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インタビュー

企業の先輩

新鮮で美味しい水産物を多くの方へ届ける

株式会社仙台水産 
総合職 阿部 真采さん、早坂 拓朗さん

株式会社仙台水産は、仙台市中央卸売市場内にある水産物専門商社。水産物を通して、生産者と消費者をつなぐ企業です。

今回は仙台水産で働く阿部 真采(あべ まあや)さんと、早坂 拓朗(はやさか たくろう)さんに会社や仕事内容についてお伺いました。

阿部さん、早坂さん

阿部 真采さん(左):2017年入社。全国を飛び回る営業担当
早坂 拓朗さん(右):2021年入社。みんなからかわいがられる、愛されキャラ

全国をまわって、商品の魅力を伝える仕事

まずは、阿部さんからお伺いします。
仙台水産には、どのような経緯で就職したのでしょうか。

阿部さん
私は仙台の大学を卒業して、仙台水産に入りました。大学では文学部に所属していましたが、業種・職種に関係なくいろいろな企業の説明会に参加しました。就職活動では不動産や銀行も受けましたが、一番身近に感じられたのは仙台水産でした。

幅広い視野で就職活動をしていたのですね。
その中でも仙台水産を選んだ理由を教えてください。

阿部さん
仙台水産を選んだ理由は、子どもの頃から魚が身近な存在としてあったからです。私は石巻出身で、ずっと海の近くで暮らし、魚を食べて育ちました。
また、仙台水産は始業時間が早いぶん終業時間も早いため、充実したプライベートをすごせると思いました。例えば、仕事終わりにプロ野球を見に行くなど、午後の早い時間から自由に過ごすことができます。

 

阿部さん

阿部さん。営業担当として、スーパーに魚などの加工商品を提案している。

阿部さんは現在、加工食品部の営業を担当しています。
具体的な仕事の内容について教えてくださいました。

阿部さん
営業担当として、全国各地のスーパーなどを訪問して商品を提案しています。出張は週に2回ほどですね。産地を見て回り、どんな環境で漁獲されたのか確認することで、お客様への提案の幅が広がります。各地の名産を食べるのも楽しみの1つです。

 
“市場での仕事”というと、競りや新鮮な魚を扱うイメージが強いと思いますが、それは鮮魚部門のお仕事となります。
阿部さんが所属する加工食品部は、加工された商品を持って商談に行くことがメインの業務です。

阿部さん
小売店の惣菜コーナーの担当者にお会いする時は、商品の調理イメージを伝えるため、事前に調理した商品をお持ちします。試作品を食べていただいたうえで、売り方までご提案するのが私の仕事です。

 

商談前にお客様のところへ持参する商品を調理し、準備をする。

商談前にお客様のところへ持参する商品を調理し、準備をする。


商品

阿部さんが取り扱う商品。商品はメーカーと協力しながら作り上げる。

阿部さん
この仕事の良いところは、年代を問わずさまざまな人と話せるところです。2017年に入社してからこれまで、多くのお客様に育てていただきました。小売店のバイヤーに商品を提案する立場でありながら、逆にいろいろ教えてもらうことも多かったので、今後は恩返しができるようになりたいです。
各地を回るのは大変な部分もありますし、お客様のニーズはお店や地域によってもさまざまなので商品提案の難しさもあります。でも、お客様に自分のことを覚えてもらえると嬉しいですし、元々旅行が好きなので辛いと思うことはないです。

 
また、仙台水産では入社後、新入社員ですずめ踊りの練習をするのだそう。
阿部さんは「練習を通して同期や先輩と仲良くなれたので、良い機会になりました。」と語ります。
社員みんな仲が良く、悩んだらすぐに上司や先輩へ相談できる風通しの良い環境です。

 
最後に、就活生へのメッセージをお願いします。

阿部さん
いろいろな人と遊んだり、話を聞いたりして、視野を広げてほしいです。視野が広がると、今まで気づかなかったことにも意識がいくようになりますし、就活の際には新しい企業との出会いにもつながっていくと思います。机の上での勉強も大事ですが、ちょっと顔を上げて世の中を見渡すことも大切だと思います。

新鮮で美味しい水産物を、地元の方に食べてもらいたい

続いて、早坂さんにお話を伺います。
Uターンで仙台水産に就職したそうですが、学生時代はどのように過ごしていましたか?

早坂さん
大学時代はずっとラグビーをしていました。生まれも育ちも仙台なのですが、ラグビーをするために千葉県の勝浦にある大学に進学しました。
勝浦は魚が有名な町で、朝市もあります。そこで新鮮な魚を食べているうちに「宮城に帰ったら、美味しい魚を提供する仕事に就きたい」と思うようになりました。そこで、仙台水産にたどり着きました。

 
「仙台の魅力は住みやすさ」と語る早坂さん。
人が多すぎるところが苦手で、仙台は規模がちょうど良いとのこと。
仙台を離れてみて、改めて仙台の良さを感じられたのですね。

早坂さん

早坂さん。早朝にも関わらずテキパキと仕事をこなす。

では次に、具体的なお仕事の内容について教えてください。

早坂さん
仙台水産の業務時間は朝4時から13時までです。4時から、売り場で入荷した商品をお客様に販売します。6時からは競りが始まり、7時ぐらいには売り場の作業は終了します。
その後は事務所に戻って、売上の報告や、翌日以降の入荷商品の確認、お客様への商品のご案内といった業務を行います。
大変なことは、天候に影響されやすいところですね。例えば台風が来ると、水揚げができず入荷がストップしてしまうため「どうしても商品がほしい」というお客様との間で板挟みになってしまいます。なので、前もって天気を把握しておき、事前にお客様に連絡するようにしています。

天候のせいだからとさじを投げず、きちんと事前に対応するところにプロ意識を感じます。
自然を相手にする大変なお仕事ですが、やりがいはなんでしょうか。

早坂さん
やりがいを感じるときは、新鮮な魚を消費者においしく食べていただいて「おいしかったよ」と言ってもらえたときです。プライベートでもよくスーパーに立ち寄って鮮魚売り場を見たりするのですが、自分が売った商品が並んでいるのを見ると嬉しくなります。

 

仕事の様子

部署の中でさらに商品の担当者が割り当てられる。早坂さんは現在、アワビや帆立を担当。

仙台水産では、現在100名ほどの社員が働いていますが、早坂さんは「コミュニケーションが取りやすい環境」だと言います。

早坂さん
一人ひとりの人柄が良く、職場の雰囲気が良いです。困ったら助けてくれる、一緒に解決策を考えてくれる上司がたくさんいるので、一人で悩むことがありません。

 
また、仙台水産の働き方の良さについても語ってくれました。

早坂さん
休日が水曜と日曜なので、平日は買い物や食事に出かけても空いているのが良いですね。人気のお店に行くこともできます。
週の真ん中に休みがあることで、体への負担が少ないのも良いところです。朝市の仕事は早起きが大変なイメージがあるかもしれませんが、そんなこともないですよ。最初のうちは大変でしたけど、体が慣れました。休みの日も朝早く目覚めてしまうことがありますが、二度寝するのがとても気持ちいいです(笑)

 
日々、業務に邁進する早坂さん。
今後の目標を教えてください。

早坂さん
担当する店舗の数や規模を増やしていきたいです。
将来的には、上司のように大型スーパーと取引できるようなレベルまで成長したいです。そのためにはもっと経験が必要ですし、自分の担当以外のことについても幅広く知っておかなくてはなりませんので、これからもっと勉強していきたいです!
競りの様子

競りを行う早坂さん。毎日魚と向き合うことで目利き力もつくという。

おわりに

今回の取材は朝5時スタートでした。まだ夜も明け切れていない時間帯でしたが、市場は活気であふれていました。阿部さんと早坂さんが、朝からテキパキ業務をこなす姿はとてもかっこよかったです。
仙台水産に就職した経緯はお二人それぞれで異なりますが、今の仕事や職場が大好きだという思いは共通していました。このような思いを持つ人が働いているからこそ、さらに成長していくのだと感じました。

阿部さん、早坂さんのように働いてみたいと思う方は、ぜひ企業情報ページもご覧ください。

(2023/8/29取材 ライター/撮影:笠松 宏子)

阿部 真采さん(左)
早坂 拓朗さん(右) 株式会社仙台水産

プロフィール
阿部さん(左):総合職。加工食品部の営業担当。2017年入社。
早坂さん(右):総合職。鮮魚部門で競りなどを行う。2021年入社。

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