(よう) 采容(さいよう)さん加美町地域おこし協力隊

加美町は、宮城県の北西部に位置する人口2万人ほどの町。薬莱山や鳴瀬川の清流にはぐくまれた緑豊かなこの町に、毎年多くの観光客が訪れます。台湾出身の楊さんは、地域おこし協力隊員として、加美町の魅力を海外に伝える役割を担っています。

「地域おこし協力隊」は、総務省が2009年にスタートさせた制度です。都市部の若者らが地方に移住し、地場産品の開発・販売・PRや農林水産業への従事、住民支援などを行いながら、地方への移住を促進する取り組みです。

楊さんは2020年5月に協力隊の一員になりました。そしてこの春、彼女が考案した「台湾カステラ」が町内の「カフェぐらん」で発売開始に。県外からわざわざ食べに来るお客様もいるほどの人気商品となっています! 今回は台湾人に馴染みの深いスイーツを通じて、加美町の新しい魅力を作り出した楊さんに、来日の経緯と協力隊の仕事について聞いてみました。

楊さん。仙台市内で行った加美町特産品販売会の時の様子。楊さんがプロデュースした台湾カステラも販売!

MoriJob
楊さんは台湾の現地大学卒業後、しばらく現地の企業で働いてから日本に来たんですね。
楊さん
そうです。台湾の大学を卒業後、不動産会社に就職したのですが、自分は秘書の仕事には向いてないと感じ、環境を変えたいと思うようになりました。ちょうどその頃、仙台で働いている友人に「仙台はすごくいい所だよ!こっちにおいで~」と誘われたんです。それがきっかけで、仙台の日本語学校に留学しました。まずは日本語を1年間勉強しよう、日本人の友達を作ろうと思いました。
MoriJob
加美町地域おこし協力隊にはどのような経緯で応募したのでしょうか?
楊さん
東京のほうがもっと仕事があるとわかっていましたが、仙台の気候と環境にだいぶ慣れてきていましたし、東京より生活ペースがゆっくりなところも気に入っていたので、ずっと宮城で暮らしたいと思いました。それで加美町の協力隊に応募しました。
MoriJob
隊員としてどのようなお仕事をされているのでしょうか?
楊さん
隊員たちはそれぞれの担当分野があります。私は加美町の観光推進業務を担当しています。海外向けのFacebookページの運営と加美町観光パンフレットや町内看板などの翻訳業務を行っています。外国人が興味を持ちそうな情報を発信し、加美のことをもっと多くの人々に知ってもらおうと頑張っています。
地域おこし協力隊のメンバー。インバウンド分野担当の楊さん(左)の他にアウトドア分野、音楽分野、農業分野の担当がいる。
楊さん
他にも隊員には地域の活性化という大きなミッションもあり、町おこしイベンドも時々開催します。私も台湾紹介講座を町民向けに開催しました!
隊員活動の一環として町内で花を植えた。冬には町施設の雪かきを手伝うことも。
MoriJob
自分の仕事で一番好きなことは何ですか?
楊さん
この仕事を通じて、地域固有の風情・文化を体験できることと、今まで経験した事のない新しい事にチャレンジできること、さらに多くの人々と交流できるところが大好きです。
地域のラジオ番組にも出演。地元の新聞「河北新報」に取り上げられたことも
MoriJob
加美町の暮らしの魅力と今後の目標を教えてください!
楊さん
私にとって、加美町の一番の魅力は人です。町民との交流が最高に楽しいです!今後はテーマ性のある旅行企画を立ち上げたいと考えています。例えば、加美町を訪れる観光客が、地域住民と触れ合いながら、地域文化を学ぶ旅のプランを提案したいです。将来は、地域と外国人をつなぐ橋渡し役を目指しています!
町内の養蜂農家を見学。交流を通して発見した町の魅力を海外に発信していく
MoriJob
最後に日本で働きたい外国人に向けて一言お願いします!
楊さん
自分の情熱と能力を適宜示すことが、日本人に好感を持たれるポイントです。日本に来たら、できるだけ多くの日本人と交流し、未知のことでもどんどんチャレンジしていくことをお勧めします!

楊さんの今後が楽しみですね!


楊 采容(よう さいよう) さん / 加美町地域おこし協力隊

出身は台湾台北。2018年4月に来日。仙台市の日本語学校卒業後、2020年5月に宮城県加美町地域おこし協力隊に入隊。趣味は、手芸、絵を描くこと(最近の力作は、なんと協力隊員の仲間たちの似顔絵!)

【Facebook】楊さんのFacebook
【HP】加美町地域おこし協力隊