三陸ブルーイング・カンパニー合同会社
「三陸ビール」

2021年9月13日

三陸ブルーイング・カンパニー合同会社は、仙台市産業振興事業団が主催する
「新東北みやげコンテスト」の受賞企業です。
第7回 「三陸ビール」お取り寄せ特別賞



岩手県大船渡市。東日本大震災で甚大な被害を受けたこの場所で、クラフトビールを通して東北の魅力を発信しているのが、「三陸ブルーイング・カンパニー」。代表の南忠佑さんは、結婚を機に奥様の出身地である大船渡市に通うようになり、その豊かな自然に魅了されたといいます。

写真:三陸の魅力を伝えるべくリリースされた、三陸ブルーイング・カンパニーのビールたち


「もともと山登りやフライフィッシングなどのアウトドアが好きで、自然豊かなところでビールを飲むのが僕の喜びでした。大船渡は結婚してから初めて行き来するようになったのですが、海がきれいで魚介類がおいしいだけでなく、山も近い。山の緑が美しく、川も流れていて、大きな魅力を感じたんです。でも、普段東京にいる僕からすると、三陸の素晴らしい魅力がこちらに伝わっていないように感じて…。それで、この三陸に新しいクラフトビールのブランドを立ち上げ、この場所の自然や食などの魅力を発信していきたいと考えました。あと、三陸ブルーイング・カンパニーを立ち上げた3年前、大船渡は震災のかさ上げがようやく終わるかどうかのタイミングで新しい街並みができてきていましたが、そうした前向きな情報も伝わってきていないな、と思って。自分が感じた三陸の自然の魅力を発信していくことで、地域の一助になりたいと思ったんです」。

写真:自然の中でおいしい空気とともにグビッとやりたいクラフトビール。飲み口がライトなので「最初の一杯」として最適


発信のツールは数多くある中、なぜクラフトビールを選んだのでしょうか。「やっぱりビールが好きだったんですよね(笑)。いつかはブルワリーを立ち上げたいと思っていたので、ブルワリーを巡って独学でビールの醸造の勉強をしていたんですよ。ただ、自分で醸造の技術をマスターして設備投資までやろうと思ってもなかなかできるものではありません。そこで、委託醸造というOEM生産でやるのもひとつの手だと思いついたんです」。

写真:小規模バッジで何度も醸造を繰り返しながらレシピをブラッシュアップしたそう


三陸地域の豊かな食を伝えるため、副原料にこだわったという南さん。ベルジャンホワイトをベースにした「週末のうみねこ」には、地元の椿茶を。セゾンスタイルの「恋するセゾン」には、陸前高田市の北限のゆず、そしてIPAの「伊達男IPA」には宮城県登米産のブラン米であるだて正夢を使用。「自然豊かな三陸の魅力を発信するうえで、地元の副原料を使いたいと思いました。あと、自分たちのビールなので醸造所さんでつくっていただく際には、麦芽の配合比率、麦芽の煮沸温度、長さ、ホップの設計、組み合わせ、入れるタイミングまですべて考えたレシピを持ち込んでつくっていただいたんです」。

写真:「週末のうみねこ」の副原料である椿茶。南さんは「飲んだあとで、ほんのりお茶っぽさというか、カテキンを感じる味わいです」と


写真:「恋するセゾン」の副原料は、北限のゆずの皮と山椒をチョイス。「ベルギーでは農作業を終えたあとに、セゾンタイプをグビグビと飲んだそう。陸前高田の広い大地の土の香り、緑の香りを感じられるビールになりました」と、南さん


写真:「伊達男IPA」には、宮城県登米市のブランド米・だて正夢を使用。「軽くてクリアな飲み心地が特長です。ホップを多めに入れているので、苦みというよりは柑橘系の爽やかな香りが広がります」


初めてのお披露目は、地元のイベント。「キャッセン大船渡という新しい街なみができたときに、街づくり会社のみなさんが『地元の飲食店を巡って梯子酒を楽しんでもらおう』というイベントを仕掛けたんですね。そのウェルカムドリンクとして選んでもらい、ビールを提供するきっかけをいただきました。大船渡でクラフトビールが受け入れられるのか不安だったのですが『すごくおいしいね』と言っていただけて。無料でビールを配るイベントではあったのですが、本当にうれしかったですし、自信がつきました」。


写真:「週末のうみねこ」は、海の幸との相性が抜群!三陸産のほたてに、塩コショウ、オリーブオイルを回しかけてカルパッチョにすれば、簡単で贅沢な一品の完成


その後、ボトリングして「第7回新東北みやげコンテスト」に出品。入賞したことで、多くの人たちの目に触れる機会を得ました。「うみねことセゾンは、ピルスナーモルトといわれるラガービールに使われるモルトを使っているのでライトな飲み口です。ビール好きな人にいわせると軽すぎるといわれることもありますが、幅広い方に飲んでいただきたいと思って。食事の邪魔をせず、一緒に楽しめるビールになっていると思います」。

写真:「恋するセゾン」には「お野菜のほか、チキンポーク、赤身のお魚が合いますよ」との南さんのアドバイスを受け、ハワイの郷土料理「ポケ」を合わせました。レシピは後日、Instagramでご紹介!


写真:ホップをガツンと効かせた「伊達男IPA」には、牛肉がベストマッチ!塩とスパイスだけで味付けしたステーキのおいしさを引き立ててくれます


写真:2021年8月に新発売となったクラフトジンジャーエールの「ガガニコジンジャーエール」。お酒が飲めないという方は、ぜひこちらをお試しあれ!


現在は、オンラインストアのほか仙台市内のイオンの一部店舗でも取り扱いが始まるなど、人気商品となった三陸生まれのクラフトビール。南さんは「三陸ビールと名乗っている以上、いつかは三陸で醸造するのが夢。リアルがあれば、地域の人が集まるコミュニティにもなりますし、外から人を呼ぶこともできる。実は三陸沿岸には醸造所がどんどんできているんですね。一緒に盛り上げていけたらいいなと思っています」。

三陸から日本全国へ―。豊かな自然が生んだクラフトビールは、多くの人たちを笑顔にしていくことでしょう。

商品ページはコチラ


三陸ブルーイング・カンパニー合同会社

所在地 〒022-0002 岩手県大船渡市大船渡町字地ノ森24番6
URL https://www.sanrikubeer.com/



これまでの「銘品ものがたり」もご覧ください。