よいみせ│SAMURAI ALOHA(サムライアロハ)

2023年6月12日

仙台から世界へ!
唯一無二のSAMURAI ALOHAで夏を彩ろう



仙台のファッションアイコンであるFORUS。その1階に、今年3月24日にオープンしたお店が、「SAMURAI ALOHA」です。


SAMURAI ALOHAは、2018年に仙台で生まれたアロハシャツブランド。
なぜ、仙台でアロハシャツ?と考える人もいるかもしれません。
代表の櫻井鉄矢さんは、大学を卒業後、ブランド品を中心とした古物商・質屋を手掛ける「大黒屋」のフランチャイズオーナーとして、さまざまな古物を扱う中で着物のアップサイクルについて考えるようになったそう。
「日本で眠っている着物は2億着あるといわれています。さらに、大量の着物が廃棄されている現実がありまして、それをどうにかしたいと思っていたんです」。


写真:唯一無二のアロハシャツ。サラリと羽織れて夏のおしゃれに最適


さらに、東日本大震災で地元・岩沼市の保育園が流されてしまったことから「子どもを預ける場所がなく、仕事にいけないお母さんたちがたくさんいて。その状況もどうにかしたいと思っていたんです」と話します。

着物をほぐして反物にし、それを福島の工場でアロハシャツに縫製する_。
ハワイ生まれのアロハシャツも、もともとは日本人が持ち込んだ着物を現地の気候に合わせて半袖シャツに仕立てたのが始まり。SAMURAI ALOHAのアロハシャツは、この本来のつくり方で世に送り出されているのです。


写真:アロハシャツを手にする櫻井さん


櫻井さんがFORUSに店舗を構えることになった理由について聞くと「本当は、東京にお店を出そうと思っていたんです。秋葉原と御徒町の間にAKIOKAというスペース(※)があって、そこに出そうかと考えていたんですが、いかんせん怖くて。躊躇しているうちに、この場所にあったお店が閉店セールをしているのを見かけまして、『もしかしたら空くのかな』と問い合わせてみて。まずは仙台で始めてみよう、とこの場所にオープンしました」とのこと。

※JR東日本が秋葉原駅~御徒町駅間の高架下で運営する商業施設

開店から評判は上々。「実店舗でのお客さまの1/3は外国人です。オンラインショップでは、半分が外国からのお客さまです。海外発送も送料を無料にしているんですよ」と教えてくれました。
現在はアロハシャツだけでなく、Tシャツやパーカー、クッションなども販売しています。

写真:クッションカバーも好評。インテリアのアクセントにいかが?


友人でもある株式会社ライフブリッジの代表、櫻井亮太郎さんのYouTubeチャンネル「Ryotaro’s Japan」に登場し、SAMURAI ALOHAをプロモーションしたときには、「店にあった300着のうち、50着が売れたんですよ」と話します。「Ryotaro’s Japan」は、海外向けに日本のよいもの、ことを発信するチャンネルなので、当然、販売先は海外となりました。

https://www.youtube.com/watch?v=iJjmC_lYnSw


そして2019年、代表の櫻井さんはパリの展示会に商品を持ち込みます。商品の持つストーリー性もあって、SAMURAI ALOHAは大好評。しかし、櫻井さんはそのときにひとつの社会課題に気づくことになります。「パリ中心部には、美術家のアトリエが多数あるのに、日本では美術家自身が販売ノウハウを持たず、美術家が食べていけない現況があるんです。そこで、もともと質屋で美術品のノウハウがある私が何かできないかと考えました。そして、美術家の作品を募って、私たちが作品を販売、採寸、計量、撮影、データ入力、管理、保管、そして売れたら6割を美術家へ支払い、1割を美術家の出身大学へ寄付するというビジネスモデルを構築。東北唯一の美術大である芸工大さんと協力して始めることにしたんです」。

この「美大生アートギャラリー事業」は、日本商工会議所青年部が主催する「第20回ビジネスプランコンテスト」でグランプリを獲得。現在、さまざまな美術大学から協力の申し出があるのだそう。






写真:女性も男性も、SAMURAI ALOHAで夏のおしゃれを楽しみましょう!


眠っている着物たちに新たな命を吹き込みたいと始めたSAMURAI ALOHAは、今や日本の美術家を取り巻く現状課題の解決にまでつながろうとしていました。
そんなエコでサスティナブルなSAMURAI ALOHAで、この夏はおしゃれを楽しんではいかが?



SAMURAI ALOHA