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コロナが落ち着いてきた今、SWOT分析で現状分析をしてみよう!|コラム#38

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2023.10.31

コロナが落ち着いてきた今、SWOT分析で現状分析をしてみよう!|コラム#38

こんにちは、税理士の鳥海 卯です。

経営者が事業を行っていると、売上の確保、人材の育成、資金繰りなど、様々な目先の問題の対処で忙しい状況が続きます。

しかしながら会社の成長を考えると、目先の問題だけではなく、改めて現状を整理し、今後の方向性をじっくり考える時間も必要となります。その際の考えるツールとしてSWOT分析が挙げられます。

本コラムでは「SWOT分析」についてご紹介します。

 

1. SWOT分析とは

SWOT分析は、自社の外部環境の変化のうち、自社にとってチャンスと考えられる「機会(Opportunity)」、自社にとってリスクと考えられる「脅威(Threat)」、自社の内部環境のうち、自社の良い点と考えられる「強み(Strength)」、自社の悪い点と考えられる「弱み(Weakness)」のそれぞれの頭文字からSWOT分析と言われています。

SWOT分析とは、自社の現在の状況を把握し、現在の課題はもちろん、将来の課題も洗い出すことが出来る分析の手法です。

具体的には、自社を取り巻く外部的な要因と自社の固有の内部的な要因をクロスさせて俯瞰して見る事により、今後の取るべきアクションプランを浮き彫りにする分析手法です。

具体的な活用シーンとしては、経営計画を作成する際の経営戦略の構築、マーケティング戦略の構築、最近では補助金申請の申請書の作成ポイントとしても活用されている状況です。

例えば、バイク販売店のSWOT分析の例を示すと以下の通りとなります。

SWOT分析の例

(画像をクリックすると拡大します)

それでは、SWOT分析のそれぞれの言葉の意味について解説します。

機会(Opportunity)について

自社の経営に関係する法改正、顧客ニーズ、競合他社の動きなど、自社の今後の経営にプラスに作用する要因を洗い出します。例えば、食に対する健康志向、インバウンド需要の回復、得意先の合併による取扱量の拡大などが挙げられます。

脅威(Threat)について

自社の経営に関係する法改正、顧客ニーズ、競合他社の動きなど、自社の今後の経営にマイナスに作用する要因を洗い出します。例えば、国内の食用魚介類消費量が減少傾向、原材料価格や電気料等の高騰、労働力人口が減少傾向などが挙げられます。

強み(Strength)について

競合他社と比較して自社が勝っている要因を洗い出します。分かり易い切り口では、経営資源の人、物、金、情報などとなります。例えば、豊富な人脈を活かした営業力、最新の機械設備、技術ノウハウなどが挙げられます。

弱み(Weakness)について

競合他社と比較して自社が負けている要因を洗い出します。分かり易い切り口では、経営資源の人、物、金、情報などとなります。例えば、借入金が多く金利負担が重い、幅広い顧客ニーズに対応出来ていない、人材が育たないなどが挙げられます。

 

2.クロスSWOT

クロスSWOTでは、上記の機会、脅威、強み、弱みをクロスさせ、今後の自社の方向性を検討します。

例えば、バイク販売店のクロスSWOT分析の例を示すと以下の通りとなります。

クロスSWOT分析の例

(画像をクリックすると拡大します)

一般的には、「強み」と「機会」をクロスさせて導き出された方向性が望ましいものと考えられています。例えば、他社との業務提携により売上高を拡大するなどが挙げられます。

また、「弱み」と「脅威」をクロスさせて導き出された方向性は、一般的に自社が致命傷を回避すべき方向性となりますので、何らかの手段を講じなければならないものと考えられています。例えば、既存事業の縮小と新規事業の立ち上げなどが挙げられます。

なお、「弱み」と「機会」をクロスさせた方向性、「強み」と「脅威」をクロスさせた方向性については、一般的に比較的時間をかけて取り組んでも良いものと考えられています。

前述のSWOT分析、クロスSWOT分析は、私が過去に関与させて頂いた事例であり、重要かつ独自の戦略部分は示しておりませんが、大枠は理解頂けたと思います。

当該企業は、技術力は高いものの販売面や人材面が比較的ネックとなり大きく売り上げを伸ばせておりませんでした。

しかし、クロスSWOT分析により社長の頭の中が整理され、今まで漠然とやらなければならない事項としては認識していたものの、手を付けられずにいた部分が改めて整理され、具体的なアクションプランとして行動に移していくという状況となっています。

 

3.まとめ

SWOT分析は、慣れるまでは時間が掛かってしまいますが、根気よく取り組んで頂きたいと思います。

また、経営環境は著しく変化しますので、自社の決算のタイミングなどに合わせて前回のSWOT分析の進捗状況の確認のほか、SWOTの見直しも必要となりますので、PDCAサイクルによる管理も有効であると考えられます。

(補足)PDCAサイクルとは…品質管理など業務管理における継続的な改善方法。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(確認)→ Act(改善)の4段階を繰り返して業務を継続的に改善する方法。

一人でSWOT分析をするのが難しかったり、自分でやってみたSWOT分析を専門家にチェックしてほしいなど、戦略策定をお考えの方は、是非オーエンに相談してみませんか?

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鳥海 卯

中小企業診断士・税理士

鳥海 卯

中小企業診断士・税理士として、財務改善を中心とした経営計画の作成支援を通じて企業経営をサポートします。また、補助金申請に関するアドバイスも行っております。