新商品/新サービス開発支援
obico. リブランディング/サイト改修

2023年3月20日

リブランディングで、世界中での販売を目指す

着物や帯をアップサイクルした、ファッション雑誌やインテリア商品を展開する「obico」。長年海外でビジネスを展開していたクリエイティブ・ディレクターの今野幸治さんが、「日本の着物の美しさをもっと多くの人に知ってほしい」と感じたことに始まり、「Geisha&Co.」のブランド名でスタートさせました。

写真:obico. クリエイティブ・ディレクターの今野さん(撮影:2022年 眞野屋ポップアップにて)


その今野さんがマーケッターやデザイナーなど、多様な分野の専門家による伴走型チーム支援「新商品/新サービス開発支援」に応募したのは、仙台市産業振興事業団から定期的に配信されるメールマガジンがきっかけでした。

「私の場合は、新商品というよりも新サービスの構想を実現していただいた形です。オンラインでバッグに使用する帯の柄と裏地の色を選ぶことができるセミオーダーのシステムを構築していただきました」。


現在、日本で眠っている着物は2億着あるともいわれ、さらに衣料の大量廃棄も問題となっている中、アップサイクルは成果のトレンドとなっているのです。世界にこの商品を羽ばたかせたい_そんな今野さんの思いに寄り添ったのは、


《仙台市産業振興事業団 ビジネス開発ディレクター》
 大志田典明(マーケティング・プロデューサー)
 高田次朗(WEBディレクター)
 草野裕樹(デザイナー)

《外部専門家》
 工藤拓也(コピーライター)
   敬称略

写真:AER7階の仙台市産業振興事業団の会議室でプロジェクトは進んでいきました


実は今回、今野さんはリブランディングにも取り組みました。「これまでGeisha&Co.としてビジネスを展開してきましたが、今回、ブランド名を『obico』に変更しました。この名前には、『帯でつなぐ』という意味を込めています。英単語で『co』ではじまるものって、connect、communicationとか、つなぐイメージのものが多いですよね。昔からの日本の文化である帯を未来につないでいく_そんな思いを込めています。私が伝えたイメージをしっかり言葉で表すって、さすがプロだなと感心しました。ブランディングについてもゼロから教えていただきましたし、ものすごく勉強になりました」と、今野さんはプロジェクトを振り返ります。


写真:obicoのバッグ。美しいデザインでワンランク上の装いを演出します


今回は、ウェブサイトも一から立ち上げました。
「海外の方にわかりやすく伝えたいというのがあったので、トップページのデザインなどにも工夫をしていただきました。あと、こうしたサイトを作成できたことで、ポップアップショップなどで『こういう柄はないの?』とお客さまに聞かれたときに、その場で画面を見せながら『こういうのもありますよ』とお伝えすることができるようになったのもうれしいです」。

写真:obicoのウェブサイト。美しい写真で海外のお客さまへの訴求力を高めます


ウェブサイトは、英語も併記。海外のお客さまにもわかりやすく…と、工夫したトップ画像は日本の美しき景色にobicoのバッグを組み合わせた、The Japaneseなイメージに仕上がりました。
「今後は、サイトの周知からですね。FacebookとInstagramの広告を打っていて、フォロワーも一気に増えたので、こうしたことから地道にやっていきます」。

今回のリブランディングにあたって、今野さんは名刺も一新。銀の箔押しで高級感漂うデザインになりました。「名刺ひとつでも伝わり方が違うのを感じます。特に、東京などの商談会とかで感じますね。あとは、サイトもきちんとドメインを取得して obico.jp になったのもよかった。信用が違いますよね」。


写真:obicoの新しい名刺。銀の箔押しがクールな印象を与えます


最後に、今野さんに「新商品/新サービス開発支援」の感想を伺いました。
「本当に勉強になることばかりでしたし、金銭面でも持ち出しがなかったのですごく助かりました」。



「新商品/新サービス開発支援」は、仙台市に事業所を持つビジネスオーナーの新たな挑戦を応援します。新しい商品を開発したいけれど、アイデアが浮かばない…という事業者のみなさんは、ぜひ応募を。
グッとセンスアップした新商品、新サービスで世界を舞台に勝負できるかもしれませんよ。


Geisha&Co.

〒983-0817 仙台市宮城野区小田原山本丁101-17-1101
TEL 090-6683-7157
URL https://obico.jp/