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インタビュー

企業の先輩

自分に合った職場で、子どもにじっくり向き合う

医療法人社団 初心会「太陽の子保育園」
鈴木あみさん

仙台市青葉区にある杜のホスピタル・あおば。
認知症を専門とする病院、デイケア、グループホームを運営しています。

2004年の設立当初から、院内に「太陽の子保育園」を併設。職員のお子さんを預けられるようになっています。病院に勤務する職員はグループホームも含め約100名。職員のお子さん約30人が太陽の子保育園に通っています。

今回は保育士の鈴木あみさんに、保育園でのお仕事についてお話を伺いました。

鈴木さん

鈴木あみさん。現在入社5年目。

小さい頃の体験が、保育士を目指すきっかけに

入社してから5年目になる鈴木さん。
仙台市内の大学で幼児教育を学んだ後、保育士として働き始めました。
保育士を志すようになったきっかけはなんだったのでしょうか。

鈴木さん
小さい頃から保育士になりたいと思っていました。
自分より年齢が低い子の面倒をみる機会が多くて、楽しかったんです。そして、それを大人に褒めてもらえるのが嬉しくて、保育士になりたいと思うようになりました。

 
また、鈴木さんは二度転職をしているとのこと。
太陽の子保育園に転職を決めた理由を聞いてみました。

鈴木さん
太陽の子保育園に入った理由は、子ども一人一人とじっくり向き合うことができると感じたからです。
以前働いていた保育園は規模が大きかったのですが、子どもとより近い距離で接することができる方が、自分には合っていると思い転職しました。

 

インタビューの様子

幼い頃の成功体験が保育士を目指すきっかけになった。鈴木さんは曰く「褒められて育つタイプ」

安心して預けられる保育園

太陽の子保育園は、24時間稼働しています。
杜のホスピタル・あおばが24時間体制で運営しており、夜間勤務する職員のお子さんを預かるためです。
院内保育園ならではの特徴を聞いてみると……

鈴木さん
日中は一般的な保育園と同じように、お遊戯や昼食、お昼寝などのお世話がメインになります。夜間は子どもたちの就寝後に、清掃や消毒をしたり、事務処理をこなしたり、主に日中にできないことを行っています。
夜間に間接業務を行うことで、日中は子どもたちの保育に専念する時間を確保できるのが良いところです。
また、親御さんが近くで働いているので、何かあった時でもすぐに連絡が取れますし、病院の中にあるので医療体制も万全です。お子さんも、親御さんも安心です。

 

絵本の読み聞かせをする様子

「核家族化が進む中でも、異なる世代間の交流が続くように」「職員が安心して働けるようにしたい」そんな思いから、院内に保育園が設置されました。

子どもたちの成長の過程をそばで見守る

院内保育園の良さを伺ったところで、仕事のやりがいについて聞いてみました。

鈴木さん
やりがいは、子供たちの成長の過程を見ることができるところです。
最初はできなかったことも、挑戦していくうちにできるようになる。子供たちの喜ぶ姿を見て、私も嬉しくなります。大きな保育園では見過ごされがちな、ちょっとした変化に気づくことができるのは小規模保育園の良い点ですね。

 
 
インタビューの様子
 
保育の仕事にやりがいを感じているという鈴木さん。大変なこともあったのでしょうか。
 

鈴木さん
1年目は大変でしたね。子どもや保護者との関係がまだ構築できていませんでしたし、自分の保育スタイルもまだ固まっていませんでした。
保護者とは送迎の時にしか会えませんので、会える時にできるだけ会話をして関係性を築いていきました。
子どもたちに対しては、自主性を尊重してサポートすることで距離を縮めていきました。
業務にあたるうえで「まずは、試行錯誤してやってみる」ということが大事だと思っています。

 

子どもから高齢者まで、さまざまな世代が交流する場所

杜のホスピタル・あおばでは、あらゆる世代の人が行き交っています。
取材で訪れた時も、病院を利用するお年寄りとそのご家族、保育園に通うお子さん、そして職員の方々の姿が目に入ってきました。
元々、病院内に保育園を設置した理由の1つに「異なる世代の交流が生まれるように」という思いがあるそうです。
 

鈴木さん
院内で子どもたちの声が聞こえると、子どもを預けている職員は安心ですし、病院の利用者にとっては癒しにつながっています。全体の雰囲気が明るくなりますね。
子どもたちにとっても、いろんな世代と接する機会が身近にあるのは良いことだと思います。
コロナ前によく開催していた、デイケア利用者向けの発表会を今年再開しました。利用者も喜んでくださいますし、子どもたちにも印象に残るイベントになっています。一緒に歌を歌うこともありますよ。

 

デイケア

保育園に隣接するデイケア。子どもからお年寄りまで、さまざまな世代が同じ建物内を行き交う。

シフト勤務ならではの時間の使い方

保育士として充実した日々を送っている鈴木さん。プライベートでは、どのように過ごされているのでしょうか。また、ストレス解消法はあるのでしょうか。

鈴木さん
趣味は野球観戦です。勤務終わりで行ったりすることもよくあります。
車の運転も好きですね。友達とドライブに行くときは私が運転します。
休みを利用して東北を車で旅することも多いです。この前は、大内宿まで行って、ねぎそばを食べてきました。
ストレス解消法は寝ることです。嫌なことがあっても、寝たら忘れます(笑)

 
保育園は24時間運営とのことですが、お休みは取れているのでしょうか。

鈴木さん
きちんと取れています。休み希望も出せますよ。
保育園は24時間稼働していますが、みんなで融通し合いながら休みを取っています。
シフト制の良いところは、休日や空き時間を有効活用できるところですね。平日に旅行することもできますし。

 

園内の様子

保育園の職員は現在9名。新卒からベテランまで年代はさまざま。

子どもたちと一緒に成長していきたい

最後に今後の目標と、就活生へのメッセージをお聞きしました。

鈴木さん
今後の目標は、子どもたちに音楽を今よりももっと好きになってもらうことです。音楽が苦手な子には歌、楽器、ダンスのどれか1つでも好きになってもらいたいです。
私は、現在音楽を担当しています。流行りの曲を演奏してみたり、ゲームを織り交ぜながら歌ってみたり…子どもたちの興味を引き出す関わり方を日々考えて、実践しています。子どもたちと一緒に、私も成長していきたいです。

 

鈴木さん

今、子どもたちに人気の曲はワンピースの主題歌だそう。流行りについていくのも保育士の大事な仕事だ。


 

鈴木さん
就活生のみなさんに伝えたいことは、自分に合った職場を探すことの大切さです。自分にとって働きやすい場所でないと、仕事を楽しく感じられません。自分が仕事を楽しめなければ、周りも楽しくなくなってしまいます。

自分に合った職場を探すためにも、きちんと情報収集をした方が良いと思います。できる限り多くの企業を調べることで、自分が働くうえで重視するポイントも明確になりますよ。

インターンシップや見学もおすすめです。私は今の職場に転職する際に、2回見学させてもらいました。保育の様子を実際に見たことで、働くイメージを持つことができました。恥ずかしがらずに見学を申し込んでみましょう。

 

おわりに

転職の結果、自分に合った職場に巡り合えた鈴木さん。子どもたちが保育園で楽しく過ごすためには、自分自身も楽しく仕事をすることが重要だとおっしゃっていました。鈴木さんをはじめ、職員の皆さんがいきいきと働く姿と、幅広い年代が行き交う光景を実際に目の当たりにして、その言葉の意味を理解できました。心がとても温まる取材になりました。

医療法人社団 初心会(杜のホスピタル・あおば、太陽の子保育園)に関心を持った方は、ぜひ企業情報ページもご覧ください。

(2022/12/14取材 ライター/撮影:笠松 宏子)
※撮影時は、マスクを外していただきました

鈴木 あみさん 医療法人社団 初心会

プロフィール
入社5年目。二度の転職を経て太陽の子保育園へ。趣味は野球観戦とドライブ。

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