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販路拡大の第一歩!“検索される会社”になるための3つの視点|コラム#42

  • 販路開拓・販売促進
  • 新商品開発・新事業展開

2025.08.05

こんにちは。中小企業診断士の安田です。

今回のテーマは「販路拡大の第一歩!“検索される会社”になるための3つの視点」です。
名刺交換よりも先に、インターネットで企業を検索することが当たり前の時代になりました。こうした中、企業が選ばれるためには“見つけてもらうための情報発信”が必要不可欠です。たとえ知名度が高くなくても、地域名や業種、提供サービスなど検索に使われやすい言葉を意識することで、ネット上での存在感を高めることができます。今回は、「検索される会社」になるために大切な3つの視点をわかりやすく解説します。

 

1.「検索される」状態を意識する

皆さんは、自社のウェブサイトを検索してみたことがありますか?
インターネットでの情報収集が当たり前になった現在、企業にとって「検索で見つけてもらえるかどうか」は大きな分かれ道です。たとえ優れた製品やサービスを提供していても、検索されなければ存在しないのと同じになってしまいます。では、どのような視点を持てば「検索される会社」になれるのでしょうか。

  • キーワードを想像する
  • 自社を探している人は「仙台 仕出し弁当 配達」「仙台 金属加工 短納期」など、地域名と業種・ニーズを掛け合わせた言葉で検索することが多いです。

  • サイト・SNSの見直し
  • ホームページやSNS投稿に、利用者が使う言葉(地域名、業種、サービス名など)が自然に含まれているか確認しましょう。自社名やキャッチコピーだけでは検索に引っかからないことが多いです。

  • 定期的なキーワードチェック
  • 検索される言葉は季節や社会情勢で変動します。月に一度程度、検索トレンドをチェックし、コンテンツをリライトしてください。

 

2.発信内容に「言葉の工夫」を

次に重要なのは、発信する情報の内容と頻度です。検索エンジンは「よく更新される」「中身のある情報が載っている」ページを高く評価します。とはいえ、難しいSEO対策は不要です。

  • 日々の業務をネタにする
  • 「新製品の紹介」「最近よくある相談内容」「自社で取り組んでいること」など、業務で出てきた話題をわかりやすい言葉で紹介するだけで十分です。

  • 誰に向けて書くかを意識
  • 検索でたどり着いた人が「自分に関係のある内容だ」と感じられると、離脱率が下がり検索評価もアップします。

  • 見出し・本文にキーワードを散りばめる
  • 例:
    ・飲食店の内装、失敗しない選び方
    ・仙台で子連れOKの美容室を探すなら

  • 画像や動画を活用
  • 写真や動画を取り入れると、テキストだけよりも伝わりやすく、印象にも残りやすくなります。

     

 

3.「検索後」に選ばれる工夫も忘れずに

検索で見つかることはゴールではありません。見つけてもらったあと、「この会社に相談してみよう」と思ってもらえるかどうかが勝負です。

  • 情報の整理と見やすさ
  • 会社概要、アクセス、サービス内容、料金、よくある質問、問い合わせ方法などの情報は、一覧性の高い形で整理しましょう。スマートフォンからの閲覧が増えているため、レスポンシブ対応(画面サイズに合わせて表示が変わるシステム)やタップしやすいボタン配置を意識することも重要です。

  • 信頼感の醸成
  • 実績紹介やお客様の声、スタッフ紹介、ビフォー・アフター写真などで「どんな会社か、どんな人がいるか」を具体的に伝え、安心感を高めます。

  • 問い合わせハードルの低減
  • フォームは項目を絞り、複数ステップ式にすると入力完了率が上がります。LINE公式やチャットボットとの連携で、気軽に相談できる導線を用意するのも効果的です。

 

まとめ

今後は生成AIの更なる隆盛により検索ロジックも変化すると予想されています。しかし、検索され、内容を読み、「ここに頼みたい」と思ってもらえる流れを意識することは大きくは変わりません。この視点で取り組めば、ウェブの力を中小企業の販路拡大に活かせます。今や“検索されること”は“選ばれること”の第一歩。小さな発信の積み重ねが、大きな出会いにつながります。ぜひ今日から実践してみてください。

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安田 若菜

中小企業診断士・ウェブ解析士

安田 若菜

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