新商品/サービス開発支援
AKIU Style

2022年3月22日

支援事例│AKIU Style(株式会社グリーディー)

マーケッターやデザイナーなど、多様な分野の専門家による伴走型チーム支援「新商品/サービス開発支援」。令和3年度に「AKIU Style」を開発された株式会社グリーディーの浜出理加代表に、プロジェクトを振り返っていただきました。

※記事の最後に、令和4年度の募集についてのお知らせがございます。

AKIU Style


【支援体制】

開発ディレクション:大志田典明BDD
(マーケティングプロデューサー)

デザインアドバイス:渡邉樹恵子BDD
(デザイナー)

ブランディングディレクター:秋定麻紀
(外部専門家)


│どんな商品?
これまで毎年数トン破棄されてきた、剪定後の葡萄のツルを香り拡散させるディフューザーのとしてアップサイクルした天然のルームフレグランスです。


│こだわりや特徴は?
「地域資源」「サスティナビリティ」の2つがこの商品の大きなテーマです。同じ仙台市内にある秋保ワイナリーで廃棄され続けてきたツルを使うことは、資源の利活用だけでなく、雇用創出や経済活性化など地域にとってさまざまなメリットを生み出します。また、ワイナリーのある秋保の自然をイメージしたオリジナルの香りをデザインし、仙台市内を流れる広瀬川の砂を使った「仙台ガラス」をラインナップに組み込むことで、地域の魅力を深く感じていただける商品に仕上げることができました。


│エントリー・開発の経緯は?
商品自体の構想は2019年頃からあったんですが、葡萄のツルの剪定が年に1度で入手が難しいこともあり、エントリー段階ではざっくりとしたプロトタイプをつくることしかできていませんでした。どのように商品価値を上げ、魅力を伝えていけばいいのか模索しているときに、新商品/サービス開発支援のことを知りエントリーを決めました。


│開発プロセスは?
本商品は、derikaという自社ブランドの商品なんですが、まずはブランドの位置づけを明確にするための言語化→戦略立案を行い、それに基づき商品のラインナップを体系化しました。その上で、枝の剪定方法のブラッシュアップやベース(器)の選定、香りのデザインなどを行いました。



│一番大変だったことは?
ベースの選定が一番大変でした。当初、ベースもワインボトルをアップサイクルして使うことを考えていて、商品価値を上げるためにはそこから脱却する必要があったんですが、価格が大幅に上がることもありなかなか決心がつきませんでした。


│支援を受けてよかった・大きく前進したポイントは?
同じ話になってしまいますが、ベース選定の部分ですね。最も高価格な商品に仙台ガラスを使うという決心がついたのは、ブランド全体としてどうあるべきかというコンセプトについて的確にご指導いただいたおかげです。


│完成から現在までの動きは?
12月からクラウドファンディングサイトで第1弾の予約をスタートし、3ヶ月ほどで目標金額を大きく上回る374%のご予約をいただくことができました。展示会やメディア向けの発表会、ギフトショー出展など精力的にプロモーションに取り組んだこともあり、首都圏のバイヤーさんからもお問い合わせがありました。


│今後の展望は?
葡萄のツルは、剪定後そのまま商品に使えるわけではなく、乾燥させたりカットしたりさまざまな作業が必要なんですが、協力を申し出てくれる方々が少しずつ集まってきていて。ご協力いただくことで地域経済に貢献しながら、まずは認知度向上のため積極的にプロモーションに取り組み、少しずつでも着実に事業を成長させていきたいです。



株式会社グリーディー

公式オンラインストア
https://greedyweb.thebase.in/
※2022年4月発売予定

〒980-0821
宮城県仙台市青葉区春日町9-15 THE6
tel. 022-398-6280
※5月以降本社移転します。電話番号も変わります。

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