新商品/新サービス開発支援
合同会社E.I/新商品「香凪 conagi」開発支援

老舗線香メーカーである兵庫県の「梅薫堂」の販売代理、新商品開発、販売などを行う「合同会社E.I」。これまでも“嗅ぐ森林浴”をコンセプトに、アウトドア専用のお香「TAKIBI」などを開発した経験を持っていましたが、代表の石原秀太朗さんが「プロに協力してもらいたいと思っていた」ことから、「新商品/新サービス開発支援」を受けることになりました。

そんな石原さんの思いに寄り添ったのは、

《仙台市産業振興事業団 ビジネス開発ディレクター》
  大志田典明(マーケティング・プロデューサー)
  草野裕樹(デザイナー)

《外部専門家》
  工藤拓也(コピーライター)
  磯崎亮(カメラマン)

※敬称略


写真:事業団の支援スタッフと意見交換を重ねました

5年ほど前から「梅薫堂」のオンラインショップを運営している石原さん。

「超老舗の梅薫堂さんとのお付き合いを通して香りを学んでいるうち、宮城・仙台の魅力を香りで表現したいと考えるようになり、お香の開発に着手しました。宮城・仙台の代表的な香りを5種つくったんですよ」。

こうして生まれたのが、「香凪 conagi」です。


写真:天然素材を使っていて、優しく香るのが特長です

5種の香りは、すべて石原さんが生まれ育った宮城を意識したもの。「この商品開発にあたって、一番苦労したのは、やはり香り選びです。何百種類とある中から、宮城に関係があるものでなおかつ香りがしっかりしているものを、梅薫堂の調香師さんと一緒に選びました」と、石原さん。今回ラインナップされたのは、以下の5種です。

・臥龍梅
・愛姫桜
・松島柏槇
・伊達沈香
・青葉山杉

石原さんは「私もずっと宮城に住んでいるのですが、臥龍梅とか愛姫桜とかって知らなかったんです。今回の商品開発をきっかけに、伊達政宗公はお香が好きだったとか、臥龍梅や愛姫桜など、宮城の歴史を知ることができたんです。きっと、ずっと宮城に住んでいるという方の中にも、私のような人もいるでしょう。ぜひこの商品をきっかけに宮城の歴史を知ってほしいですし、ぜひ宮城のおみやげとしていろいろな人に手渡してほしいです。そして、それを受け取った方が宮城の香りと歴史を知ってくださるきっかけになればうれしいですね」と話します。


写真:実際の樹木も見学に行きました

Amazonでの販売を行う予定だそうで、サイトで「梅薫堂」と検索すると商品がヒットするそう。

「この商品は、天然香料のみを使用しています。人口的な香りが好きではないという方も、優しく香るこのお香でリラックスして、毎日の暮らしに彩りを加えていただけたらと思います。そして今後は、宮城の香りということでふるさと納税の返礼品などにも使っていただけるように働きかけていきたいですね」。

香りのある生活が好きだという方は、ぜひこのお香から宮城の歴史にふれてみてはいかがでしょうか。

「香凪 conagi」の購入はこちらから

【支援商品・サービス一覧】

ごりごりんごトフィー(仙台産りんご)/株式会社ゴリラファーム

ほむら前掛け/株式会社ほまれや

日仏食堂クラストデリカDeliJino/日仏食堂ラトリエ・ドゥ・ヴィーブル

インバウンド対応 永勘染め物体験/株式会社永勘染工場

令和5年度に誕生した5つの地域産品「新商品/新サービス開発支援事業」のご報告

新しい地域産品、サービスで
仙台をもっと明るく元気に

「暮らす仙台」を運営する仙台市産業振興事業団では、令和5年度の「新商品/新サービス開発支援」事業を実施しました。この事業の目的は、新しい地域産品やサービスを生み出し、仙台の新たな名物となるよう、本事業団所属の専門家と外部専門家のチームが支援するもの。
令和5年度に支援した5つの地域産品をご紹介します。

【所属専門家】仙台市産業振興事業団ビジネス開発ディレクター

◆大志田 典明:マーケティングプロデューサー
◆川島 洋子:フードコーディネーター
◆渡邉 樹恵子:デザイナー
◆草野 裕樹:デザイナー
◆沼田 佐和子:コピーライター
◆岡沼 美樹恵:ライター

専門家ご紹介

【外部専門家】

◇工藤 拓也:コピーライター
◇磯崎 亮:カメラマン
◇藤崎 秀昌:デザイナー
◇株式会社コミューナ

※敬称略

【商品紹介】

※画像をクリック(タップ)して商品の詳細をご覧ください

ごりごりんごトフィー(仙台産りんご)/株式会社ゴリラファーム

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ほむら前掛け/株式会社ほまれや

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新商品「DeliJino」/L’atelier de vivre

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「香凪」conagi/合同会社E・I

※画像をクリック(タップ)して商品の詳細をご覧ください

インバウンド対応永勘染め物体験/株式会社永勘染工場

本事業では、令和6年度も継続予定です。詳細が決まり次第、「暮らす仙台」でも
お知らせ予定ですので、興味のある方はチェックをお忘れなく!

新商品/新サービス開発支援
株式会社ほまれや/新商品「ほむら前掛け」開発支援

2022年に創業90周年を迎えた「ほまれや」。法被や半纏や幟、てぬぐいなど、企業ノベルティをオーダーメイドで製作するほか、「ほまれのふくろ」などのオリジナル商品を販売しています。その「ほまれや」が、前年に引き続き利用した新商品/新サービス開発支援で生まれたのが「ほむら前掛け」です。取締役の土田暢子さんは「酒造業の方や、酒蔵のノベルティとして居酒屋の方が身に着けるイメージの帆前掛けを、新しい商品にしたかったんです」と話します。

そんな土田さんの思いに寄り添ったのは、

《仙台市産業振興事業団 ビジネス開発ディレクター》
 大志田典明(マーケティング・プロデューサー)
 渡邊樹恵子(デザイナー)
 岡沼美樹恵(ライター)

《外部専門家》
 藤崎秀昌(デザイナー)
 
※敬称略



帆前掛けは、もともと船の帆に使われていた帆布を前掛けに再利用したもの。戦後、広告代わりに屋号を染め抜いたものを、各業種の配送が衣服を守るなどの実利を兼ねて身に着けたのが始まりだそう。生地の織元も染色工場も減る一方である今、何とか帆前掛けを新しい形にして、需要を発掘したいという思いから、新商品/新サービス開発支援に応募しました。

どうしたら一般の人たちに受け入れられる帆前掛けができるのか。そのアイデア出しからスタートしたこのプロジェクト。

土田さんは「コロナをきっかけにキャンプがブームとなって、キャンプ人口が一気に増えました。そこで、キャンプ用品専門店にもおいてもらえるようなデザインで、キャンプや芋煮を楽しむ人たちに向けた商品ができないかと考えたんです」と話します。


アウトドアで通常のアウターとして使用される化繊の生地は火に弱いものですが、厚手の綿の生地は火の粉程度では穴が開くことはありません。しかし、キャンプで使うなら、さらに踏み込んだ機能がほしい…。社内のキャンプ好きのスタッフたちの意見なども取り入れ、この帆前掛けには防火加工を施すことにしました。

「火の粉や急な風で炎があおられても、下半身の衣服を炎から守ることができます。大きなサイズのポケットを付けて焚火に使うグローブなども収納できるように仕立てました」と、土田さん。

デザインは、ちょっぴりコミカルで目を引くものに。BBQや仙台名物芋煮会シーンが盛り上がること間違いなしの前掛けが完成しました。

そしてうれしいことに、この「ほむら前掛け」のことを知った、全日本芋煮会同好会さんが、品川で行われた芋煮文化祭で実際に使用してくれたのです。

→その様子はコチラからどうぞ

日に日に暖かくなって、キャンプシーズンが待ちきれないという方は、ぜひこの「ほむら前掛け」をいち早くゲットして、気分を盛り上げてはいかがでしょうか。

ほまれやのウェブサイトはこちらからどうぞ

【支援商品・サービス一覧】

ごりごりんごトフィー(仙台産りんご)/株式会社ゴリラファーム

日仏食堂クラストデリカDeliJino/日仏食堂ラトリエ・ドゥ・ヴィーブル

「香凪」conagi/合同会社E・I

インバウンド対応 永勘染め物体験/株式会社永勘染工場

新商品/新サービス開発支援
株式会社ゴリラファーム/新商品「ごりごりんごトフィー」開発支援

かつて仙台市泉区にあった「リンゴロード」と呼ばれる地域には、48軒の農家がありましたが、今ではわずか6軒に。今も生産を続ける菅澤農園のリンゴを使用して、新しい商品ができないかと考えたのは、季節の野菜やハーブを自社で丁寧に栽培し、健康的な野菜や弁当を消費者に届けているGorilla Farm(ゴリラファーム)です。


写真:希少な仙台産リンゴをスイーツにしました

仙台市産業振興事業団の紹介でこのリンゴに出合ったという、Gorilla Farmの代表・高橋まち子さんの思いに寄り添ったのは、

《仙台市産業振興事業団 ビジネス開発ディレクター》
 大志田典明(マーケティング・プロデューサー)
 渡邊樹恵子(デザイナー)
 カワシマ ヨウコ(フードコーディネーター)
 沼田佐和子(コピーライター)

※敬称略

高橋さんは、「今となっては、仙台産のリンゴは希少です。それに、農作物は天候にも左右されます。だから、収量が少なくても成立する商品で、リンゴをできるだけ細かくしたかったんです」と話します。

商品開発にあたっては、ジャムやクッキーなども候補にあがったそうですが、リンゴの日本一の産地である青森に視察に行った際、そのおみやげ商品としてのバリエーションの多さにびっくりしたそう。

「それでも思ったのが『ジャムはやめよう』と(笑)。せっかくつくっても、埋もれてしまっては元も子もないですから。そんなときに、打合せの場にきてくださった事業団の大志田先生が『こんなのもあるよ』とトフィーを提案してくれたんです」。

トフィーとは、イギリス発祥のスイーツで、バターと砂糖を熱して作るお菓子のこと。そこに、細かく砕いた乾燥リンゴを合わせ、誕生したのが「ごりごりんご」でした。

「添加物を使わないこと、あと黒糖を少し入れることでコクを出しました。製品化にあたって一番苦労したのは、リンゴをどのくらいの大きさに砕くかということ。あまり細かすぎてもいけないし、大きすぎてもいけないので」。


写真:仙台市産業振興事業団の支援スタッフと入念な打ち合わせを重ねました

「ごりごりんご」には、電源をモチーフとしたデザインが施されています。
「キャッチコピーは、『やる気スイッチが切れたら、リンゴスイッチ』なんです。お仕事や勉強をしていて、ちょっとだらけちゃったな…というようなときに、一粒口に入れていただけるとうれしいです。あとは、無添加で安全安心なものを召し上がりたいという方にはぴったりだと思いますので、ぜひ手にしていただけたら」。

現在、仙台市内では「日立システムズホール」内にあるレストラン、大郷町の「道の駅おおさと」で取り扱っているほか、今後も続々と取扱店が増えていく予定です。

「食物繊維も摂れて、黒糖でスッキリどこか懐かしい感じの味付けになっています。頭が疲れたときに、ぜひ召し上がってください。やめられないおいしさになっていますよ」。

ゴリラファームのウェブサイトはこちらからどうぞ。

【支援商品・サービス一覧】

ほむら前掛け/株式会社ほまれや

日仏食堂クラストデリカDeliJino/日仏食堂ラトリエ・ドゥ・ヴィーブル

「香凪」conagi/合同会社E・I

インバウンド対応 永勘染め物体験/株式会社永勘染工場

新商品/新サービス開発支援
L’atelier de vivre/新商品「DeliJino」開発支援

宮城のこだわりの生産者たちの食材を使った料理とおいしいワインや地酒が楽しめる人気のフレンチレストラン「L’atelier de vivre(ラトリエ・ドゥ・ヴィーブル)」。

仙台市産業振興事業団の「新商品開発支援」を受けて生まれたのが、お店の味を家庭で気軽に楽しめるクラフトデリカ「DeliJino(デリジノ)」です。オーナーシェフの吉田勝信さんが厳選した滋味あふれる食材を丁寧に調理し、特殊な方法で冷凍したもの。

この商品を開発したきっかけについて吉田さんは「やはり、新型コロナの影響がおおきかったですね。お店に来たいというお客さまがいても、いろいろな制限があったじゃないですか。遠方にいるお客さまはテイクアウトもできないわけです。それで『もっと多くの人に届ける商品が必要だよな』と考えました」。

そんな吉田さんの思いに寄り添ったのは、

《仙台市産業振興事業団 ビジネス開発ディレクター》
 大志田 典明(マーケティング・プロデューサー)
 カワシマ ヨウコ(フードコーディネーター)
 草野 裕樹(デザイナー)

《外部専門家》
 工藤 拓也(コピーライター)
 磯崎亮(カメラマン)

※敬称略


写真:オーナーシェフの吉田さん。宮城を離れ、その食材の豊かさに気づいたといいます

レストランの開業時から仙台市産業振興事業団にいろいろな相談をしてきたという吉田さんは、事業団からの案内でこの新商品開発支援について知ることになりました。

「マーケッターの大志田(典明)先生には、以前からお世話になっていて。開業して間もなくお店にきてくださって『面白いね』といってくださって。それからちょくちょく食べに来てくれたり、相談に乗っていただいたりしていたんです」。


写真:支援チームのスタッフとは忌憚のない意見交換が交わされました

吉田さんの大きなこだわりが、地元のおいしい食材を使うこと。宮城の出身で、おいしい食材を食べて育ったという吉田さんですが、その価値に気づいたのは、高校卒業後、専門学校進学のために大阪に出てからでした。

「外に出てみて気づいたんです。大阪に行ってみたら、水も米もおいしくないし、野菜はバカみたいに高い。今まで当たりまえだったことがそうじゃなかったことに気づけたんですよね。それで、僕が地元・宮城でやる意味って『おいしい食材がここにはあるっていうことを、僕みたいに当たりまえに思っていた人たちに届けることなのかな』って、思ったんです。そういうところが大志田先生に『面白いね』といってもらえたのかな、と。そしてその派生で、新しい冷凍技術があるから、このタイミングで『DeliJino(デリジノ)』が生まれたんです」。

「DeliJino(デリジノ)」は2人前で7品、9品の2パターンから選ぶことができます。メニューは以下の通りで、これらをお店と変わらぬクオリティで提供できるのは、吉田さんが話してくれたような最新の冷凍技術があってのことでした。

・大滝自然農園 ニンジンのラペ
・大滝自然農園 椎茸のマリネ
・佐藤とみさん ネギのキッシュ
・ソレイユドムートン 羊のリエット
・放牧いばり仔豚の ジャンボン
・しばさき農園 葉野菜のポタージュ
・庄福丸 地魚のブイヤベース
・ソレイユドムートン 羊のナヴァラン(9品セットのみ)
・結城果樹園 季節のフルーツのパルフェ(9品セットのみ)

吉田さんは「仙台は支店経済のまちです。長くお店をやらせていただいていると、常連さんも入れ替わりがあって、仙台から出ていった方がお店にこられないけれども、自分の好きなタイミングで買って自分の好きなタイミングで解凍して召し上がれるというのがいいのかな、と思います。今後は自社サイトでオンライン販売ができるように勧めていきます」と話します。

【DeliJinoは流水にて解凍してお召し上がりください】

かつて「L’atelier de vivre(ラトリエ・ドゥ・ヴィーブル)」が好きだった方、今も好きな方、まだ出合っていない方。ぜひこのクラフトデリカ「DeliJino(デリジノ)」で、お店の味を家庭で楽しんでみませんか?

L’atelier de vivre ウェブサイト


DeliJino ウェブサイト

【支援商品・サービス一覧】

ごりごりんごトフィー(仙台産りんご)/株式会社ゴリラファーム

ほむら前掛け/株式会社ほまれや

「香凪」conagi/合同会社E・I

インバウンド対応 永勘染め物体験/株式会社永勘染工場

よいみせ│株式会社サムライアロハ ポップアップコーナーin 成田空港

成田空港第2ターミナルにサムライアロハが
期間限定展開だよ!
\長期展開決定!/


成田空港第2ターミナルの出国手続き後エリア「ナリタ5番街」にある「Fa-So-La TAX FREE AKIHABARA アキハバラ+ 」。まるでハリウッド映画の中の“トーキョー”のような雰囲気のポップな店舗に、仙台生まれのアロハシャツブランド「サムライアロハ」のポップアップコーナーが2024年3月末まで展開しています。

※現在もこの場所でサムライアロハに出合えます!


写真:特に欧米のお客さまからの評判が高いそう

このポップアップが実現したのは、東京ビッグサイトで行われた「ファッションEXPO」がきっかけだったといいます。成田空港内の「Fa-So-La」各店で各種免税品や食品・ファッション商材などの販売を手掛ける株式会社NAAリテイリングの営業第一部国内商品第二課の瀧澤貴史さんは「サムライアロハさんは、ファッションEXPOでもひときわ目を引いていました。それで声をかけさせていただいたら、インバウンドでも大変人気だということで。そこから『ぜひ出店されませんか』というお話をさせていただいたのが昨年の10月くらい。旧正月までになんとか間に合い、順調です」と話します。

サムライアロハが展開しているコーナーは、“店舗の顔”的な目立つ場所で、常に話題の商品がポップアップとして展開。サムライアロハの前は、あのメジャーリーガー大谷翔平選手のグッズを販売するコーナーだったそう。瀧澤さんは「ここはタッチポイントになっている場所なので、インバウンドの方に好印象を持ってもらえるもの、写真を撮りたくなるようなものという基準で選んでいます。サムライアロハさんはいろいろな着物のデザインがあって、華やか。ここにはぴったりです」と太鼓判。


写真:サムライアロハ代表の櫻井さん(写真右)と株式会社NAAリテイリングの瀧澤さん(什器左)ほかスタッフのみなさんと

サムライアロハ代表の櫻井鉄矢さんは「お客さまは千差万別で、アジアだとマレーシア、香港、台湾の方が多いのですが、圧倒的に欧米の方に興味を持っていただいています。実は、パーカーはここにあるだけしか残っていなくて、すぐに補充が必要なくらい。僕自身この店舗で接客をさせていただいていて驚いたのが『値段を見ずに買い物をする人の多さ』です。岩沼や名取のお母さんたちが作ってくれたものが、世界に売れていく。しかも、今展開している場所は、世界的に有名なブランドブティックの目の前。こういう場所で、地元のお母さんたちの商品が売れていくのが本当にうれしいんです」と話します。

櫻井さんを取材中、イタリア人男性とベトナム人女性のカップルが来店。何に惹かれて来店したのかを聞くと、男性は「花柄の美しいシャツに目を奪われました。そうしたら、彼(櫻井さん)はこのチラシをくれて。英語の説明を読んだら、すごく素敵なストーリーだなと思ったんです。オンリーワン、日本のすばらしさがここに詰まっていると感じました」と答えてくれました。女性も「本当に素敵ですね。手触りも良くて、一言で言って『ファンタスティック!』ですね」と、チャーミングな笑顔で答えてくれました。


写真:美しい着物の模様がインバウンドのお客さまの目を引きます

櫻井さんは「本当にありがたいことに、驚くほどよく売れているんです。今度は成田空港第1ターミナル、そして羽田空港なんかにも出店したいです」と話してくれました。

サムライアロハのポップアップコーナーは今後も展開していきます!成田空港第2ターミナルを利用して海外旅行に出かけるという方は、ぜひ足を止めてみてはいかがでしょうか。

サムライアロハHP

Fa-So-La SHOPS HP

撮影協力:

スーパーマーケット・トレードショー2024

\今年も出展しました!/



去る2月14、15、16日の3日間、幕張メッセ(千葉市)で行われた「第58回スーパーマーケット・トレードショー2024」。スーパーマーケットを中心とする食品流通業界に最新情報を発信する商談展示会で、全国の小売業をはじめ、卸・商社、中食、外食などから多数のバイヤーが来場。出展者の新たな販路やビジネスチャンスにつながる場として盛り上がりを見せます。
仙台市産業振興事業団はこの日本最大級の展示会にブースを設け、仙台市内6社の出展を後押ししました。
出展したのは、「豊屋」「はたけなか製麺」「veeell」「利休」「かね久」「こだま」の6社です。※
※株式会社表記割愛


豊屋食品工業株式会社


南蛮みそ漬や長なす漬けで知られる「豊屋」は、「菊芋のきんぴら」を出品。収穫期に漬込み、じっくりと乳酸発酵させた菊芋は、シャキシャキとした食感はそのままに、ごま油が香ばしいきんぴら風に漬込んでいます。お茶請けにもご飯のお供にもぴったりの商品で、絶品でした。


はたけなか製麺株式会社


白石温麺といえば!の「はたけなか製麺所」は、「白石温麺」のほか、「おくずがけ」や「ぜいたく茶そば」を出品。彼岸やお盆に食べられる「おくずがけ」は、数種類の野菜や、豆腐、油揚げ、豆麩などをだし汁で煮込み、白石温麺を加えてとろみをつけた宮城の郷土料理。試食で提供し、好評価を得ていました。


株式会社veeell


地域商社として「あまね」ブランドを展開する「veeell」は、わずか1分でゆであがるグルテンフリーの「1分麺」を出品。「1分麺」は、玄米麺、米粉麺、よもぎ麺の3種を展開しています。生麺のようなコシともちもちの食感が特長で、和洋中、どのようなアレンジでもおいしくいただけます。添加物、化学調味料、保存料、合成着色料を使用していないので、安心です。


株式会社利久


牛たんの名店として全国に名を知られる「利休」は、仙台みやげとしても人気の牛たんシチューや牛たんカレーなどの牛たん商品のほか、“牛たんに合うビール”として自社開発したクラフトビールを出品。さすが有名店だけあって、多くのバイヤー、出店者が足を止め、興味津々の様子で商品を手に取っていました。


株式会社かね久


戦後、小麦粉卸売業として創業した「かね久」。現在はパン粉製造販売業のほか牛たん、ふかひれ、コロッケなどを取り扱う地域商社、SDGsをテーマとした自動販売機「東北うまいもの食堂」の設置など、ユニークな事業も行っています。この日もさまざまな商品ラインナップを用意し、なかでもずんだあんやチェダー、クリーム、カマンベールの3種のチーズ、北海道産の男爵イモを使用した「仙台ちーずんだ」は、試食でも大好評。仙台の新名物グルメとしての台頭が期待できそうです。


株式会社こだま


そして仙台の定番おやつ「こだまのどら焼き」で知られる「こだま」は、「餅入りどら焼き」の「ずんだ」「小倉」のほか、大人気の生どら「いちご」「ずんだ餅」「大納言」などを用意。どら焼き複数袋を差し上げる大盤振る舞いで、ブースに立ち寄った人たちは驚きとともにとてもうれしそうな表情だったのが印象的でした。


大盛況のうちに幕を閉じた
「第58回スーパーマーケット・トレードショー2024」。
ここからよいご縁がつながり、全国のみなさんに仙台の「よいもの」が届きますように!

商品の詳細は、「SELECT TOHOKU」でご覧ください。

季節の変わり目、薬膳で快適に

「医食同源」の言葉通り、食べるものが健康に与える影響はとても大きなもの。

特に季節の変わり目は、体調も変わりやすくなるもの。

そこで、この時期、ぜひ食事に取り入れたい食材を漢方臨床指導士・漢方カウンセラーとして活躍する大町桜花枝さんにうかがいました。

「自律神経のバランス調整」の役割のある
【肝】に注目


立春を過ぎて暖かな日も増え、いよいよ春の訪れが近くなりました。

大町さんは「冬眠していた動物たちが動き出し、草木が芽吹くのが春。人も冬の間あらゆる機能が緩やかになっていた状態からようやく活発に動くモードへと切り替わります。緩やかになっていた分、身体は老廃物などで滞りがちに。そんな春は『解毒』と『自律神経のバランス調整』の役割のある【肝】に注目します」と話します。

活発モードへとエンジンがかかると、【肝】の気が高ぶりやすくなるのだそうで、「高ぶりは上へあがる傾向があるためイライラ、目の充血、不眠、花粉症など頭部に症状が出やすく、また血圧の上昇などが現れます。よく怒る表現で『頭にくる』という言葉を使いますがこれは肝の気の上昇が招くイライラの症状を指しているんです。この肝の高ぶりをセーブするためにゆったりと散歩をしたり、アロマやハーブなどを取り入れたり、新鮮な空気をたっぷり呼吸したりすることを心掛けるのがおすすめです」。



【肝】が高ぶるこの季節におすすめの食材をうかがうと、「ニラやもやしなど成長のはやい野菜です。また、肝の気を抑え、血を補う食材であるあさりやほうれん草、小松菜などを積極的に摂りましょう」とのこと。

そこで大町さんおすすめのレシピをうかがうと、「ほうれん草と豆乳のスープ」「ニラともやしのチヂミ」「ニラ玉」を挙げてくださいました。

まずは、ほうれん草と豆乳のスープから。材料は、

・ちぢみほうれん草
・じゃがいも
・豆乳
・コンソメ顆粒



ちぢみほうれん草とじゃがいもをクツクツに煮てミキサーにかけ、ペースト状に。これに豆乳を入れて鍋にかけ、お好みで黒コショウをかければできあがり。色はなかなかパンチがありますが、優しい味で、寒い朝におすすめです。

続いては、「ニラともやしのチヂミ」。材料は、
・ニラ
・もやし
・小麦粉☆
・片栗粉(小麦粉の半量)☆
・鶏がらスープの素(韓国のダシダだとより本格的な味に)
・水☆



☆でチヂミの生地をつくります。もちろん、市販のチヂミの素でもOK。ニラを食べやすい大きさに切ったらもやしと一緒に生地に入れて混ぜ、ごま油をひいたフライパンで焼きます。
タレはしょうゆ、酢、ラー油を入れたオーソドックスなものと、「無添加浜ののりマヨ」を用意。

そして最後は、「ニラ玉」。材料は、
・ニラ
・卵
・塩、コショウ
・オイスターソース

卵を割って塩コショウ、オイスターソースを入れて溶き卵をつくります。ニラを食べやすい大きさに切って溶き卵に入れ、油をひいたフライパンで焼くだけ。仕上げに「無添加浜ののりだれ」をかけて、磯の香のする一品に仕上げます。ビールにもぴったりなので、お休みの日のちょっと遅めのランチにいかが?

どれも簡単にできてしまう一品。
漢方理論を上手に取り入れて、季節の変わり目を快適に過ごしましょう!

合同会社fluir
無添加 浜ののりだれ食べ比べ3種セット

合同会社fluirは、仙台市産業振興事業団が主催する
第10回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

最優秀賞 無添加 浜ののりだれ 食べ比べ3種セット



2021年の「新東北みやげコンテスト」でお取り寄せ特別賞を受賞した「浜ののりだれ定番セット」。皇室献上品としても名高い宮城県七ヶ浜の海苔をふんだんに使ったこの商品が、なんと無添加バージョンが発売されました。その名も「無添加 浜ののりだれ 食べ比べ3種セット」です。

「第10回新東北みやげコンテスト」で最優秀賞に輝いたこの商品。
開発を手掛けたのは、七ヶ浜のカフェレストラン「SEA SAW」(合同会社fluir)マネージャーの加藤真子さんです。授賞式の壇上にあがった加藤さんは、喜びの涙を流し「最優秀賞だけを目指して開発しました」と、スピーチ。その姿に会場ではもらい泣きをする人もいたほどでした。


写真:「浜ののりだれ」の製造に追われているため、4月まではカフェの営業は土日祝日のみだそう

授賞式から2カ月後「SEA SAW」を訪ねると、「無添加 浜ののりだれ」の生産に大忙しの中、加藤さんと「SEA SAW」のオーナーで加藤さんの夫である久保田靖明さんが出迎えてくれました。

すでに「新東北みやげコンテスト」で受賞した「浜ののりだれ」を無添加にした理由を尋ねると、加藤さんは「ブラッシュアップしようと思ったのは、販売会などで添加物について聞かれることがあったからです。特に、マカオでの販売会では海外の方たちの健康意識の高さをオーナーが感じたようで、『添加物を抜いて出したい』と言われて」と話してくれました。


写真:マカオでの販売会がきっかけで、無添加の「のりだれ」をつくる決意をしたそう

「私たちがつくる工程では添加物は入れていないのですが、使用しているだし醤油にアミノ酸を使用していたので、表記しなくてはならなかったんですね。それで、そのだし醤油をつくっている蔵元さんに相談して無添加のだし醤油をつくっていただくことにして。アミノ酸を抜いただけでもだいぶ味も変わりました。また、今まではオリーブオイルでつくっていたのですが、油を米油に変更しました。その理由は、オリーブオイルの原価が高いこと、シンプルにご飯のお供として食べるのにはちょっと重かったからです。それに、オリーブオイルは海外のものになってしまうけれど、米油だったら国産のものが使えますから」と、加藤さん。


写真:これまでの「浜ののりだれ」と比べ、「無添加浜ののりだれ」はコンパクトに

「無添加浜ののりだれ」は、これまでの「浜ののりだれ」よりサイズもコンパクトに。
久保田さんは「おみやげに特化していくと、やはり食べたことがない人たちが対象になってくるので、手が伸ばしやすい大きさがいいだろうと考えたからです。1回か2回で使い切る大きさでなおかつ、食べ比べできるようにしました。また、今後アジアでの展開を考えていたので、パッケージデザインにも金の箔押しを採用しました」と。


写真:「無添加浜ののりだれ」を混ぜたパテに「無添加浜ののりマヨ」を合わせてハンバーガーに。海苔の風味がしっかり味わえる和風バーガーに仕上がりました

2年前の「新東北みやげコンテスト」では、お取り寄せ特別賞。
「悔しくて、悔しくて。ただ、私たちもおみやげをつくったことがなかったから、どういうものが評価されるのかわからなくて。味では絶対に負けないいいものをつくっている自負があるので、もしも見た目で損をしているなら絶対改善しようって思ったんですよ」と、久保田さん。
加藤さんも「オーナーは本当に悔しがっていて、『絶対リベンジするぞ!』って(笑)。今回は、最優秀賞だけを目標にしていたので、受賞できたときは本当にうれしかったです」と笑顔で話してくれました。


写真:卵液に「無添加浜ののりだれ」をまぜて卵焼きに。和食の日の一品にどうぞ

最優秀賞を受賞後、NHKの「てれまさむね」、ミヤギテレビの「OH!バンデス」で紹介され、一時は在庫が足りなくなるほどの注文が入ったのだそう。

さらに久保田さんは、あの超人気YouTubeチャンネル「令和の虎」にも出演。これは、起業家や事業者が事業計画をプレゼンテーションし、投資家である審査員の「虎」たちに出資をしてもらう…というリアリティショーで、チャンネル登録者数は110万人を超えます。
久保田さんは「無添加浜ののりだれ」をプレゼンしました。その結末は、YouTubeを見てのお楽しみですが、久保田さんは「この『新東北みやげコンテスト』の最優秀賞をきっかけに、いろいろなことが動いてきて、ありがたい限りです」と。
加藤さんも「七ヶ浜の海苔のおいしさを日本全国の人、世界中の人に知ってもらいたい。七ヶ浜の海苔って本当においしいんですけれど、まだまだ認知度は低いと感じるので、『のりだれ』があることで、七ヶ浜の海苔はおいしいんだよっていうことを伝えたいです」と話します。


写真:シンプルにご飯のおともとして

七ヶ浜で生まれた「浜ののりだれ」は、日本、そしてこれから世界を席巻していくのです。

「浜ののりだれ」の生みの親、加藤真子さんのものがたりは、Yahoo!ニュースでご紹介しています。是非ご覧ください。

七ヶ浜のカフェレストラン「SEA SAW」(合同会社fluir)

所在地 〒985-0811 宮城県宮城郡七ヶ浜町菖蒲田浜長砂20-8
TEL 022-355-9119
URL https://www.seasaw.me/

取材/2024年1月