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スモールスタートで始める企業サイト – 準備編|コラム#29

  • 販路開拓・販売促進

2021.11.10

こんにちは。ウェブディレクターの高田次朗です。

去年から今年にかけての社会の大きな変化で、企業としてウェブサイトの必要性を感じていらっしゃる経営者の方も多いのではないでしょうか。

このコラムでは
「何から手をつけていいかわからない」
「かなり昔に作ったサイトをリニューアルしたいが、予算確保が難しい」
などと思っていらっしゃる経営者の方に、「スモールスタートで始める企業サイトの立ち上げ方」をお伝えします。

サイト制作をプロに依頼する方にも参考になるように、「考え方」「何を準備すれば良いか」などもあわせてにご説明いたします。

企業サイト立ち上げまでの大まかな流れ

  1. サイトの目的を決めましょう
  2. サイトマップを書き出してみましょう
  3. サイト内のゴールとなるページを決めましょう
  4. 補足:KGIとKPIと仮説
  5. 利用する「ウェブサービス」を選びましょう
  6. 必要な素材を準備しましょう
  7. 準備した素材をウェブサービスに投入しましょう
  8. SNSやGoogleマイビジネスに登録しましょう

今回のコラムは準備編として上記の1〜4をご説明します。
5〜8は次回の続編でご説明する予定です。

1、サイトの目的を決めましょう

最初にサイトの目的を決めましょう。目的の例としては、

  • 売り上げを上げる
  • 商品やサービスを知ってもらう
  • 求人を行う
  • 企業のブランド価値を高める

など、大きく、ざっくりとした目的で結構です。決定したらこの目的を社員やスタッフ全員で共有しましょう。

2、サイトマップを書き出してみましょう

サイトマップとは、サイト全体のページ構成をツリー図で書き出したものです。下の例を参考にして、まずは書いてみましょう。

サイトマップの例

3、サイト内のゴールとなるページを決めましょう

サイトマップが書けたら、サイトの目的にそって、サイト内でのゴールを何にするかを決めましょう。また、ゴールが達成されたことを計測する指標(KGI)も決めましょう。
例えば、サイトの目的が「売り上げを上げること」だった場合に、「新規の潜在顧客からの問い合わせをもらうこと」をゴールに設定します。この場合、「お問い合わせありがとうページ」の閲覧数がKGIとなります。
ゴールが決まったら、ゴールにつながる指標(KPI)も見つけましょう。

4、補足:KGIとKPIと仮説

KGIとは、Key Goal Indicatorの略で、目標を達成したことを測る数値指標のことを言います。KGIとした項目の数値が高まれば、目標が達成されたことになります。
上記の例で言えば、「お問い合わせページ」の送信フォームから問い合わせを送信した後に表示される「お問い合わせありがとうページ」の閲覧数がKGIになります。

KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、KGIにつながる中間目標の数値指標のことです。
上記の例で言えば、「お問い合わせページ」への誘導を促す「商品ページ」や「サービス説明ページ」の閲覧数やユニークユーザー数(※)がKPIとしての候補になります。

企業サイト運営における「仮説」とは、「このKPIの数値が上昇すれば、このKGIの数値も上昇するであろう」という関係性を見つけだし、さらにKPIの数値を上げるために、何を行えば良いかを仮に定めることです。

仮説は、実際に運用して検証することが重要です。「KPIは伸びているのにKGIが伸びない」や「そもそもKPIが伸びない」「仮説で決めたキーワードからの流入が少ない」など、実際に運用すると仮説が間違っていたこともわかります。仮説を検証し、改善し、運用し、また仮説を検証する、という循環が企業サイト運営にはとても重要です。

※ユニークユーザー数とは
ある計測期間内に訪れたユーザーの人数を表しています。計測対象がウェブサイト全体で計測期間が1ヶ月であれば、その間にサイトを訪れたユーザーの数を表します。Google Analyticsの場合は「ユニークユーザー」は「アクティブユーザー」という表記になります。ブラウザのクッキーやIPアドレス等から計測しますので、違う端末や違うネットワークからのアクセスは別のユーザーとしてカウントされることもあります。「ユニーク」は「唯一の」や「重複のない」という意味合いで用いられていますが、厳密に重複がないわけではないのでユーザー数の目安として捉えていただくのが良いかと思います。

前編のまとめ

今回のコラムはここまでになります。まとめると、ウェブサイトを作る時に最も重要なことはサイトの設計です。

  • ターゲットが誰か
  • ターゲットに何を伝えるか
  • ターゲットはどこにいるのか

などを十分に検討し、サイト構成に盛り込むことが重要です。
自分たちの強みやポテンシャルを示すことができているか、という視点も重要です。

援窓口で相談いただければ、私たちも一緒に御社のサイトの設計を考えます。
難しいと感じられたら、ぜひご相談ください。

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高田 次朗

WEBディレクター

高田 次朗

コーポレートサイト、ECサイトの制作を通して、企業の広報を応援!スモールスタートで、できる限り費用をかけず、運用しやすいサイト作りをお手伝いします。サイト公開後にも、並走しながら運営をサポートします。