支援先企業からのメッセージ

MESSAGE 支援先企業からのメッセージ

御用聞き型企業訪問事業で実現した「ものづくり」は、今や仙台を代表するグルメとなった「仙台づけ丼」やイギリスのV&A博物館の収蔵品になった「雄勝の濡れ盃」など、多岐にわたります。
ともに走った支援先企業の皆さまから、記念誌発行に寄せてメッセージをいただきました。

仙台づけ丼

堀切川先生のアイデアから生まれた、新たな名物「仙台づけ丼」は、寿司屋にとって復興の象徴に

一番町に暖簾を構える「お寿司と旬彩料理 たちばな」。店主の相澤直哉さんは、「仙台づけ丼」のはじまりについて「2009年に、仙台市寿司組合の青年部長をしていた私のもとに東北大学の堀切川先生から連絡がありました。『え?大学教授がなんで?』というのが正直な感想(笑)。大学の先生というと堅物のイメージだけど、堀切川先生はソフトでとても楽しい方で。先生のアイデアをうかがっているうちに、私の中でもアイデアが広がっていきました」と話します。

画像:お寿司と旬彩料理 たちばな 店主 相澤直哉さん「地元の魚と米を使って、づけダレにつけて提供する」ということだけ決めて、味はそれぞれのお店の自由。最初は、仙台市内12店舗でのスタートでしたが、震災後は沿岸部の復興も含めて宮城県内全域に広がっていきました。「震災直後は地元の魚が使えませんでしたから、『仙台づけ丼』の復活は、私たち寿司屋にとっては復興の象徴でもありました」と、相澤さん。

今では“仙台四大グルメ”のひとつになるなど、すっかり名物として定着。週末などは、ガイドブックを手にした人たちがたくさんお店に来るそう。相澤さんは「寿司屋は敷居が高いと思われがちですが、『仙台づけ丼』があるおかげで来店してもらえる。そしておいしかったら、また来店してもらえる。とてもいい循環が生まれたと感謝しています」と笑顔で語ってくれました。

  • 企業情報

    お寿司と旬彩料理 たちばな
    〒980-0811
    宮城県仙台市青葉区一番町3-3-25
    たちばなビル5F
    TEL:022-223-3706
    https://www.tachibana-sushi.com/

雄勝の濡れ盃

ペーパーウェイトをきっかけに生まれた「雄勝の濡れ盃」はイギリスのV&A博物館収蔵、G7出展品に!

  • 画像:こけしのしまぬき 代表取締役社長 島貫昭彦さん仙台市中心部の工芸品店「こけしのしまぬき」は、企画と販売を担当。代表取締役社長の島貫昭彦さんは「うちは昔から雄勝石の硯を扱っていたこともあって、雄勝石ペーパーウェイトをキョーユー株式会社さんをはじめとするハイテク企業さんとつくりました。それを見た堀切川先生から『盃をつくろう』というお話があったんです」と話します。この盃は、日本ものづくり大賞特別賞を受賞しただけでなく、イギリスのあのV&A博物館の収蔵品、そしてG7※の出展品にもなりました。島貫さんは「先生にお声がけいただいたおかげでものづくり大賞までいただけて。うれしいかぎりです」と笑顔を見せました。
    ※G7 JAPAN 2016 仙台財務大臣・中央銀行総裁会議(伊勢志摩サミット関係閣僚会合)レセプション

    • 企業情報

      こけしのしまぬき
      〒980-0811
      宮城県仙台市青葉区一番町3-1-17
      しまぬきビル1F
      TEL:022-223-2370
      https://www.shimanuki.co.jp/
  • 画像:キョーユー株式会社 常務取締役 早坂健さん宮城県美里町に拠点を構えるキョーユー株式会社は、自動化機械装置、精密プレス・モールド金型の設計製作を得意とする精密機械の製造会社です。常務取締役の早坂健さんは「弊社が以前、雄勝石のペーパーウェイトを手掛けたことを知った堀切川先生が『雄勝石で酒器をつくれないか』というお話を提案してくださったのが始まりです。その場に代表もおりましたので『実現しましょう』という話になりました」と、「雄勝の濡れ盃」誕生のきっかけを教えてくれました。そして「今後は、キョーユーオリジナル商品の開発をしていけたら」と話してくれました。

    • 企業情報

      キョーユー株式会社
      〒987-0006
      宮城県遠田郡美里町関根字新苗代江123
      TEL:0229-34-2329
      https://kyoyu.jp/

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