
“産学連携セミナー 寺子屋せんだい”は、各分野の最前線を走る先生方からテーマについてわかりやすくお話しいただくセミナーです。
今回のセミナーでは、東北大学 総合知インフォマティクス研究センター センター長(大学院文学研究科 教授)の坂井 信之 先生をお招きし、「モノを消費する時代は終わりなのか?〜品質を超える価値創造〜」をテーマに講義いただきます。
近年、「モノ」そのものの価値だけでは消費者の心を動かすことが難しくなってきています。では、消費者はどのような視点で商品を選び、どのように「おいしさ」や「品質」を感じ取っているのでしょうか? 本セミナーでは、心理学と認知神経科学の観点から、モノづくりの本質とこれからの価値創造について深く掘り下げます。
さらに、坂井先生がセンター長を務める『総合知インフォマティクス研究センター』の取り組みについてもご紹介いただきます。同センターでは、「文理融合による新しい情報科学技術研究」を掲げ、分野横断的な知の統合を目指した研究が進められています。
消費者との関係づくりに課題を感じている方、商品やサービスの価値を再定義したい方、モノづくりのこれからに関心のある方は、ぜひご参加ください!
こんな方におすすめです!
- 消費者の心理や行動を踏まえた商品開発・ブランディングに関心のある方
- モノづくりの価値を再発見し、体験価値(コト)と結びつけたいと考えている方
- 自社製品の魅力を、より効果的に伝えたい中小企業・個人事業主の方
- 情報科学技術の新たな可能性や、総合知インフォマティクス研究センターの取り組みに興味のある方
テーマ
モノを消費する時代は終わりなのか?〜品質を超える価値創造〜
セミナー概要
「モノ消費よりコト消費」という言葉が定着し、モノづくりの未来に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、安心してください。モノづくりには、まだまだ可能性があります。
本セミナーでは、消費者が本当に求めている「モノ」とは何かを、心理学の視点から紐解きます。コト消費の裏には必ず「モノ」が存在し、そのモノを通じて、どのように価値や体験を伝えていけるのか、新たなヒントを探ります。
また、2024年に設立された「総合知インフォマティクス研究センター」の取り組みについても、センター長を務める坂井先生よりご紹介いただきます。情報科学技術の新たな可能性を切り拓く同センターの活動は、モノづくりの未来にも大きな示唆を与えてくれるはずです。
ご紹介する内容(予定)
- モノづくりの現状の確認 〜食品を通して考える〜
- 消費者はどのように商品を味わっているか 〜消費者と化学分析装置は違う〜
- 品質の良さは消費者に伝わっているか 〜コミュニケーションの大切さ〜
- 消費者はおいしさをどのように感じているのか
- 総合知インフォマティクス研究センターの取り組み紹介
主催
公益財団法人仙台市産業振興事業団
日時
2025年12月3日(水)13時30分~15時00分
(1時間程度の講演終了後、先生を交えた名刺交換会を行います)
会場
公益財団法人仙台市産業振興事業団 会議室A(仙台市青葉区中央1-3-1 AER7階)
対象
仙台地域の中小企業、個人事業主など(内容にご関心のある方は、どなたでもご参加いただけます)
講師

坂井 信之(さかい のぶゆき)氏
東北大学
総合知インフォマティクス研究センター センター長
大学院文学研究科 心理学研究室 教授
【略歴】
大阪大学大学院人間科学研究科で博士号を取得後、日本学術振興会特別研究員、科学技術振興事業団特別研究員を経て、神戸松蔭女子学院大学にて家庭科教員・管理栄養士養成課程で教鞭を執る。2011年10月より東北大学文学部准教授、2017年4月より現職。専門は応用心理学および認知神経科学。消費者の商品評価や消費行動に関する研究を中心に行っており、総合知インフォマティクス研究センター長も務める。農学研究科や加齢医学研究所などでも兼務。
【研究風景】

飲料摂取時における脳応答の記録

飲料摂取時における唾液反射の記録
【ご参考リンク】
坂井 信之 | 東北大学 大学院文学研究科・文学部 – Tohoku(大学のページが開きます)
参加費
無料
定員
20名(先着)
申込方法
募集を終了しました
申込締切
2025年12月2日(火)16時まで
お問い合わせ
公益財団法人仙台市産業振興事業団
成長促進部 開発支援課
〒980-6107 仙台市青葉区中央1-3-1 AER7階
TEL:022-724-1116
E-mail:sanren@siip.city.sendai.jp