株式会社味の海翁堂は、仙台市産業振興事業団が主催する
「新東北みやげコンテスト」の受賞企業です。
第6回 「八戸いちご煮の炊き込みご飯(そっこ→ご褒美シリーズ)」優秀賞



青森県八戸市。漁師町として知られるこの場所で、昔から郷土料理として愛されているのが「いちご煮」です。あわびとうにを出汁で煮出し、塩やしょうゆで味付けした吸い物は、もともとは“漁師飯”として、そして今では結婚式や正月などのハレの日、さらに贈答用として重宝されています。

本社外観①
そんな「いちご煮」を、電子レンジで簡単に炊き込みご飯にしてしまうのが、株式会社味の海翁堂の「八戸いちご煮の炊き込みご飯(そっこ→ご褒美シリーズ)」です。

いちご煮TOP ② 写真:「八戸いちご煮の炊き込みご飯」。電子レンジでごちそうがいただけます

これまでにも、水産加工会社として、いちご煮の缶詰、レトルト、雑炊タイプのおかゆを販売していました。なぜ、電子レンジで作る炊き込みご飯を開発しようと思ったのでしょうか?
代表の槙一郎さんは、「実は、レンジ専用の容器を作っている会社があって。そこの方に『使ってみませんか?』と紹介されたのがきっかけなんです。面白いな、と思ったので、『これでいちご煮の炊き込みご飯を作れないか』と、思いつきました。電子レンジで作るいちご煮の炊き込みご飯は、ほかではありませんでしたから。そこから、味の配合、ご飯の種類、レンジ専用米を使ってみたりしてパッケージ以外の中身を完成させたんです」と教えてくれました。

いちご煮③ 写真:うに、あわびの食感もしっかり。三陸だからこその郷土料理

和風でありながら、イマドキの可愛らしいパッケージが目を引きますが、槙さんによると「パッケージデザインをどうしよう…と思っていたら、ちょうど八戸工業大学から『何か新商品をつくる予定はないですか?あるなら、学生のゼミでデザインをさせてほしい』と申し出があったんですよ」と、うれしい偶然が重なったそう。
八戸工業大学には県外から学びに来ている学生もいて「そもそもいちご煮って何?っていうところから話をして。食べたことのない学生も多かったので、実際に食べてもらったんです。実際のデザインにあたっては、デザインの意味、ターゲット、そしてその物語がほしいとお願いをしました」と、槙さん。

講義の様子 写真:パッケージデザインは、八戸工業大学の学生とのコラボレーションで生まれました

最終的に、女性2人組によるプレゼンの完成度が高く、それを採用。「レトロポップをキーワードに、和風デザインだけど今風にアレンジしたそうです。ターゲットは20代の女性。遅くまで仕事をしていて、仕事終わりにちょっとおいしいものを食べたい、とか頑張った自分にごほうびがほしい…というシーンを想定したんだそうです。実際に、20代の女性20~30人にアンケートを取って、『頑張った後とかお給料日、週末にいいものを食べたい。疲れてもいるから、簡単に電子レンジで食べられるごちそうがあればいい』という回答があったそうなんですね。いちご煮なら、うにとあわびで“ごほうび感”はいっぱいだし、すごくいいコンセプトだと思いました。

いちご煮④
出来上がったデザインは、プロのデザイナーが手なおしをして、商品化されました。
可愛らしいパッケージデザインと味のよさが評価され、「第6回新東北みやげコンテスト」で優秀賞を受賞。さらに、全国お土産グランプリでも審査員賞を受賞しました。「1月に東京ドームで販売会したのですが、受賞もあいまって、500個を販売することができました」と、話します。

「そっこ→ご褒美シリーズ」と銘打っているだけに、第2弾、第3弾も期待されるところですが、槙さんは「考えてはいるのですが、新型コロナウイルスの影響もあるので、慌てずにじっくり取り組もうかと思っています。地元のものを使った、電子レンジで作れるおいしいものを開発する予定です」とのこと。
「オリジナル性があって、どこにもない新しいもの。郷土料理を今風にアレンジしたものを、これからもみなさんにお届けできればと思っています」という言葉に、期待は膨らむばかりです。

いちご煮⑤ 写真:炊き込みご飯を、海苔巻きにアレンジ。磯の香りがより一層高まって、ご褒美感もアップ!

いちご煮⑥ 写真:20年前から南部せんべいの製造も行っている味の海翁堂。あまびえの南部せんべいで、疫病退散祈願を!


この「八戸いちご煮の炊き込みご飯(そっこ→ご褒美シリーズ)」は、地元・八戸のおみやげ店、八戸駅、仙台駅の「めくるめくるめ」のほか、楽天でも購入が可能。ぜひ、一度八戸自慢のごちそうを召し上がってみてはいかがですか?

│商品の詳細はコチラ│


株式会社味の海翁堂

所在地 〒031-0842 青森県八戸市岬台4-1-1
TEL 0178-33-7623
URL http://www.kaiodo.co.jp/

いちご煮④

撮影/堀田 祐介

東北大学法学部卒業後、仙台市内の商業写真撮影会社に就職。写真の道に進む。アシスタントを経てカメラマンとなり、物撮、人物撮影など、写真全般にわたり様々な仕事をこなしながら10年勤務。その後準備期間を経て独立、現在はフリーランスとして、プロバスケットボール・仙台89ERSオフィシャル(初年度から現在まで。来季で15季目)のほか、雑誌媒体の取材(街ナビプレス・仙臺いろはマガジン・ウォーカー・るるぶ)、商業写真撮影、番組用写真撮影と各方面で活躍。

堀田さんトリミング



取材/2020年8月