SNSにアップしたくなる、フォトジェニックドーナツ「Cafe nijineco」

「ついついスマホに手が伸びてしまう…」
思わずSNSにアップしたくなるかわいいドーナツが並ぶ、「Cafe nijineco(カフェにじねこ)」。
そんなフォトジェニックでおいしい人気のドーナツをご紹介します。

ニジネコ様①

|おみやげにもぴったり「デコレーションドーナツ」

チョコレートやキャラメルなどがコーティングされたデコドーナツ。
どれもカラフルで華やか、おみやげによろこばれそうです。
なかでも一番人気は「ドラナツ」。

猫が好きすぎるオーナーさんにより生み出された、にじねこ式ネコ型ドーナツ。
手に持って写真を撮る人が多いそう。
角度により、表情が微妙に変わるのも面白いですよ。

にじねこ08

|撮る前に食べちゃうの注意「スタンダードドーナツ」

「外はサクサク」、「内はふわもち」のスタンダードドーナツも大人気。
シュガーやミルクなどの甘いフレーバーはもちろん、甘くない塩バジルもおすすめ。
甘いものが苦手な方も一緒に楽しむことができますね。

にじねこ02

トレイに並んでいるドーナツを見ていたら、おうちで揚げたてドーナツをつくってもらった時のワクワクする気持ちがよみがえりました。
お皿に山盛りのドーナツをみんなでシェアすれば、思わずテンションがあがりそう!
SNS映えもバッチリですね。

にじねこ07

|「オリジナルブレンドコーヒー」と一緒に、カフェタイム

手づくり家具があたたかい雰囲気の店内では、カフェメニューも楽しめます。
温かいドーナツにアイスとフレーバーソースをトッピングしたデザートプレートなどのカフェメニューは、そのままでも絵になる一品。

ドーナツに添えられたジャムも、すべて手づくり。福島産の桃や宮城産のいちごなど、東北でとれた果物を使ってていねいにつくるそうです。
コーヒーやハーブティーなども、ドーナツに合うようにブレンドされているんですよ。

にじねこ04

|新感覚のひんやりドーナツ「フローズンドーナツ」

「おうちで好きな時にドーナツが食べたい!」という方には、通販もできるフローズンドーナツがおすすめ。
自家製のクリームと季節の果物をのせ、 パリッとブリュレしたあと急速冷凍してつくる、 新感覚のひんやりドーナツ。冷凍保存ができるので、いつでも好きな時におうちカフェを楽しむことができます。
こんな珍しいドーナツは、絶対SNSで自慢したい!

にじねこ05

ついつい撮りたくなるドーナツばかりで迷ってしまうのではないでしょうか。
添加物・保存料を一切使わず、ひとつひとつていねいに手づくりされたドーナツたち。
もちろんかわいいだけじゃなく、おいしさも「いいね!」間違いなし。
ひとくち食べて思わず笑顔になった1枚も、ぜひアップしてみてください。

※店内で写真を撮影する場合は、お店の方に許可を取っていただき、他のお客さまのご迷惑にならないようにお願いいたします。

Cafe nijineco (カフェ にじねこ)

  • 住所:〒981-1107 宮城県仙台市太白区東中田2丁目29-1
  • TEL:090-7563-8721
  • 営業時間:10:30~17:30
  • 定休日:月曜・火曜日(不定休あり)
  • ※ドーナツがなくなり次第閉店
  • URL:http://nijineco.com/

にじねこロゴ

フリーライター 田代智美

1972年福島市生まれ。印刷・広告関連会社での約20年の営業経験を経て、2014年よりフリーランスのライターに。主に結婚情報誌のディレクション&ライティングに携わりつつ、時にフリーの営業業務委託も行う。「自分の仕事で、誰かの日常をちょっとだけ楽しく」がモットー。
tashiro.t20@gmail.com

田代さんプロフィール写真

つくってみた|vol.8
WATALISで和柄にこめられた意味を学ぶバッチづくり

着物に描かれている花や模様にはそれぞれ願いや意味がこめられているのをご存じですか? 願いや意味から柄を選んで大切な人に贈りものをすると、もっと想いが伝わるかも。今回は着物地の小物を製作・販売している宮城県亘理町の「株式会社WATALIS」さんで代表的な和柄の意味を教えてもらいながら、着物地で缶バッチをつくりました。

つくってみた_WATALIS21

|幸せを世界につなぐ「WATALIS」

WATALISは、タンスに眠る古い着物地をリメイクし再び世に送り出す「アップサイクル」に取り組むブランド。着物地の色や柄を活かしながら、亘理町の女性たちが一つひとつていねいに手づくりし、歴史ある日本の意匠の美しさに新たな命を吹き込んでいます。「WATALIS〈ワタリス〉」とは、宮城県亘理町の「WATARI」と「お守り」という意味の「TALISMAN」を組み合わせた造語なんだそう。

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「WATALIS Shop & Gallery」

2017年5月15日には事務所の近くにWATALIS Shop & Galleryをオープン。こちらには巾着袋「FUGURO」やアクセサリーなど着物地でつくった小物がたくさん並んでいます。着物を持ち込んで、リメイクしてくれるオーダーメイドも行っているそうなので、気になる方はお問い合わせしてみてくださいね。

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店内には着物地でつくった小物が揃っている

ギャラリーの奥には着物地でつくられた大きなタペストリーが飾ってあります。これは株式会社WATALISと一般社団法人日本記念日協会・kinenbiの共同プロジェクトにより製作されました。記念日や幸運の花などが記載された「バースデイカード」が366日ぶん用意されており、持ち帰ることができます。

つくってみた_WATALIS14

「誕生日タペストリー・366日」

|着物の柄の意味を学ぼう

着物は七五三や成人式など、節目の時に着ることが多いですよね。「もっと幸せになってほしい。」「人生がいいものであってほしい。」といった願いをこめて、柄や文様が選ばれてきました。「着る機会が少なくタンスの中にしまったままの着物も、小物にして身に付けることでまた目に触れる機会になるのではないか。」と考えた代表取締役の引地さん。この缶バッチづくり体験をきっかけに、「日本の歴史や故事、縁起のよい柄の意味をもっと知ってほしい。」とおっしゃっていました。

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株式会社WATALIS 代表取締役の引地 恵さん

では、引地さんに着物地に使用される代表的な柄の名称や願い、どんな由来があるのか伺ってみましょう。今回は、4つの吉祥文様について教えていただきました。

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【梅文】合格祈願、学業成就、安産祈願
梅の種には学問の神様が宿っているといわれ、合格祈願の神社に植えてあることが多いそうです。梅(うめ)から「産めよ増やせよ」とのことで安産祈願の意味もあるんだとか。

【竹文】延命長寿、技芸上達、子孫繁栄
繁殖力が強いので、長生きや繁栄の象徴とされてきました。

つくってみた_WATALIS16
【菊文】延命長寿、若返り祈願、健康祈願
菊は薬用の植物でもあります。平安時代に貴族が菊を見ながらお酒を飲み、長寿を願う儀式をやっていたのだそう。

【扇文】立身出世、技芸上達
形から分かるとおり、末広がりになっています。武家の時代には弓や技芸の上達が大事だったんですね。

※もっと知りたいという方は、WATALISさんのホームページをご覧ください。
吉祥文様について

|願いを込めた缶バッチづくりスタート

和柄の意味を学んだら、着物地で缶バッチづくりを体験してみましょう。キットも含めた材料や道具は全てWATALISさんが用意してくれるので、持ち物は特に必要ありません。

<材料(キットの中身)>
・布(着物地)×2枚  ・クリップ付き安全ピン×2個
・缶(本体)×2個  ・裏ぶた×2個
<道具>
・型紙  ・えんぴつ
・土台(透明)  ・打ち具(青)

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1.型紙に沿って鉛筆で円を書き、切り取る。
型紙を布に当てて、切り取る部分を選びます。どこを中心にするか、できあがりを想像して慎重に選んでくださいね。あとは、型紙に沿ってえんぴつで円を描き、はさみで切り取ります。

つくってみた_WATALIS03

2.土台に布・缶(本体)をセットし、布を折り込む
土台に布・缶(本体)の順に入れ、はみ出た布を内側へ折り込みます。しわにならないように布をひっぱりながら折り込むのがポイント。

つくってみた_WATALIS04

3.裏ぶたを乗せて押し込む
裏ぶたを乗せ、打ち具(青)で力強く押し込みます。しっかりと押し込まないと、布がずれてしまうので注意してください。

つくってみた_WATALIS05

4.最後に安全ピンをつけたら完成!
裏ぶたがしっかりはまったら、土台から取り出します。クリップ部分の裏がシールになっているので、柄が逆さにならないように確認しながら裏面に貼りつけます。

つくってみた_WATALIS06

|願いを込めた缶バッチはいかがですか

直径約5cmの缶バッチができあがりました! 大きめサイズなので、無地の洋服やバッグ、帽子のアクセントにもぴったりです。1回の体験で2つ缶バッチをつくることができるので、友達や家族とシェアしてもいいですね。また、大切な人へのプレゼントに柄の意味を書いた手紙を添えたら、想いがもっと伝わるかも。

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難しい作業が少ないので、小さいお子様でも素敵な缶バッチをつくることができますよ。缶バッチつくり体験はWATALISに隣接するアトリエ&喫茶「中町カフェー」の営業中に行っています。値段は缶バッチ2個セット(1ドリンクお菓子付)で2,160円です。ぜひ、カフェでひと息つきながら、缶バッチづくりを体験してみてください。

遠方に住んでいて、なかなかお店に立ち寄れないという方は、オンラインショップをご利用ください。(WATALISオンラインショップ

手芸カフェとしての利用もおすすめ

アトリエ&喫茶「中町カフェー」では喫茶メニューを注文すると、手芸道具を貸し出してくれます。店内にはミシンや針などの手芸道具が揃っていますので、手ぶらでも手芸を楽しむことができますよ。

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アトリエ&喫茶「中町カフェー」

  • 住所:〒989-2351 宮城県亘理郡亘理町字中町22番地
  • 営業時間:10:00~16:00 (ラストオーダー 15:30)
  • 定休日:土曜・日曜・祝日・年末年始(臨時休業あり)
  • Tel・Fax:0223-35-7341
  • URL:https://nakamachi-cafe.com/

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株式会社WATALIS

  • 住所:〒989-2351 宮城県亘理郡亘理町字中町22番地
  • TEL:0223-23-1975
  • URL:http://watalis.co.jp/

忙しい日々のご褒美に「マーガレット菓子店」のタルト

秋が深まり、涼しくなってきましたね。
「ほっ」とひと息つきたくなったら、ティータイムを彩るスイーツはいかがですか?
「マーガレット菓子店」は仙台市太白区長町の路地裏にある、タルトと焼菓子の専門店です。
店内はまさにマーガレットの花のような、ちょっと素朴で懐かしい雰囲気。

マーガレット菓子店04
ショーケースには、色とりどりなタルトがいっぱい並んでいます。
サクサクな手づくりのタルト生地に、季節のフルーツなどをたっぷり使ってつくられたタルトたち。
お値段もお手頃な価格で忙しい大人女子の休息にぴったりですね。

マーガレット菓子店②

|期間限定! 旬を味わう季節のフルーツタルト

季節ごとの旬な食材を使った期間限定タルトが人気。午前中で売り切れちゃうこともあるのだそう。
春はいちご、夏は桃、秋はかぼちゃ、冬は生チョコレートのタルトが並びます。
「地元産の果物や季節の素材」と「クリームや生地」との相性を考えてつくられていて、ひとつひとつ個性的でアレンジの効いたものばかり。
秋には、スイートポテトやぶどうのタルトも登場する予定なんだとか。

この時期しか出会えない限定タルトは見逃せません。秋の夜長に、本を片手にゆったり楽しみたいですね。

マーガレット菓子③

(左)桃のタルト、(右)いちじくのタルト

|いつでもおいしい、定番タルト

ミックスベリータルトやチーズタルトをはじめ、年間を通してお店に並ぶ定番タルト。
ショートケーキやクレームブリュレなど、タルトとしては珍しいケーキもたくさんあります。おなじみの味をいつもと違う食感で味わえるのも、ここならでは。
中でも圧倒的人気は「モンブラン」。

和栗と洋栗をバランスよく合わせてつくられたモンブランクリーム。さらにたっぷりの生クリームの下に和栗ペーストを挟んで仕上げたという、なんとも贅沢な一品。
女性はもちろん男性からも人気が高く、リピート率ナンバーワンなんだそう。彼と一緒におうちカフェを楽しむのにもよさそうですね。

マーガレット菓子店03

|おみやげにもぴったりの焼菓子

ガレットやパウンドケーキなど、焼菓子も豊富。詰め合わせにしてギフトにもできるので、手みやげとしても喜ばれているそう。

マーガレット菓子店⑤

中でも店名をモチーフにした「マーガレットクッキー」は、プレゼントしたら絶対に喜んでもらえるかわいらしさ!手みやげ上手な大人女子になっちゃいましょう。

マーガレット菓子店07

|忙しい日々のご褒美に「マーガレット菓子店」のタルトはいかがですか?

おいしそうなスイーツを目の前にすると、気持ちがふわっとゆるみますよね。
マーガレット菓子店さんでは、お仕事帰りに毎回違うタルトをひとつずつ買っていくお客さまも多いそう。リラックス時間のおともにぴったりのタルト、ファンが多いのもわかります。ぜひ、爽やかな秋の1日をタルトと一緒に過ごしてみてください。

マーガレット菓子店06

マーガレット菓子店

  • 住所:〒982-0011 宮城県仙台市太白区長町4丁目3-13-101
  • TEL:022-797-7219
  • 営業時間:10:00~19:00
  • 定休日:毎週火曜日、第3水曜日、臨時休業あり
  • URL:http://www.m-kashiten.com/

マーガレット菓子店08

フリーライター 田代智美

1972年福島市生まれ。印刷・広告関連会社での約20年の営業経験を経て、2014年よりフリーランスのライターに。主に結婚情報誌のディレクション&ライティングに携わりつつ、時にフリーの営業業務委託も行う。「自分の仕事で、誰かの日常をちょっとだけ楽しく」がモットー。
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仙台イベント男子「株式会社HAKKA」小松勇斗さん

イベントの企画・運営をはじめ、内装工事の企画設計を手がける株式会社HAKKA(ハッカ)。2013年に設立されたこの会社の代表を務めるのは、小松勇斗さんです。仙台市内で「とみざわマルシェ」や「ながまちマルシェ」などの地域に根差したイベントを手がけ、多くの人を笑顔にする小松さんをご紹介します。

HAKKA02

―会社立ち上げのきっかけは?

もともと、イベント関係の仕事に就いていたんです。といっても企画のほうではなく、イベントに使う物品のレンタルだったんですけれど。いつか独立しようと思っていたので、会社設立は自然な流れでした。業務をイベント企画にしたのは、前職のときに「おもしろそう」と思ったから。そして、一緒に会社を立ち上げた相棒が内装関係の仕事をしていたので、彼はそのまま内装部門を担当。だから、うちはイベントと内装の仕事の二本柱でやっているんです。

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明るくてオシャレなオフィスが印象的。

―これまでにどんなイベントを企画したのですか?

駅構内や各商業施設のイベントを手がけました。あとは、商店街さんと協力して行っているマルシェですね。おかげさまでいろいろなところからお声がけいただいています。お客さまの「こんなことがやりたいんだよね」っていう思いを形にして、それで喜んでいただけて、そこに来てくれた人も笑顔になって・・・。本当、最高に面白いですよ。

HAKKA04

―ずっとイベント関係のお仕事をされているのですか?

いえいえ。それはもう、たくさんの職種を経験してきました。小学生のときから「社長になる」というのが夢で、自分に何が向いているのかを探すためにアルバイトも含めて24種類くらい。たとえば、ワッフルの販売、和菓子屋さん、あとは探偵…。たくさんの仕事を経て僕が感じるのは、今が本当に楽しいということ。まさに天職を見つけたという感じですね。たくさんの人に喜んでもらえるイベントを手がけるという仕事の内容もとても濃いもので、2013年の起業からこれまでの4年間は本当にあっという間でした。

HAKKA12

2017年8月に埼玉県のららぽーと富士見で開催した昭和に関するイベント。
スタッフ全員が昭和の棟梁をイメージした格好をしました。

―会社の立ち上げから走り続けているわけですね。お忙しいと思いますが、オン・オフの切り替えはどのように行っているのですか?

僕、プライベートがないというか…。オン・オフは基本ないです。言ってみれば、ずっとオフ(笑)。言いたいことを言って、やりたいことをやってます。ただ言えるのは、僕はすごく人に恵まれているということ。まわりの人が支えてくれているからこそ、こうやって日々大好きな仕事ができているんだと思います。

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昭和展イベントではタイムスリップしたような街並みを再現。

―今後の目標を教えてください。

仙台市内での花火大会を再来年に行うことにしているんですが、毎年恒例の楽しい花火にすることが目標です。ゆくゆくはイベントではなく、お世話になっているお客さまや業者さんを招いて、これまでいただいたご恩をお返ししたくて。他にも、10年以内に自社ビルを構えることを目指しています。仙台の学生が卒業する時、手に職を持てるように学生と企業が一緒に学べる場所をつくりたいんです。今後、世の中が変わるスピードに対応できる面白い学生や企業を増やしていきたいと思っています。そして、ひとりでも多くの人に喜んでもらえることを、これからも形にしていきたいです。

HAKKA06

株式会社 HAKKA

住所:〒984-0816 宮城県仙台市若林区河原町2-4-13 カネタビル2F
TEL/FAX:022-796-2697
MAIL:info@hakkainc.com
URL:http://hakkainc.com

HAKKA14

10月の東北地元ごはん
「調味料のチカラ」

10月東北地元ごはん01

味噌も醤油も日本中で使われているものだけど、各地で微妙に味が違います。
遠いところへ旅行に行った時、朝ごはんのお味噌汁になんとなく違和感があることも。
久しぶりに食べる実家の味噌汁も同じ。
「あれ、今回の味噌はちょうどいいんじゃない?この間はちょっと濃かったよね?」なんてやりとりもたまにありますよね。
微妙な味の違いを感じ取れるのは特技ではなく、発酵文化が根付いた日本人だからかもしれない。

東北の調味料は味に「チカラ」を感じるからおもしろいと思います。
「チカラ」がある調味料があれば、特別な調理技術は必要ない。
シンプルな料理こそ、家ごはんの鉄則。

今日は東北の秋のめぐみをシンプルに味わいましょう。
簡単にできて、おいしくて、手早く片付けることができます。
その後はいつもよりゆっくり読書を楽しもうかな。

10月東北地元ごはんライン

10月東北地元ごはん02

[つくり方]
ヘラに塗りつけ、火で炙る「焼き味噌」で野菜を食べましょう。
焼き目の香ばしさが野菜の甘さを一層引き立ててくれます。

10月東北地元ごはん_SENDAIMISO02

10月東北地元ごはん04

[つくり方]
水で薄めて煮立てて、豆腐を温めます。
鮭のエキスいっぱいの汁はお吸い物のよう。

10月東北地元ごはん_鎌田さんの鮭醤油

10月東北地元ごはん03

[つくり方]

ふんわりと火を通した炒り卵にのせるだけ。いつもの卵がよそ行き顔に変身。
野菜も、お肉や魚もこれをのせるだけでグレードアップしますよ。

10月東北地元ごはん_XO醤

料理教室「紫山のごはん会」主宰
フードクリエイター 佐藤千夏

2002年より創作料理の教室を自宅で開催、素材を活かしたシンプルなレシピとセンスあるテーブルコーディネートが話題に。ほかに商品開発やセミナー講師、料理写真スタイリングなどで活躍中。
HP http://www.mgohankai.info

佐藤 千夏

撮影・デザイン/Pontic 渡邉樹恵子

女性らしさ、主婦的感覚を活かしたデザインを心がけています。 商品開発、パッケージ、撮影、販促ツール等、ワンストップで承ります。
MAIL:kie_pontic@me.com

樹恵子さんロゴ

オーガニックグラノーラで心も体もすっきりデトックス!

ストレス、むくみ、ちょっとした身体の不調…
大人女子は、心と体にいろいろ溜め込みがちですよね。
「最近ちょっとスッキリしないな。」と思ったら、オーガニックグラノーラの専門店「RonD Factory」を
訪れてみてはいかがでしょうか。

|オーガニックグラノーラの専門店「RonD Factory」

ロンドファクトリー①

「手軽に食べられる 栄養バランスの良い 安心した食事」をモットーに、2015年9月青葉区北根にオープン。販売しているグラノーラは、常時10種類以上の豊富なバリエーションが揃っています。
また、グラノーラを使ったスイーツや、スムージー、ランチなども楽しめるカフェが併設されています。

|デトックスにぴったりな理由とは?

ロンドファクトリー② (1)

「グラノーラなんて、どれも一緒じゃない。」と思った方も多いのでは?「RonD Factory」が他と違う特徴は、「即効型」というところ。一般的なグラノーラは、オートミールにパフやアラレなど雑穀を混ぜ、砂糖と油を絡めてつくられているものが多いそう。でも、ここのグラノーラはオーガニックオートミールを使用。腸内環境を整える食物繊維がたっぷり含まれているんです。さらに無添加・ノンオイルで焼き上げた、オリジナルの一品なのです。

余計なものが混ざらないので、食物繊維を効果的に摂取でき、腸内環境が「即」整いやすいスグレモノ。噛み応えのあるナッツ類により、少量でも満腹感が得られ、食べ過ぎ防止になるのも嬉しい効果ですね。

ロンドファクトリー② (2)

実際に食べてみたところ、翌朝…す、すっきり!
腸の中の余計なものが一掃されたような感覚になりました。
翌朝を待たずカフェで「効果」を体感する人も多いそうで、まさに即効型と言ってもいいのではないでしょうか。

「腸がきれいになる=体の毒素が排出されてスッキリする」ということは、まさにデトックスにぴったり。

|「心と体に何か役立つことを」オーナー長谷川さんの願い

ロンド④

オーナーの長谷川さんは東日本大震災をきっかけに、「心と体に何か役に立つことをしたい」と一念発起し、アメリカへ。
偶然出会ったグラノーラに衝撃を受け、「このおいしい完全食を日本に広めたい!」と決意しました。

長谷川さんは、グラノーラと健康について語りだしたら、永遠に話が続くのではないかと思うくらい熱い想いがあふれて止まりません。
体の不調や食生活についての相談、グラノーラのおいしい食べ方の提案を伺うのも、お店に行く楽しみのひとつになりそうですね。

|たくさんの味がそろうのもRonD Factoryならでは

ロンドファクトリー⑤

「いくら体に良くても続かないと意味がない。飽きずに毎日食べてほしい。」と言う長谷川さん。
自家製やオーガニックの食材を使い、日々手づくりで新しい味を生み出しているのだそう。

スタンダードなナッツやチョコレート、ドライフルーツの他、「お味噌」や「クラムチャウダー」といった予想外の味も! 仙台ならではの「ずんだ」も珍しいですよね。

ロンド⑦

「お味噌」味をアイスクリームと一緒に試食させていただきましたが、意外とマッチしておいしい!
ヨーグルトや豆乳にも合うので、おやつや食事にと、いろんな楽しみ方ができます。
店内では試食もできますので、自分好みのグラノーラを見つけてみてはいかがでしょうか。

ロンド⑧

グラノーラで体にやさしい食事を続けることで、健康な生活が続けられる。
そんな熱い想いと栄養がたっぷり詰まったグラノーラで、心も体もスッキリさせましょう!

カフェでのオススメメニュー

注目は、水も氷も使わず、果物や野菜だけを特殊な機械で絞ってつくられるスムージー。素材の味と栄養がギュッと詰まったスムージーは、挿したストローがそのまま立ってしまうほどの濃厚さ! ぜひお試しあれ。

ロンドファクトリー⑨

RonD Factory

  • 住所:〒981-0902 宮城県仙台市青葉区北根3-19-25-101
  • 営業時間:11:00~20:00(ラストオーダー)
  • TEL:022-641-0314
  • URL:http://rondfactory.jp/

ロンドファクトリー①

フリーライター 田代智美

1972年福島市生まれ。印刷・広告関連会社での約20年の営業経験を経て、2014年よりフリーランスのライターに。主に結婚情報誌のディレクション&ライティングに携わりつつ、時にフリーの営業業務委託も行う。「自分の仕事で、誰かの日常をちょっとだけ楽しく」がモットー。
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糀のチカラで元気に!
「体にやさしい安心ごはん」

夏の疲れ、残っていませんか?
季節の変わり目は気温差により、体のバランスを崩しがち。
「体調がイマイチだな。」「食欲がないな。」と思った時に訪れてほしいのが、太白区長町一丁目の「旬美食 翠屋」。

翠屋_①

野菜やハーブ・スパイスなどを使った、体にやさしい創作料理を楽しめる隠れ家的なお店。
木と緑の落ち着いた雰囲気で、女性ひとりでもゆったりくつろげる居心地いい空間です。

翠屋_②

|旬美食 翠屋は「体にやさしい安心ごはん」

翠屋_③

「旬美食 翠屋」のランチは、安心・安全な食材を使った「体にやさしい安心ごはん」。
お米は宮城県産のひとめぼれや無農薬で栽培される古代米、野菜は旬の新鮮なものを坪沼の農家から直接仕入れるというこだわりがたくさん。

手づくりの調味料は、オリジナルブレンドのオーガニックハーブやスパイスを使っているのだそう。
一汁五菜+αのバランスランチをはじめ、カレーやミネストローネなど野菜たっぷりで鮮やかなメニューを日替わりで楽しむことができます。

翠屋_④

ボリュームたっぷりですが、不思議なことに完食しても「食べ過ぎた!」という罪悪感がないんです。
むしろ、食べれば食べるほど体にいいことをしているような感覚に…。
栄養バランスを考えた食事をつくる時間がない、忙しい大人女子にぜひ食べてほしい!

|人気メニューは、「甘酒」

翠屋⑤

近年、甘酒は栄養価の高さから「飲む点滴」と注目されています。甘酒の原材料である麹菌には、でんぷんや脂肪を分解する消化酵素がとっても豊富。だから、腸内環境を整えるのにぴったりなんですね。

翠屋⑥

加熱する前の糀

一般的な甘酒は保存がきくよう高温処理をされているものが多いのですが、ここの甘酒は非加熱でつくられている自家製の「生甘酒」。非加熱なので、酵素を生きたまま体に取り入れることができるから更に栄養満点!
そして、岩出山産の米麹を用い、無加糖・無添加に仕上がっています。
お米も砂糖も入れず糀のみを発酵してつくる「生甘酒」はクセがなくとっても自然な甘み。実はあまり甘酒が得意ではなかった私が思わずリピートしてしまったほど!
ランチドリンクとしても提供されているほど、大人気なんです。

|腸美人でお肌も体も元気に!

翠屋_⑦

腸をキレイにすると、体調がよくなるのはもちろん美肌にもとってもいい影響があるそう。
その効能は、店長の長谷川さんに会えば一目でわかります。
お肌、つやっつやなんです。それはもう、羨ましいほどに。

お店では自家製の糀を料理の調味料としても使っているので、腸内環境を整えてくれる食事をおいしく摂ることができるんです。

「何かを食べない。という健康法もあるけれど、その人ごとに合う食べ物があるんです。
その時、その人の心と身体に合うものをおすすめしていきたいですね。」と語る、長谷川さん。
夏バテで弱った体も、夏の日差しで荒れたお肌も、糀のチカラたっぷりのおいしい料理で整えちゃいましょう!

店長の長谷川さんは2017年9月15日より、クラウドファンディングをスタートしました。
仙台市坪沼地区のお米を使った珈琲を作るプロジェクトです。
下記リンクより、ぜひ応援をお願いいたします。
https://readyfor.jp/projects/midoriya

※プロジェクトは成功しました!

「生甘糀」はお持ち帰りもおすすめ

自家製の「生甘糀」は、冷凍で持ち帰りが可能。自宅で、お水や豆乳、牛乳で割って甘酒として楽しむこともできる。砂糖の代わりに料理やお菓子づくりに使っても◎。冷凍500gパック1200円(税別)

翠屋⑧

旬美食 翠屋

翠屋_ショップ情報写真

フリーライター 田代智美

1972年福島市生まれ。印刷・広告関連会社での約20年の営業経験を経て、2014年よりフリーランスのライターに。主に結婚情報誌のディレクション&ライティングに携わりつつ、時にフリーの営業業務委託も行う。「自分の仕事で、誰かの日常をちょっとだけ楽しく」がモットー。
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田代さんプロフィール写真

後編|マッチ箱マガジンで巡る松島さんぽ

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「松島こうれん本舗」で心を和ませた後は、「比翼塚」へ。「松島こうれん」の名前のルーツは「紅連」という実在した女性なのです。

|比翼塚

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ここは、秋田・象潟(きさかた)町(現にかほ市)から松島へ嫁ぎ、「松島こうれん」を生み出した谷(のちの紅蓮尼)と、姿を見ずとも彼女が愛した夫・小太郎が眠る場所です。

|ひとりの人を想い続けた、切なくも美しい恋のお話

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その昔、松島に「小太郎」と名付けられた、観音堂に植えた梅の若木をこよなく愛する少年がいたそうです。15歳になった頃、父の掃部(かもん)は伊勢参りの道すがら秋田・象潟(きさかた)の商人と親しい仲に。これからも親戚付き合いをしたいと、商人の娘・谷と小太郎の結婚を約束するのでした。
しかし、掃部が戻ると小太郎は病に倒れ帰らぬ人に。ところが谷は、「今日から命の終わるまで、ひたすら御仏に伝えます」と松島へ嫁ぎます。その後、谷は尼となり「紅蓮」と改名。小太郎が愛した「軒端の梅」の横に立てられた比翼塚に、ふたり静かに眠っているのです。

|恋する2人の背中を押してくれる場所に

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塚の近くには、紅蓮が亡き夫への愛を詠った2首の和歌が掲示されている

「結ばれなかった2人の恋物語は悲しいけれど、最後にこの塚で一緒になれたことがうれしいですよね。悲恋ばかりが注目されるんじゃなくて、紅蓮さんたちが恋する人たちの背中を押してくれるような、そんなスポットにもなったらいいなあ」とジュンコさん。

比翼塚(ひよくづか)

住所:宮城郡松島町松島字町内89
料金:見学無料
問合せ:022-354-2320(瑞巌寺)

マッチ箱松島_比翼塚

マッチ箱松島_ライン

イラストレーター・佐藤ジュンコさんと巡る松島さんぽも終盤へ。
最後は、宮城のお酒を数多く揃える酒屋「むとう屋」へ向かいます。

|むとう屋

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立派な店構えが目を引く「むとう屋」。宮城の地酒を揃え、全国の酒好きにこよなく愛される酒屋です。お酒が大好きなジュンコさんも常連とのこと。気さくで明るい人柄の専務・佐々木憲作さんにお話を伺いました。

|「宮城の地酒」に、とことんこだわる

マッチ箱松島02_04_re

ジュンコ:むとう屋さんに置いている日本酒は、全部宮城のお酒なんですよね?
佐々木さん:はい、そこはこだわってます! お客様にはお酒を通して、宮城の蔵元にも興味を持ってもらえたらうれしいですね。お酒の味はもちろんだけど、蔵元のストーリーも伝えたい。そうすると、お酒がよりおいしく感じられると思うんです。
ジュンコ:そんなお話を聞くと印象にも残るし、もっといろんなことを教えてもらいたくなりますね。お酒が飲みたくなってきちゃいました!

|お気に入りの一本に出会う楽しみがここに

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たくさんの銘柄が並ぶ中、「むとう屋」オリジナルの日本酒「松島の風」も並ぶ

ジュンコ:佐々木さんが選んだお酒が届く、「専務セット」を楽しみにしている方も多いでしょうね。
佐々木さん:「専務セット」は一升瓶が6本セットで税込10,000円。実際に私が飲んで気に入ったものを選んでお送りしています。
ジュンコ:佐々木さんのおすすめなら、味は間違いないでしょうね。これをきっかけにお店のファンになる人や蔵元にハマる人も多いんじゃないですか?
佐々木さん:たまに「あんたのせいで日本酒にハマった」っておっしゃる方がいるんです。「はい!?」って言いますけど、内心はうれしくてテンション上がりまくりです(笑)。

|お酒の味は一つひとつノートに記録して

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ジュンコ:お店のお酒の味は全部覚えてるんですか?
佐々木さん:そうですね、全部覚えています。自分で身銭を切ったほうが覚えると考えて、入社して3、4年はすごいお金を使いましたね。瓶の大きさの違いや、冷え具合によっても味が変わるんですよ。それも全部ノートにメモをしていたんですけど、震災の津波で流されちゃって…。でも、全部覚えているからお客様に「これはどんな味なの?」って聞かれても大丈夫なんです。そういう語りができないと、お酒の良さは伝えられないです。

むとう屋

宮城県内の地酒をはじめ酒器なども取揃える酒屋。
気さくなスタッフが気軽に対応してくれる。
お土産やお祝い事の品を探すスポットとしてもぴったり。
ネットから通販も可能。

住所:宮城郡松島町松島字普賢堂23
営業時間:9:00~18:00
定休日:無休
電話番号:022-354-3155
URL: http://www.mutouya.jp

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この後、佐々木さんおすすめのラーメン屋『中華そば うちみ』で冷やし中華を食べたり、焼きたてのお煎餅を食べなら大通りを歩いたりしながら気になる店舗にも足を延ばしたジュンコさん。
訪ねた先には、たくさんの人々の笑顔がありました。

「マッチ箱マガジンで巡る松島は、笑顔に出会う旅ですね」と語るジュンコさん。

きっとあなたも松島で、忘れられない笑顔に出会えるはず。
旅のお供「マッチ箱マガジン」に思い出を重ねて、自分だけの特別な地図を作ってみませんか?

フリーライター 及川 恵子

1982年気仙沼生まれ。石巻育ち、仙台在住。大学で建築を学んだのち、出版社勤務を経てフリーライターへ。グルメ取材、インタビュー、レビュー、レポート、なんでもお任せあれ。知ること、書くこと、人に会うことが好きです。それと、音楽と旅と猫も好き。
mail:keikooikawa[at]me.com

及川プロフィール

イラストレーター 佐藤ジュンコ

福島県出身、仙台市在住。書店勤務時代に不定期発行されたフリーペーパー「月
刊佐藤純子」が評判を呼びイラストレーターの道へ。マッチ箱マガジンでは「松
島」「白石」「仙台時間(21 時~24 時)」を担当。著書に「月刊佐藤純子」(2015年)、「佐藤ジュンコのひとり飯な日々(コーヒーと一冊)」(2015
年)、「仕事場のちょっと奥までよろしいですか?」(2017 年)など。

佐藤ジュンコさん_PROFILE