株式会社岡ざき
「みさきの一軒家」

2022年1月4日

株式会社岡ざきは、仙台市産業振興事業団が主催する
「新東北みやげコンテスト」の受賞企業です。
第8回 「みさきの一軒家」最優秀賞

写真:「みさきの一軒家」は、レトルトで10種類、だしパック、つまみ2種を販売中です


第8回の「新東北みやげコンテスト」で最優秀賞を受賞した、「みさきの一軒家」シリーズ。淡い色のかわいらしいパッケージが目を引くこの商品たちは、山形県鶴岡市で飲食店を営む株式会社岡ざきがプロデュースしたブランドで、「漁師の一軒家の食卓」がコンセプトになっています。


写真:株式会社岡ざきの岡崎さん。この愛らしい笑顔でいろいろな人を巻き込んでいきます


代表取締役の岡崎雅也さんは、「実は一昨年前にも、別の商品を新東北みやげコンテストに出品し、入賞したんです。ただそのときの商品は、趣味の延長でやっていたこともあったんですよ。出してみたら入賞しちゃった、くらいの感覚で。当時はまだ対面での審査会があったので、会場で審査員のみなさんに試食してもらって、いろいろアドバイスをもらって。受賞はしなかったけれど、まぁいい経験だよな、なんて思って。でも、そのときに最優秀賞を取った方のお話を聞いていたら『自分にはそこまでの想いが、この商品にはない』ってことに衝撃を受けたんですよね。それで、1年半くらい放置しちゃってて…」と明かします。


写真:レトルトに紙のパッケージをひとつひとつかぶせていきます


自分の商品への熱量が再び高まったのは、新型コロナウイルスの影響もありました。
「単純に時間ができたので、レシピも練り直して。僕、地元の赤川花火大会の実行委員もやっているんですけど、その仲間にデザイナーの佐藤天哉さんがいるんですね。彼とお酒を飲みながらいろいろ話をしていくうちに、なんとなく煮詰まってきて、イメージが膨らんでいって。それで、ブランドの提案をしてもらったんですよ。提案はふたつあって、もう一方の方が岡ざきっぽかった。でも思い切って“じゃない方”に舵を切りました」。


写真:ひとつひとつ手詰めでレトルトにします


こうしてできあがった「みさきの一軒家」。現在は、10種類のレトルトのほか、だしパック、そして乾燥エビとサメとばをラインナップ。「サメとエビは、漁をしている漁師さんが作っているものを買い取って、『みさきの一軒家』ブランドで出しています。加工している漁師さんたちは、なかなかデザインにまで手が回らないので、そういう人たちの役にも立てたらいいな、と思って」と話す、岡崎さん。


写真:商品開発を担当した成澤さん。今後の夢も楽しそうに語ってくれました


商品開発には、もうひとり、強力なスタッフさんの存在がありました。それが、スパイス検定を持つ、成澤佳奈さん。「最初は、佃煮とかから始まったので、そっちの方向で行くのかと思っていたんですけれど、ラタトゥイユとかアヒージョとか“洋”のものも味わってほしいので、エキストラバージンオリーブオイルを使用しています。『みさきの一軒家』は、カレーのブイヨンにほんの少し入っているだけで、添加物はほとんど使っていないんです」と教えてくれました。さらに成澤さんは「今後は『みさきの一軒家』の実店舗としてカフェとかお惣菜屋さんをやってみたいんです」と夢を語ってくれました。


写真:アヒージョには、エキストラバージンオリーブオイルを使用


岡崎さんは「今はレトルトだけでやっていますけれど、やりたいことはまだまだたくさん。2月にはふぐといわしを使った新商品を発売します。地域性のあるオイルサーディンを作りたかったんですよ」と、ブランドの拡大にも意欲的。


写真:「漁師の一軒家」をコンセプトに、あらゆる世代に向けた商品開発を行います


さらに「『みさきの一軒家』は、庄内浜の海の幸を大切にしたブランドです。今後は、庄内とほかの地域の物を掛け合わせても面白いのかなと思っていますし、魚の使い道に困っている港の手伝いもしたいと思っているんです。だから、『みさきの一軒家』は、別の場所にあってもいいかな。『七ヶ浜の一軒家』とか展開するのもアリかも(笑)」。


チャーミングな笑顔で、瞬く間に周りの人たちを魅了する岡崎さん。彼のもとで、この「みさきの一軒家」がどのように羽ばたいていくのか、楽しみです。


写真:「まぐろカリー」は、ちょっぴりスパイシーで大人の味わい

写真:「由良穴子の佃煮」があれば、あっという間に食卓の準備が完了します

写真:「さくらますのコンフィ」と冷蔵庫の残り物野菜でパスタに

写真:「たこと季節野菜のラタトゥイユ」と「ほたてと孟宗のアヒージョ」は、ビールのおともにもぴったり!


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岡崎さんの物語は、Yahoo!ニュースでもご紹介しています。ぜひご覧ください。

株式会社岡ざき

所在地 〒997-0857 山形県鶴岡市美咲町2-46
TEL 0235-25-0086 FAX 0235-35-0130
URL http://www.sakanatei-okazaki.com/

取材/2021年12月



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