株式会社鈴木水産は、仙台市産業振興事業団が主催する
「新東北みやげコンテスト」の受賞企業です。
第6回 「ハタハタオイル漬け プレミアム」



秋田県の県魚にも指定されているハタハタ。漁獲時期は、11月の下旬から12月の下旬までの1ヵ月足らずで、鍋、味噌漬け、ハタハタ寿司、さらには干物などで食されています。平成のはじめころには漁獲が激減し、最盛期の数百分の一になってしまいましたが、平成4年から6年までの3年間、地元漁師が禁魚の大英断を取り、資源が回復。現在も、漁にも制限をつけて資源を守りつつ、地元の特産品として愛されています。

ハタハタ① 写真:ハタハタ漁の様子。漁獲量を制限して、冬のわずか1ヵ月ほどの間だけ、漁に出ます


秋田県人にとってのソウルフードともいえるハタハタをさまざまな加工品にしているのが、日本海に面し、世界自然遺産・白神山地を仰ぎ見る八峰町八森に本社を置く「株式会社鈴木水産」です。
ハタハタ② 写真:ハタハタを中心に、水産加工を手掛けています


「株式会社鈴木水産」で、2019年にリリースされたのが「ハタハタオイル漬けプレミアム」。商品開発にあたった営業担当の籾山広之さんは「弊社は、冷凍、冷蔵商品がメインの加工会社です。おみやげ品として、常温でお客さまが遠方まで持っていけるものとして、まずベースとなるハタハタのオイル漬けを作っていたんです。おかげさまで好評をいただいていたのですが、どうしても冬の“季節ハタハタ”のおいしさを届けたくて、プレミアム版を作ってみたくなりまして…」と話します。

ハタハタ③ 写真:新鮮なハタハタ。秋田県民のソウルフードだそう


というのも、冬に獲れる新鮮なハタハタは、まるではらはらと口の中でほどけるような食感なのだとか。しかしながら、加工してしまうとどうしても固さが出てしまうのだそう。「ハタハタをはらはらとした食感にするには、水分を残さないといけないんです。加工すると、干物、味噌に漬けると水分が抜け、身がしまるんですね。それはそれでおいしいのですが、どうにか季節ハタハタを鍋でいただくときのような食感にできないか、と考えました」。

ハタハタ④ 写真:少数精鋭で商品開発にあたります


こうして、2019年3月に開発を始めた「ハタハタオイル漬けプレミアム」ですが「その年のお盆需要に合わせたいという思いがあったので、6月までには商品を完成させないといけなくて。かなり急ぎではありましたが、試行錯誤を重ねる中で、完成したのが4つの味でした」。

ハタハタ⑤ 写真:「ハタハタオイル漬けプレミアム」は現在4種類のフレーバーを展開


それまでに販売して評判のよかったガーリックフレーバーは「焦がしガーリック」に、そしてハーブフレーバーは「蕗ハーブ」となりました。「秋田らしさを加えようということで、秋田蕗を使用しました。蕗もハーブに分類されるそうなので、これを使わない手はないな、と思ったんです」と籾山さん。そして「桜ソルト」は、塩味の強いものが欲しいというところが着想です。当時、ラグビーの日本代表がワールドカップを控えていたり、秋田は桜の名所も多いということもあって、いろんなことを含めて桜ソルトというネーミングにしました」。

ハタハタ⑥ 写真:株式会社鈴木水産代表取締役の鈴木勇さん。「新東北みやげコンテスト」の受賞盾を手にニッコリ


そして、何よりユニークで薫り高いと評判なのが「白トリュフ風味」。籾山さんは「3種類作ってみたものの、何か“忘れ物”をしているような気がしたんです。秋田は、いぶりがっこに代表されるように、燻製文化が発達しているので、『燻製したものを何かできないか』と。10種類以上、本当にいろいろなオイルを試した結果、白トリュフオイルとの相性が良かったんですよ」。

ハタハタ⑦ 写真:「ハタハタオイル漬けプレミアム 白トリュフ風味」をゆでたパスタと絡めるだけで、レストランの味に。チェリートマトや刻んだハバネロでアクセントを加えてもおいしく仕上がりますよ


スモーキーに仕上げたハタハタに、最も薫り高いといわれる白トリュフのオイルがベストマッチしたこの一品。ゆで上げたパスタに絡めるだけで、高級レストランの味わいが楽しめます。ハタハタだけを食べる際は、ぜひオイルは捨てずにキープを。トーストにかけたり、クラムチャウダーなどスープのアクセントに使ってもおいしくいただけます。

ハタハタ⑧ 写真:「ハタハタオイル漬けプレミアム 桜ソルト」をチェダーチーズを乗せて焼いたバゲットに合わせ、乾燥バジルとフレッシュバジルを添えます。日曜のブランチや白ワインにもピッタリな一品に仕上がります


ハタハタ⑨ 写真:現在開発中だという「うま煮」。日本酒のアテに、ご飯のおともに…と、いろいろ楽しめそう。発売が楽しみです


アレンジの幅も広く、お料理が楽しくなる「ハタハタオイル漬けプレミアム」。鈴木水産のオンラインショップなどでも購入が可能なので、ぜひお試しあれ。

│商品の詳細│
「ハタハタオイル漬けプレミアム」

│関連商品│
「御献上ハタハタちまき」
「ハタハタパエリア」



株式会社鈴木水産

所在地:〒018-2676 秋田県山本郡八峰町八森磯村72-3
TEL:0185-77-2217 FAX:0185-77-3601
URL:http://www.suzuki-suisan.co.jp/
担当:籾山 広之

鈴木水産

撮影/堀田 祐介

東北大学法学部卒業後、仙台市内の商業写真撮影会社に就職。写真の道に進む。アシスタントを経てカメラマンとなり、物撮、人物撮影など、写真全般にわたり様々な仕事をこなしながら10年勤務。その後準備期間を経て独立、現在はフリーランスとして、プロバスケットボール・仙台89ERSオフィシャル(初年度から現在まで。来季で15季目)のほか、雑誌媒体の取材(街ナビプレス・仙臺いろはマガジン・ウォーカー・るるぶ)、商業写真撮影、番組用写真撮影と各方面で活躍。

堀田さんトリミング

取材日/2020年7月