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インタビュー

企業の先輩

常に危険が伴う現場だからこそ、
コミュニケーションが何より大切な仕事

向井建設株式会社
西戸正一さん

向井建設株式会社は創業100年以上の老舗企業。
本社は東京で、第二の拠点として1937年に仙台に支店を開設しています。

長年にわたり、東北の建設を支えてきた向井建設株式会社。
その魅力と働き方について、社員の西戸正一(にしど・しょういち)さんにお話を伺いました。

西戸さん

西戸さんは福島の高校を卒業後、就職で仙台へ移住。

”都市土木”という言葉に興味がわいた

西戸さんは、福島の高校を卒業されているとのこと。
なぜ、仙台の企業に就職したのですか?

西戸さん
私は福島の農業高校の環境土木科を卒業し、向井建設に就職しました。
高校生の時、担任の先生から「県外に就職した方がいろんな人と出会えて、たくさん経験を積める」と勧められたんです。それで、県外での就職を希望しました。

 
そうだったのですね。
では、「向井建設へ就職したい」と思ったきっかけは何だったのでしょうか。

西戸さん
向井建設の求人に書かれた「都市土木の整備」という言葉に興味を持ちました。
それまでは、土木=山の中の作業というイメージが強かったので、「都市土木とは何だろう?」と調べていくうちに惹かれていきました。

都市土木とは、都心や市街地で行われる土木工事のことです。
向井建設では、建物や構造物の骨組みをつくる躯体工事を主に行っています。
都市の地下には、水道管など多くの埋設管があり、それを傷つけることなく工事を行うには高度な技術が要求されます。

 

インタビューの様子

都市土木という言葉に惹かれて向井建設に就職。現在6年目。

現在は仙台市中心部に勤務。都市部ならではの難しさも

現在は、主に仙台の建設現場を担当しているという西戸さん。
仕事の内容について教えてください。

西戸さん
今は、仙台市中心部の大規模な建設現場を担当しています。私は現場代理人のサブとして、全体の安全管理やスケジュール管理、資材管理を担当しています。

この現場に来て約1年が経ちました。期間は現場によって短ければ1か月、長いと3〜5年のところもあります。
場所は東北6県が対象です。私が今まで担当したのは岩手、宮城、福島の3県です。

 
現在担当している現場の工事内容は、どのようなものなのでしょうか?

西戸さん
商業ビルとその周辺の基礎部分の工事がメインです。
地中に電力管や水道管、下水管がたくさん埋まっているのですが、その下に建物の躯体(骨組み)をつくっていきます。

作業現場は地下ですが、作業中は地上の道路を通行止めにする必要があります。朝の9時から16時半までという制限時間があり、その間に作業を完結させなくてはなりません。そのため、段取りがとても大切です。

 

都市部工事現場の様子

埋設管を避けたりや交通への配慮など、都市部ならではの難しさもあるとのこと

研修が充実しているから、未経験でも大丈夫

徐々に全体の管理も任されているという西戸さん。
知識や技術はどのように習得してきたのでしょうか?

西戸さん
会社の研修で必要な資格を取ってから、現場に入ることができました。
入社してすぐ、静岡県にある富士教育訓練センターで約1か月間、研修を受けます。その後、東京の現場でOJTを受けて、さらにもう1か月センターで研修を受けました。

また、現場に入ってからも、実務的な研修を受けることができます。研修会は1か月に1回程度あり、多くの社員が参加しています。国家資格の土木建築士の勉強会も開催してくれます。

 

仕事の様子

専門的な知識や技術が要求される仕事。しかし、研修が充実しているので未経験でも心配はいらないとのこと

西戸さん
先輩に分からないことを聞くと、すぐにやさしく教えてくれます。相談しやすい、風通しの良い職場だと思います。人手が足りないところがあれば、応援へ行ったり、助けてもらったりと協力体制ができています。チームワークが良いので、難しい仕事も効率的に進められていると感じています。

また、事故や工事の遅れが生じないように、関係会社への情報共有や内部でのコミュニケーションも日ごろから心がけています。私は人と話すのが苦手でしたが、先輩たちに鍛えられて、どんどん自分から話しかけるようになりました。

 

事故防止のリストバンド

事故を防止するためのリストバンド。手元で作業をする際に、注意するよう工夫されている

コミュニケーションが何より大切な仕事

常に危険が伴う現場だからこそ、研修やチームワークが大切なのですね。
では、他にも仕事で心がけていることや、やりがいについて教えてください。
 

西戸さん
交通規制の申請許可がいつ出るのか、順調に作業が進行しているのか、常に現場の状況が変わります。制約された時間内で段取りよく進める力や技術力が求められますし、スケジュールに遅れが出た時にリカバリーする調整力も求められます。

心がけていることは、全体のスケジュールに影響が出ないよう、コミュニケーションを取って、臨機応変に対応することです。段取り良く、トラブルもなく完了できたときは嬉しいです。また、完成品はずっと残りますので、後から見ることができるというのもやりがいのひとつです。

 
この仕事はどんな人が向いていると思いますか?
 

西戸さん
性格的には前向きな人が向いているように思いますね。
プレッシャーや危険と隣り合わせの現場でも、仲間とともにポジティブに向き合える人の方が乗り切れる気がします。

 

デイケア

高度な技術や能力が求められる仕事だけに、無事に完了した時の達成感はひとしおだという

今後の目標

最後に、今後の目標と就活生へのメッセージをいただきました。

西戸さん
今後の目標は、代理人になって少しでも会社に貢献できるようになることです。また、海沿いの水門工事など大きな工事も経験して、仕事の幅を広げていきたいと考えています。

     ※代理人…現場を任せられるリーダーのような人

西戸さん
就活生へのメッセージとしては、資格を積極的に取ることをお勧めしたいです。学生時代でも取れる資格がたくさんあります。
取得しておけば、就職した後に活かせますし、知識があることで業務を早く覚えられますよ。

 
西戸さん

おわりに

元々、内向的な性格だという西戸さん。
しかし、研修や現場でいろんな人と出会うことで、積極的にコミュニケーションを取るようになり、様々な良い経験を積むことができたそう。西戸さんの真面目な性格と、向井建設さんの環境の良さが垣間見えたエピソードですね。
今回の取材を通じて、向井建設さんが100年以上続く理由を少し理解できた気がしました!

向井建設株式会社に関心を持った方は、ぜひ企業情報ページもご覧ください。

(2023/1/13取材 ライター/撮影:笠松 宏子)
※撮影時は、マスクを外していただきました

西戸 正一さん 向井建設株式会社

プロフィール
福島の高校を卒業後、就職で仙台へ移住。「都市土木の整備」に惹かれ向井建設株式会社に入社。

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