とジュンコさん。
比翼塚(ひよくづか)
住所:宮城郡松島町松島字町内89
料金:見学無料
問合せ:022-354-2320(瑞巌寺)
イラストレーター・佐藤ジュンコさんと巡る松島さんぽも終盤へ。
最後は、宮城のお酒を数多く揃える酒屋「むとう屋」へ向かいます。
|むとう屋
立派な店構えが目を引く「むとう屋」。宮城の地酒を揃え、全国の酒好きにこよなく愛される酒屋です。お酒が大好きなジュンコさんも常連とのこと。気さくで明るい人柄の専務・佐々木憲作さんにお話を伺いました。
|「宮城の地酒」に、とことんこだわる
ジュンコ:むとう屋さんに置いている日本酒は、全部宮城のお酒なんですよね?
佐々木さん:はい、そこはこだわってます! お客様にはお酒を通して、宮城の蔵元にも興味を持ってもらえたらうれしいですね。お酒の味はもちろんだけど、蔵元のストーリーも伝えたい。そうすると、お酒がよりおいしく感じられると思うんです。
ジュンコ:そんなお話を聞くと印象にも残るし、もっといろんなことを教えてもらいたくなりますね。お酒が飲みたくなってきちゃいました!
|お気に入りの一本に出会う楽しみがここに
ジュンコ:佐々木さんが選んだお酒が届く、「専務セット」を楽しみにしている方も多いでしょうね。
佐々木さん:「専務セット」は一升瓶が6本セットで税込10,000円。実際に私が飲んで気に入ったものを選んでお送りしています。
ジュンコ:佐々木さんのおすすめなら、味は間違いないでしょうね。これをきっかけにお店のファンになる人や蔵元にハマる人も多いんじゃないですか?
佐々木さん:たまに「あんたのせいで日本酒にハマった」っておっしゃる方がいるんです。「はい!?」って言いますけど、内心はうれしくてテンション上がりまくりです(笑)。
|お酒の味は一つひとつノートに記録して
ジュンコ:お店のお酒の味は全部覚えてるんですか?
佐々木さん:そうですね、全部覚えています。自分で身銭を切ったほうが覚えると考えて、入社して3、4年はすごいお金を使いましたね。瓶の大きさの違いや、冷え具合によっても味が変わるんですよ。それも全部ノートにメモをしていたんですけど、震災の津波で流されちゃって…。でも、全部覚えているからお客様に「これはどんな味なの?」って聞かれても大丈夫なんです。そういう語りができないと、お酒の良さは伝えられないです。
むとう屋
宮城県内の地酒をはじめ酒器なども取揃える酒屋。
気さくなスタッフが気軽に対応してくれる。
お土産やお祝い事の品を探すスポットとしてもぴったり。
ネットから通販も可能。
住所:宮城郡松島町松島字普賢堂23
営業時間:9:00~18:00
定休日:無休
電話番号:022-354-3155
URL: http://www.mutouya.jp

この後、佐々木さんおすすめのラーメン屋『中華そば うちみ』で冷やし中華を食べたり、焼きたてのお煎餅を食べなら大通りを歩いたりしながら気になる店舗にも足を延ばしたジュンコさん。
訪ねた先には、たくさんの人々の笑顔がありました。
「マッチ箱マガジンで巡る松島は、笑顔に出会う旅ですね」と語るジュンコさん。
きっとあなたも松島で、忘れられない笑顔に出会えるはず。
旅のお供「マッチ箱マガジン」に思い出を重ねて、自分だけの特別な地図を作ってみませんか?
フリーライター 及川 恵子
1982年気仙沼生まれ。石巻育ち、仙台在住。大学で建築を学んだのち、出版社勤務を経てフリーライターへ。グルメ取材、インタビュー、レビュー、レポート、なんでもお任せあれ。知ること、書くこと、人に会うことが好きです。それと、音楽と旅と猫も好き。
mail:keikooikawa[at]me.com
イラストレーター 佐藤ジュンコ
福島県出身、仙台市在住。書店勤務時代に不定期発行されたフリーペーパー「月
刊佐藤純子」が評判を呼びイラストレーターの道へ。マッチ箱マガジンでは「松
島」「白石」「仙台時間(21 時~24 時)」を担当。著書に「月刊佐藤純子」(2015年)、「佐藤ジュンコのひとり飯な日々(コーヒーと一冊)」(2015
年)、「仕事場のちょっと奥までよろしいですか?」(2017 年)など。
前編|マッチ箱マガジンで巡る松島さんぽ
仙台にゆかりのあるイラストレーターたちがつくり上げた「マッチ箱マガジン」。それは、マッチ箱に入った小さな小さなガイドブック。手のひらにすっぽりと収まる小さな箱の中に、宮城への大きな愛が詰まっています。
まずは、マッチ箱マガジンの生みの親である株式会社佐々木印刷所 代表取締役の佐々木英明さんにインタビューをしました。
|ずっとやりたかったことをマッチ箱に込めて
印刷工場がそばにある環境で育ったので、子どもの頃からいろんな印刷物を見るのが好きでした。マッチ箱の印刷に興味を持ったのは高校生の頃。昔は喫茶店やラーメン屋など、いろんなお店にマッチ箱が置いてありました。それをずっと集めていて。まあ、切手収集みたいな感じですね(笑)。その頃から「いつか自分でもつくってみたいな」と思っていました。
これがマッチ箱マガジンの原点。
|震災後の宮城を盛り上げていきたい
形になったのは、仙台市の「クリエイティブ・プロジェクト助成制度」で支援を受けたことがきっかけ。「マッチ箱の中にガイドブックとグッズを入れて、観光地を盛り上げたい」と思い、応募したんです。震災があったけど、たくさんの魅力がある宮城にぜひ来てほしい。しかし、沿岸部は復興の途中だったので、まずは山沿いの観光地から来てもらえたらと思いました。「山といえば温泉地、さらに温泉地といえばこけしだな」と、こけしで有名な作並・秋保・鳴子・遠刈田・白石の5か所をピックアップし、そこを仙台にゆかりのあるイラストレーターのみなさんに旅をしてもらいながら思い思いに描いてもらいました。
ガイドブックはテーマに合った紙質を選び、風合いを引き出している。
|「宮城ってこんなにいいところなんだ」と再確認できた
イラストレーターのみなさんには、「本当にいいと思ったものを描いてほしい」
とだけお願いしました。出来上がったものを見ると、その場所の雰囲気や空気が
伝わってきます。なんだか、僕もその土地がどんどん好きになっていきました。
ちなみにガイドブックだけでなくグッズをつけたのは、旅が終わった後も
ずっと手元に置いてもらいたかったから。「グリコのおまけ」みたいなものです(笑)。
「マッチ箱も付箋も、すべて手作業でつくっています」
|マッチ箱マガジンと旅をしてもらうこと。それが一番の願い
第1弾の山編に続き、沿岸部編や仙台時間編をつくりました。最近ではマッチ箱にこけしの形のクリップを入れた「こけしクリップ」へと展開しています。今後の展開は…、実はまだ決まってないんです。次は、“これがやりたい”ってものがピカッと光った時かな。マッチ箱マガジンの願いは、実際に手に取ってそこに行ってもらうこと。そしてさらに、「おみやげとして手にした方も実際に足を運んでみる」という流れになってくれたらいいですね。
誕生秘話を経て、さあいよいよ旅へおでかけ! マッチ箱マガジンを片手に、松島編を担当したイラストレーター佐藤ジュンコさんと松島さんぽへ出かけました。
| 佐藤ジュンコさんってどんな方?
●PROFILE
福島県出身、仙台市在住。書店勤務時代に不定期発行されたフリーペーパー「月刊佐藤純子」が評判を呼びイラストレーターの道へ。
マッチ箱マガジンでは「松島」「白石」「仙台時間(21 時~24 時)」を担当。
著書に『月刊佐藤純子』(2015年)、『佐藤ジュンコのひとり飯な日々(コーヒーと一冊)』(2015年)、『仕事場のちょっと奥までよろしいですか?』(2017 年)など。
|松島こうれん本舗 紅蓮屋 心月庵
まずは多くの観光客で賑わう海岸沿いの大通りから北へ進み、「松島こうれん本舗 心月庵」へ。
ササニシキのやさしい甘さが広がるお煎餅「松島こうれん」と、やさしい笑顔の星 久美子さんが出迎えてくれました。
|ジュンコさんが星さんへインタビュー!
ジュンコ:「松島こうれん」はシンプルでやさしい味だから、ついいっぱい食べちゃいます(笑)。
星さん:そう言っていただけるとうれしいですね。これね、針金のような細い鋼鉄に挟んで焼き上げるんですけど、焼く釜によって火加減を見極めるのが難しくて…。それに同じスタッフがつくった生地でも、毎日微妙に焼き上げる時間が変わってくるんです。そのことに気付いたのが10年くらい前。社長に伝えたら、「当たり前だ!」なんて言われちゃいました(笑)。
ジュンコ:ふふふ。でも、それだけ熟練の技が必要なんですね。
|「松島こうれん」の楽しみ方、まだまだあります!
「色が渋くて素敵ですよね」
星さん:そのまま食べてもおいしいですけど、砕いてサラダのトッピングにするのもいいんですよ! 野菜とお米が一緒に取れる、すごくヘルシーなサラダになるんです。好きなジャムやソースにディップするのもおすすめです。
ジュンコ:そんなおしゃれな楽しみ方もあるんですね! 知らなかったなあ。
星さん:ほんのりとした甘さだから、他の素材の味を邪魔しない。味噌汁やスープに溶いてもいいんです。
ジュンコ:どこか町内の飲食店でそのメニューを食べられたらいいですね。
星さん:実は近い将来、ここのお店の一部を喫茶スペースにしたいな、と思っているんです。
「海岸沿いは人通りが多くて疲れちゃうけど、ここは静かでホッとする」なんておっしゃる方も多いんです。
だから、「松島こうれん」とお茶を楽しみながら、ゆっくり休んでもらえたらいいなって。それが私の夢なんです。
口に入れると、淡い甘さを残しふわりと溶けていく。
松島こうれん本舗 紅蓮屋 心月庵
紅蓮尼がお供え用の米を粉にし、煎餅として焼いたことが由
来の「松島こうれん」が人気。ふわりとした食感と、口の中に
広がる素朴な甘さが世代を問わず愛されている。
住所:宮城郡松島町松島字町内82
営業時間:8:30~18:00
定休日:無休
TEL:022-354-2605
URL: http://matsushimakouren.com
フリーライター 及川 恵子
1982年気仙沼生まれ。石巻育ち、仙台在住。大学で建築を学んだのち、出版社勤務を経てフリーライターへ。グルメ取材、インタビュー、レビュー、レポート、なんでもお任せあれ。知ること、書くこと、人に会うことが好きです。それと、音楽と旅と猫も好き。
mail:keikooikawa[at]me.com
【終了】第3回「暮らす仙台×東急ハンズ 仙台店」ワークショップ参加募集
今回は、秋に向けてホットコーヒーの淹れ方を体験してみませんか。
「ほの香」高橋さんに豆の選び方や挽き方、おすすめ器具を紹介していただきます。
エアロプレスや金属フィルターなど、ちょっと変わった器具もご用意いたします。
コーヒー器具の購入に迷っているという方、ぜひご参加ください!
■第3回テーマ:「ほの香」高橋さんに学ぶ、おいしいホットコーヒーの淹れ方
■日時:2017年9月30日(土)
[第1回]12:00~13:00
[第2回]13:30~14:30
※第1回、第2回は満席となりましたので、キャンセル待ちとして受付いたします。
[第3回]15:00~16:00
■所要時間:約60分
■定員:1回6名(1日18名)
■参加費:500円+税
※実施場所の東急ハンズ仙台店にてお支払いください。
■申し込み期限:9月29日(金)13:00まで
※先着順での申し込みとなります。
※申し込みの結果につきましては、メール(shienka@siip.city.sendai.jp)にてお知らせします。
■場所:東急ハンズ仙台店(仙台市青葉区中央1-1-1 エスパル東館4F)
■講師:自家焙煎珈琲豆工房 ほの香 高橋周平氏
株式会社ほの香 代表取締役。コーヒーマイスターの資格を持ち、「Coffee Fellows」という仲間たちと地域のコーヒーシーン活性化にも取り組んでいる。
自家焙煎珈琲豆工房 ほの香HP:
http://honokacoffee.com/
暮らす仙台特集:
仙台カフェ男子「自家焙煎珈琲豆工房 ほの香」高橋周平さん
「ほの香」高橋さんに学ぶ、おいしいアイスコーヒーの淹れ方
■お問い合わせ:
公益財団法人仙台市産業振興事業団
http://www.siip.city.sendai.jp/
〒980-6107 仙台市青葉区中央 1-3-1 AER7階
TEL:022-724-1122
E-mail:shienka@siip.city.sendai.jp
担当:中小企業支援課 新井・笠松
9月の東北地元ごはん
「芋煮会をもっと
おいしく楽しく」

ワイワイ鍋を囲む姿は仙台の秋の風物詩。
ちょっとしたひと手間と副菜をプラスして、
いつもの芋煮会をもっと楽しくおいしく過ごしませんか?
仙台の芋煮汁
【材料】(約10人分)
豚バラ肉 200g
里芋 200g
ごぼう 小1本
大根 5㎝
にんじん 1本
白菜 大2枚
木綿豆腐 1/2丁
しめじ 1/2パック
こんにゃく 1枚
長ねぎ 1本
A(だし汁 1リットル、醤油 大さじ2、みりん 大さじ2)
老松十一代 糀みそ 60g~70g
油麩 1本
七味唐辛子
【作り方】
1. 豚バラ肉はひと口大に切る。
里芋は皮ごと柔らかく茹で、皮をむいて水にさらし、ひと口大に切る。
ごぼうはささがきにして水にさらす。
にんじんはいちょう切りにする。
白菜はざく切り、木綿豆腐は食べやすい大きさに切る。
しめじは石づきを取ってほぐす。
こんにゃくはちぎって下茹でしておく。
長ねぎは斜めぶつ切りにする。
2. Aを合わせて、豚バラ肉と長ねぎ以外の野菜を鍋に入れて火にかける。
ごぼうとにんじんに火が通ったら、豚バラ肉と長ねぎを加える。
老松十一代 糀みそをこして加え、味を調える。
3.油麩は、1cm幅に切ってぬるま湯でもどし、軽く絞って最後に加える。お好みで七味唐辛子を。
老松十一代糀 みそは香りが良く、マイルドな味わいに仕上がりま
す。油麩を入れるとより一層、コクが出ておいしくなりますよ!
タコときのこの麹マリネ
【材料】
しめじ 1パック
えのきだけ 1パック
まいたけ 1パック
生しいたけ 4コ
かぶ 2コ
サラダ油 大さじ1
茹でタコ 1パック
黒オリーブ 10粒
マリネ液(米酢 大さじ3、華糀 大さじ2~3、塩 小さじ1/4、おろし玉ねぎ 1/4コ分、オリーブオイル 大さじ2)
パセリのみじん切り 1枝分
【作り方】
1. しめじとえのきだけは石づきを取ってほぐす。まいたけはほぐしてお
く。生しいたけは石づきを取って、薄切りにする。サラダ油をフライ
パンに熱し、こんがりと色づくまで炒める。
2. かぶは1㎝幅のくし切りにして、塩もみしておく。茹でタコは足
の繊維を切るように斜め薄切りにする。黒オリーブは輪切りにす
る。
3. マリネ液を合わせ、1.2.を漬ける。器に盛ってパセリのみじん切
りを散らす。
|ちょこっとつまめるもう一品
芋煮やおにぎりとあわせて楽しみたい副菜をタッパーに詰めて持っていけば、芋煮会の場はもっと華やかに。お口直しにぴったりな一品をご紹介します。
ちかちゃんの手づくりしそ巻き<イーストカントリー>
「おにぎり茶屋 ちかちゃん」の、自家製味噌を使ったしそ巻は王道スタイル。
塩気と甘さのバランスが絶妙で、ついつい箸がのびてしまいます。
ご飯のおともはもちろん、お酒のおつまみとしても◎。
滋養豊富な宮城の故郷の味を楽しみましょう。
cookinglabo 鈴木 茜
大学で栄養学を学び、管理栄養士免許を取得。
辻調理師専門学校にて製菓・製パンを学び、料理は河合伸子氏に師事。
2008年に少人数制の料理教室「cookinglabo(クッキングラボ)」を開講。
仙台を中心にTVや雑誌のフードスタイリング、情報誌のレシピ連載やメーカーの商品企画などの監修もつとめる。
PHOTO:小野寺 真希(fog)
TEXT:小原 瞳
【終了】9/2(土)マジックみたいなノートづくりワークショップ
印刷加工に特化したレンタルスタジオ「analog」さんにご協力いただき、ワークショップを開催することとなりました。
今回は押さえた場所で開くページが変わる「マジックみたいなノート」をつくります。
文房具屋さんでは購入できない、不思議なノートをつくってみませんか?
場所は仙台駅前にあるアエルにて毎月開催されている「AER HOMEMADE MARKET」にて行います。
予約優先となりますので、お早めにお申し込みください。
また、当日はanalogさんのTシャツやキャップなども販売いたします。
こちらの動画は、試作品です
分かりやすいように色紙を使用しています。
当日使用する方眼、罫線、無地の用紙
表紙と背表紙は好きなものを選んでいただき、自分好みのノートを作ることができます。
■テーマ:マジックみたいなノートづくりワークショップ
■日時:2017年9月2日(土)
11:00~、11:20~、11:40~
12:00~、12:20~、12:40~
13:00~、13:20~、13:40~
14:00~、14:20~、14:40~
15:00~、15:20~、15:40~
※(11:00~)の回は定員に達しました。
■所要時間:約20分
■定員:1回6名
■参加費:1冊1000円+税(2冊目~800円+税)
■申し込み期限:9月1日(金)13:00まで
※先着順での申し込みとなります。
※申し込みの結果につきましては、メール(shienka@siip.city.sendai.jp)にてお知らせします。
■場所:AER HOMEMADE MARKET
アエル2Fアトリウム(宮城県仙台市青葉区中央一丁目3-1)
■お問い合わせ:
公益財団法人仙台市産業振興事業団
http://www.siip.city.sendai.jp/
〒980-6107 仙台市青葉区中央 1-3-1 AER7階
TEL:022-724-1122
E-mail:shienka@siip.city.sendai.jp
担当:中小企業支援課 新井・笠松
※申し込みは終了しました。
空席がある場合は当日参加OKです!