はらこめしのかけら
亘理町地域おこし協力隊

亘理町地域おこし協力隊とは、仙台市産業振興事業団が主催する
第12回新東北みやげコンテストの受賞企業です。
宮城を代表する郷土料理である「はらこめし」。その歴史は古く、江戸時代に亘理町の鮭漁師が鮭の煮汁で炊いたご飯に鮭の身とはらこ(いくら)を乗せて食べた“漁師飯”が起源だといわれています。
かつては鮭がたくさん獲れることで知られた荒浜ですが、近年では激減。「亘理の郷土料理の文化を残したい!」と立ち上がった青年がいます。それが、亘理町の地域おこし協力隊である大沼克哉さんです。
写真:「はらこめしのかけら」誕生ものがたりを語ってくれた大沼さん
宮城県大崎市出身の大沼さん。
「もちろんはらこめしのことは知っていて、亘理が発祥の地ということで町も推していたんですね。そんなこともあって、こちらに地域おこし協力隊として来てから地元の方につくり方を教えてもらって…。でも、本当に鮭が獲れなくなってしまって、北海道から取り寄せてつくっていたんですけれど、北海道でも獲れなくなってきた。それで値段もどんどんあがっていってしまって。はらこめしのシーズンに亘理にお客さんが食べに来てくれるのはうれしいんですけれど、やはり季節もの。それ以外の時期にも味わってもらいたかったのと、少しでもはらこめしの文化を残したい…ということで『はらこめしのかけら』をつくりました」
写真:はらこめしとの2ショット! 食べ比べてみても、本当にはらこめしの味がするんです!
「はらこめしのかけら」は、同じく亘理町にあり、大沼さんが以前から親交のあった「みやぎのあられ」に製造を依頼。
「もともとはらこめし味のあられをつくっていたんです。でも原材料の高騰もあって一時休止していた、と。それで『パッケージを変えて、ユニークな商品として販売しませんか』とお声がけをしました。食べてくださったかたからは『本当にはらこめしの味がするね』と言っていただきます」
それもそのはず。あられの原材料である、もち米を蒸かした後で鮭フレークを混ぜてから成形し、それを乾燥。仕上げに塗るしょう油は、一晩いくらを漬け込んだものを使用するというこだわりの製法なのです。そしてパッケージにもこだわりました。
「SNSでの拡散力がある20代、30代の女性をターゲットにしたので、まげわっぱのような形がいいな、と。あとはお箸も入れて、なんとなくはらこめしを食べているような雰囲気にしたいと考えました。あと、箸の手前側を生の世界、その向こうを死の世界、それをつないでいるのが箸だという考え方があるのだそうです。人間が命をいただいていることに感謝する気持ちと今後の願いを込めたのも、箸を入れた理由です」
写真:「はらこめしのかけら」を砕いて、鮭茶漬けのふりかけに。これもウマいっ!
商品名に「かけら」とつけたのも、理由があります。
「はらこめしっていうものの一部分を味わってほしいっていう意味と、おみやげ用としてつくったので、旅で行った場所や食べ物の思い出をひとかけらとして持ち帰ってほしいっていう思いを込めました。これを食べることによって、『ああ、おいしかったね。楽しかったね』って」
新東北みやげコンテストでの最優秀賞受賞を経て、いろいろな人から「この商品をシリーズ化したら?」と言われることも増えたという大沼さん。しかしながら、大沼さんはこう話します。
「個人的には、はらこめしの歴史があっての商品だと思っていて。ほかのものでストーリーがつくれない気がしているんです」
この商品に期待することを伺いました。
「おみやげなので、まだ亘理町のこと、はらこめしを知らない人が食べてみて『はらこめしってこういう味がするんだ!』って思ってもらいたいです。それで中のリーフレットを見ているうちに亘理町が発祥だってことを知っていただいて『じゃあ実際に本物を食べに亘理町に行ってみようよ』となってくれたらうれしいですね」
写真:オンラインでも購入可能です
話題の商品「はらこめしのかけら」は、鳥の海ふれあい市場、Cafe Ito、道の駅角田、道の駅東松島、マリンゲート塩釜のほか、オンラインで購入することが可能です。ぜひ一度その味わいを試してみてはいかがでしょうか。
大沼さんのこれまでの半生のものがたりは、Yahoo!ニュースでご紹介しています。ぜひご覧ください。
