ユニークで奥深い 形に残る設計の仕事
株式会社RE東北
佐藤 雄麻さん
株式会社RE東北は、高速道路に関する電気・通信機械の設計を行う会社です。
仙台を拠点に、東北各地の高速道路に設置されている照明やETCの設計をしています。
今回は、入社3年目の佐藤 雄麻(さとう ゆうま)さんにインタビュー。
会社や業務の内容、仕事のやりがいなどについてお話を伺いました。

佐藤 雄麻さん。令和3年に新卒で入社し、現在3年目。
ユニークな仕事だからこそ、おもしろい
現在、佐藤さんは設計技術者として勤務しています。
主に高速道路の電気設備の設計をしているとのことですが、具体的にはどのようなお仕事をされているのでしょうか。

高速道路に設置される照明には細かい基準が設けられているため、形や配置場所を検討し、基準を満たすように図面を作成しています。
就業時間は、9時から18時までです。基本的に1日中パソコンで作業をします。
私は「AutoCAD」という作図ソフトをメインで使って、照明設備の図面を書いています。
高速道路に特化した設計会社は、全国的に見てもほとんどありません。
そのため このお仕事は特殊であると言えますが、佐藤さんは、その分おもしろさを感じていると言います。

CADで図面を作成する佐藤さん
偶然の出会いをきっかけに、未知の仕事に挑戦
今ではすっかり会社に慣れた様子の佐藤さん。
どのようにRE東北に出会ったのでしょうか。

生まれ育った仙台で働きたいという思いが強かったんです。
また、理系の大学に通っていたので、大学で学んだことを活かせる仕事に就きたいと考えていました。
これらを軸に、IT系や電気工事系の会社を中心に調べていたところ、仙台市主催の合同企業説明会でRE東北に出会いました。
それまでは、高速道路の電気設備を設計する仕事があることを知らなかったといいます。
しかし、会社を見学させてもらったり、説明を聞いたりしたことで、だんだんと興味がわいたそうです。

仕事内容に魅力を感じるとともに、人間関係や雰囲気の良さも志望動機のひとつとなりました。

想像がつかない仕事に挑戦してみたいと思い、RE東北にエントリー。
高速道路の電気設計という事業のユニークさにも惹かれたという。
覚えることはたくさん。それが自身の成長に
電気設備の設計のお仕事は、業務をこなすためにたくさんの知識が必要です。

現在、入社3年目ですが、まだまだ覚えることが多いです。
覚えることが多く、大変だと話す佐藤さんですが
周りの方に支えられながら、徐々に業務を習得してきているそうです。

例えば、作業をしている中で、「今回はここに変更があったな」「あの場所に影響が出そうだな」など、以前は気づかなかった変化に少しずつ気づけるようになり、自分の成長を実感します。

知識を身につけるための書籍も充実しており、自身でも学びを深めている。
また、仕事をする上で心がけていることや、やりがいについても話してくださいました。

工程の最後の方で修正が発生するとやり直しになってしまい、相当な時間をロスしてしまいます。
そのため、先輩や発注業者に作業内容を報告し、少しでも疑問に感じたところはすぐに相談しています。

それが嬉しいですし、やりがいを感じています。
また、自分が設計したものが形になって残るというのもやりがいのひとつです。
この仕事は、交通インフラを支える重要な業務なだけに、求められる基準も高くなります。
ですが高速道路で実物を見ると、この仕事をやっていて良かったなと思いますし、達成感もひとしおです。
周りのサポートを受けながら、コツコツ努力を重ねていく
設計の仕事にやりがいを感じている佐藤さん。
RE東北の良いところをたくさん教えてくださいました。

1年目から本格的に業務に携われるのは貴重な経験だと思っています。
弊社では、さまざまな電気・通信の設備を取り扱っていて、各設備を2、3人で担当する体制になっています。
まだわからないことも多いので、よく先輩に質問をするのですが、嫌な顔をする人はいません。
「わからないことがあれば、何でも聞いて良い」という雰囲気を作ってくださっています。
笑顔で話す佐藤さんから、とても暖かい職場であることが伺えます。
このお仕事は、どんな方に向いていると思いますか。

設計の受注から納品までには時間がかかります。
そのため、長い時間をかけて良い物を作りたいという方、飽きずに地道な努力を続けられる方は楽しく仕事ができると思いますよ。

今後の目標は、技術者としての能力を高めていくこと。
いずれは先輩のように自分がメインで業務を担当できるようになりたい。
自分の軸を持ち、話をよく聞いたうえで企業を選ぼう
最後に就活生へアドバイスをお願いすると、佐藤さんの就活体験をもとにお話をしてくださいました。

それは軸を持つことです。
どこで働きたいのか、何が楽しいのか、なにをしたいとか、どんな小さなことでも構わないので、「自分が重視したいこと」を軸にして活動することが大切だと思います。
私も「仙台で働きたい」「学んだ知識を活かしたい」という点を重視して就職活動に挑みました。
その上で業界や職種を幅広く見ていたので、たくさんの企業に巡り会うことができました。
また、説明会や会社見学は貴重な時間です。
就職してからミスマッチが起きないよう、説明会で企業の話をよく聞き、会社見学を通して社風や職場環境を確認することをおすすめします。
おわりに
インタビューの中で、「この仕事はコツコツと作業するのが好きな人に向いている」とおっしゃっていましたが、まさに佐藤さんにぴったりなお仕事だと感じました。
穏やかな口調と丁寧な言葉選びから、仕事も慎重かつ丁寧にこなし、私たちの生活を支えてくださっているのだと思いました。
高速道路を走る際は、設置されている電灯に注目してみてください。
もしかしたら、佐藤さんが設計したものがあるかもしれません。
株式会社RE東北に関心を持った方は、ぜひ企業情報ページもご覧ください。
(2023/4/27取材 ライター/撮影:笠松 宏子)
※撮影時は、マスクを外していただきました