株式会社GRA
「ミガキイチゴバター」

2021年7月7日

株式会社GRAは、仙台市産業振興事業団が主催する
「新東北みやげコンテスト」の受賞企業です。
第7回 「ミガキイチゴバター」優秀賞



“食べる宝石”をコンセプトとした、宮城県が世界に誇るブランドいちごである「ミガキイチゴ」。職人技とITを融合した最先端施設園芸で育てられた、色、形、大きさのすべてで厳しい基準をクリアした複数品種を指します。

写真:収穫されたばかりのいちご。ここから色艶、形、大きさのすべてで、厳しい基準をクリアしたものが、ミガキイチゴとして出荷されます


このミガキイチゴが育てられているのは、宮城県南部の山元町。長い日照時間と昼夜の寒暖差が大きく、いちご栽培に最適な環境に恵まれた県内随一の産地です。
2011年の東日本大震災。山元町も、津波による甚大な被害を受けました。そんな町の様子を目の当たりにしたひとりの青年が、この町の未来を大きく変えていくことになります。その人は、農業生産法人GRAの代表取締役CEO・岩佐大輝さん。山元町出身の岩佐さんは、町の財産である熟練のいちご農家の職人技とIT技術を融合させ、世界に通用するブランドいちごの生産を開始。「一粒1,000円のいちご」としてメディアなどにも取り上げられ、大成功をおさめます。
さらには、世界を視野に入れたマーケット戦略で、そのブランド価値をさらに高めています。

写真:株式会社GRAのいちごハウス。ここでは、新たな雇用も創出されています


そんなミガキイチゴを使用した数々の商品の中で、「おいしすぎる!」とSNSで話題なのが「ミガキイチゴバター」です。

写真:SNSでも話題の「ミガキイチゴバター」。家に常備しておけば超便利!

写真:ミガキイチゴバターとミガキイチゴジャムのギフトセット。贈り物にもどうぞ


GRAのグループ会社である株式会社いいねに所属し、この商品の開発に携わった田中友子さんは、「この『ミガキイチゴバター』は、震災復興のために立ち上がった一般社団法人様からのお声がけで誕生した商品なんです。私たちのミガキイチゴがそれなりに話題になっていたこと、そして乳製品といちごの相性がいいことから、『いちごバターを作りましょう』という話になりました。使用するバターに関しては、宮城とつながりのある材料を使いたいということで、一般財団法人蔵王酪農センターさんにご協力をいただくことにしました。宮城に拠点を置いていることはもちろんですが、食べてみたら本当においしいバターだったので、すぐにお願いしたい!と決めました」と話します。

ミガキイチゴという最高の素材を引き立たせるのは、宮城の蔵王山ろくバター。「バターは油分が85%なので、水分が主体のいちごジャムとの混ぜ合わせ方が鍵となります。今回は、長野県内の工場に製造をお願いしたのですが、その点はさすがプロという感じで仕上げていただきました」。新型コロナウイルスの影響で、工場への直接の訪問が叶わない中での商品開発でした。「これまでは直接顔を突き合わせて作るのがあたりまえでしたが、今回は完全オンラインで作り上げました。当方のミガキイチゴ、そして蔵王酪農センターさんのバター、それぞれの素材のよさをいかしていただくことができました」。

写真:ミガキイチゴバターをバゲットに塗って、フレッシュないちごをトッピング。イチゴバターの甘みといちごの酸味がよく合います

写真:ミガキイチゴバターに白ワインと塩コショウを合わせていちごソースに。グリルチキンにいちごソース、そしてダイスカットしたいちごをトッピングすればおもてなしの一品に!

写真:ホットミルクに溶かし入れれば、やさしい味わいのイチゴミルクに


これまでもスイーツやお酒、コスメなどの商品を展開してきましたが、田中さんは「いちごは生で食べるのが一番おいしい。その一番おいしい生の食味を損なわずに食べられるものを作ることができないか、と考えています。弊社で運営している『ICHIBIKO』(*)のエスパル仙台店がこの春オープンしたのですが、そこではいちごのショートケーキを販売しています。生菓子ではいちごの生のおいしさを伝えることができるのですが、焼き菓子ではこれといったものがないのが現状。
どうブレイクスルーできるのかチャレンジしています」と。

*農業生産法人GRAのグループ会社である株式会社いいねが展開するいちご専門店、東北ではエスパル仙台店、閖上店を展開

写真:エスパル仙台店限定のICHIBIKOいろ・いろショート


この先も、どのような驚きをもってミガキイチゴが商品展開をしていくのか、要注目です。

商品の詳細はコチラ



株式会社GRA

住所 〒989-2201 宮城県亘理郡山元町山寺桜堤47
TEL 090-4279-2263
URL http://www.gra-inc.jp/

取材/2021年6月



これまでの「銘品ものがたり」もご覧ください。