仙台から支える、日本の通信
エリクソン・ジャパン株式会社
ネットワークエンジニア 小松 亮太さん、遠藤 滉大さん
エリクソン・ジャパン株式会社は、スウェーデンで設立された企業「エリクソン」の日本法人。
140年の歴史があり、世界180カ国の情報通信インフラで圧倒的シェアを持つグローバル企業です。
日本には、東京、横浜、仙台に拠点があり、仙台オフィスは今年で5年目を迎えました。
今回は、仙台オフィスで勤務する小松さんと遠藤さんにお話を伺いました。
おふたりは2021年にエンジニアとしてエリクソン・ジャパン株式会社に入社しました。現在はチームリーダーとして活躍中です。

小松さん(左)は仙台出身。遠藤さん(右)は福島の大学を卒業後、仙台で就職。
エリクソンでマネジメントを経験したい、社会を支えたい
まず、エリクソンに入社するきっかけをお伺いました。
同期入社というおふたりには、それぞれ異なった志望動機がありました。

将来的にマネジメントを経験できること、IT企業であること、仙台に支社があることです。
高校生の時に、学校行事でまとめ役をして楽しかったのがきっかけで、将来はマネージャーやチームリーダーといった役割につきたいと考えていました。
また、理系の科目を学んでおり、IT関係の業界に関心を持っていました。
エリクソンのような大企業であれば、仙台にいながら、IT領域でマネジメントの仕事を経験できそうだと感じました。

東日本大震災の時、私は中学生でした。
交通インフラが遮断された状況で、家族や遠くの人とすぐに連絡を取り合えたのは、精神的な支えになりました。
ライフラインが大きな被害を受けている中で、通信が非常に大きな役割を果たしているのを実感し、私も同じように通信技術で社会を支えたいと考えました。

入社の背景は異なるものの、ふたりともやりたいことが明確に決まっていた
チームの一員として果たす責任、苦労の先にあるやりがい
エリクソンといえば、通信インフラを提供する世界的企業。
エンジニアとして、どのように知識を身につけ、どのようなお仕事をされているのでしょうか。

私は高校と大学でプログラミングを学んでいたので、多少のバックグラウンドはありました。
業務に関連する実践的な部分については、入社後に研修で学んでいきました。

1つ目は社会人基礎力の研修で、ビジネスマナーなどを学びます。
2つ目は、配属されたチーム内での研修です。実際に業務に触れながら、仕事の進め方を学んでいきます。いわゆるOJTですね。
また、小松さんはエンジニアとしてプログラムを書く傍らで、チームリーディングも担当しています。
人材育成にも携わり、メンバーの入れ替わりがある時は大変だといいます。

特に熟練メンバーが別のプロジェクトに移り、新人メンバーが入ってきた時は、一から業務を覚えてもらう必要がありますし、プロジェクト自体もスピードを落とさず進めていかないといけないので、チームマネジメントの難しさを感じます。
一方で、私が育成に関わったメンバーが成長して、周りから評価されているのを見ると、とても嬉しいです。自分が評価されるよりも嬉しいかもしれないです(笑)

小松さん。趣味は運動と筋トレ。自宅には大量のダンベルとプロテインがあるんだとか。
エリクソン・ジャパンでは、チームでプロジェクトを進行します。
遠藤さんは「プロジェクトを円滑に進めるためには、チームメンバー一人ひとりのパフォーマンスが重要だ」と語ります。

受け身の姿勢で仕事をしていると、対応が後手になってしまうので、能動的に行動することが求められます。
チーム全体でプロジェクトに取り組む一方で、目標を達成するための動き方は自由度が高いのだそうです。

例えば、「ここを効率化できるんじゃないか」と自分で試行錯誤できるので、非常におもしろいです。
私達が書くプログラムによって、携帯の通信速度が速くなったり、スマホのバッテリーが長持ちするようになったりします。
些細なことなのですが、いろいろな人々の生活環境を良くすることに寄与できていると思うと、やりがいを感じます。

遠藤さん。趣味は楽器演奏で、休みの日は一日中楽器を弾いてリフレッシュすることも。
年齢・経歴に関係なく発言できる、働き方は自分で決められる
一人ひとりが能動的に行動することが大事、と話す遠藤さん。
若手社員でも、積極的に事業に参加できる環境がエリクソン・ジャパンにはあるといいます。

1つ目は、変化と挑戦を受け入れる文化が根付いているところ。
2つ目は、年齢や経歴に関係なく発言できるところ。入社2年目の意見でも、きちんと受け入れてもらえます。
3つ目は、働き方の自由度が高いところ。成果を出すことが前提ですが、業務の進め方や働き方は個人の裁量に委ねられています。

新しく入ったエンジニアの話も真剣に聞いてくださいますし、とにかくコミュニケーションが活発です。
エリクソンでは、コロナ禍前からリモートワークやフレックスタイム制が導入されているそうです。
どのような働き方をされているのか、1日の流れを教えてもらいました。


午前中の流れとしては、10時にミーティングを行い、残りの時間で作業をしたり、関係者と連絡を取ったりします。
午後も同様に作業やミーティングを行い、順調に業務が終われば17時半に退勤します。

個人の裁量で決めることができるのですが、出社している人よりもリモートワークで働いている人のほうが多い印象です。
有休も取りやすいですよ。チーム内での協力体制が取れているので、誰が休んでもプロジェクトに遅れは生じません。

スウェーデン発の企業ということもあり、オフィスは北欧テイスト
目的を達成できる会社、働きやすい会社を選ぼう
最後に、ご自身の今後の目標と、就活生へのメッセージをいただきました。

最先端の技術を取り扱っているので、技術をどんどん吸収し、エンジニアとして達成感が得られるところまで突き進みたいです。
また、職種の変更が可能なので、エンジニアとしての実績を積んだ後には、新しい職種にも挑戦してみたいです。

エンジニアを経験してみて、改めてチームマネジメントや組織開発の楽しさを感じました。人材育成にもやりがいを感じています。優秀な人材をたくさん輩出していきたいです。

その軸がずれてしまうと、就職した後に仕事を辛く感じたり、後悔したりしてしまうかもしれません。自分が働いている姿をイメージできる会社だと、より良いと思います。
また、就活が終わっても、社会人になること自体に不安を覚える方も多いと思います。
でも社会に出たら必ず誰かが助けてくれるので、気負いすぎずポジティブな気持ちで生活してほしいです。

仕事なので大変な時はやっぱりありますし、必死にやってもうまくいかない時もあります。そんな時でも、楽しくて、働きやすい職場だったら、ポジティブになれると思います。
私達は比較的自由な社風の中で働いていますが、自由な社風が合わない方もいらっしゃると思います。皆さんにとって働きやすい会社を見つけていただければ、継続にもつながると思います。
おわりに
いまや、我々の生活に欠かせないスマートフォン。
その通信基盤は、おふたりのようなエンジニアによって支えられています。
小松さん、遠藤さんともに働く目的がとても明確であり、真摯に仕事に向き合っていると感じました。
謙虚な受け答えと優しい笑顔の中に覗かせた自信は、きっと、彼ら自身が今まで積み重ねてきた努力と、積極性を重んじるエリクソン・ジャパンの風土によって培われたものなのではないかと思います。
小松さん、遠藤さんのように働いてみたいと思う方は、ぜひ企業情報ページもご覧ください。
(2023/3/8取材 ライター/撮影:笠松 宏子)
※撮影時は、マスクを外していただきました

小松 亮太さん、遠藤 滉大さん エリクソン・ジャパン株式会社
- プロフィール
- (左)小松 亮太(こまつ りょうた)さん 仙台出身。趣味は運動と筋トレ。
(右)遠藤 滉大(えんどう こうだい)さん 福島の大学を卒業後、仙台で就職。趣味は楽器演奏。