仙台サイフォン男子「Café patina」三塚大地さん

2017年11月20日

サイフォンで淹れたおいしいコーヒーと絶品のフレンチトースト、そして週末にはピアノの生演奏と元ミュージカル女優による生歌が楽しめるとして話題の「Café patina」。「仙台で、おいしいコーヒーと歌が楽しめるカフェをつくりたかった」という、オーナーの三塚大地さんにお話を伺いました。

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「Café patina」オーナー三塚大地さん


-カフェオープンのきっかけを教えてください

実は僕、大学は工学部出身で、卒業後は、建設業界に入ったんです。でも、大学の学園祭で出店した焼鳥屋の経験が忘れられなかった。飲食部門で一番の売り上げだったし、なによりお客さまが「おいしい」って喜んでくれたのがうれしくて。それまでの仕事を辞めて、家電量販店やカフェで働き、10年くらいいろいろなことを勉強しました。妻とは、東京のカフェで店長をしていた時に出会いました。妻は劇団四季に所属していた元女優で、カフェでコンサートを開いたら好評だったんですね。僕も自分のお店を持ちたいと思っていましたし、彼女もいつかまた歌の仕事をしたいと言っていたので、僕の出身地である宮城に戻って「コーヒーと歌が楽しめるカフェ」をつくろうじゃないか、と一念発起したわけです。

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カウンターに並んでいる理科実験道具のようなサイフォンがわくわく感を演出。


-奥様の歌と、ピアノの演奏が楽しめるイベントが好評だと伺いました。

仙台は「楽都」といわれるだけあって、定禅寺ストリートジャズフェスティバルがあったり仙台クラシックフェスティバルがあったり、音楽が盛んですよね。うちではミュージックチャージをいただかずに、いつものBGMが生演奏になる感じでやっています。妻がミュージカル出身なので、ディズニーなど、みなさんになじみのある楽曲を演奏しています。これをきっかけに、ミュージカルを観てみたい、と思ってくれる人が増えたらうれしいですね。

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火の揺らめきや沸きあがるお湯の様子は見ているだけで楽しめる。


-お店の自慢のメニューは何ですか

サイフォンで淹れたコーヒーと、デニッシュ生地を使ったフレンチトーストです。サイフォンは、コーヒーの抽出温度が高く、コーヒーの香りを楽しみたい方には最適な方法。それに見た目もかわいい。うちでは、サイフォンのままお出ししています。その分、時間も多少かかるので、じっくり楽しみたい方向けにはなってしまうんですけれど…。コーヒー豆は、スタンダードなブレンドですが、これからは直輸入のストレート豆を使ってみたいなと思っています。
フレンチトーストのデニッシュ生地は、広島から取り寄せています。ある展示会で出会った広島のパン屋さんが、とてもおいしかったんです。カリッ、ジュワ~な食感を、当店オリジナルのメープルバターと一緒に楽しんでいただけます。自慢の一品なので、ぜひ召し上がってみてください。

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お客様の雰囲気に合わせたカップを選んでくれる。


-これまでにカフェを開いてよかったな、と思うことは?

あるお客さまが、紙ナプキンに「おいしかったです」って書いて残してくれたんですよ。それがすごくうれしくて、今も大事に飾ってあります。こうやって文字で残してもらえると、本当に心に響きますよね。

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一年半前のオープンまもなくから、いつも見えるところに置いてあるそう。


-今後の展望を教えてください。

今は、晩翠通りにお店があるので、この周辺の方がよく来てくださるんですね。でも、いずれは青葉通りに面した場所で、いろんな方に来ていただけるお店も展開したいです。あとは、郊外で大きなお店も持ちたいですね。多店舗展開が野望です!(笑)

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「音楽」×「カフェ」を楽しむ空間

週末の夜にはピアニスト&ボーカリストの生演奏が楽しめます。また、カフェの2階には音楽教室を併設。 音楽をゆっくり楽める大人な空間に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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Café patina

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