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インタビュー

企業の先輩

焼き立てパンの香りに包まれながら、お客様を笑顔にする仕事

株式会社パンセ 伊藤 彩(いとう あや)さん

宮城県内に13店舗を構える人気のパン屋「Pensee(パンセ)」。豊富な種類のパンは子供からお年寄りまで愛されており、利用したことがある方も多いのではないでしょうか。

「手作り、自家製、焼き立て」にこだわったパンセの店内は、焼き立てパンのやさしい香りに包まれ、訪れる人を幸せな気分にさせてくれます。

今回お話を伺ったのは、入社9年目の伊藤 彩さん。仙台駅店の販売チーフを経て、2022年1月から長町店の店長に就任しました。

㈱パンセの伊藤さん

笑顔が素敵な伊藤さん。休日は友人とドライブや食事へ出かけてリフレッシュ

自分に向いている仕事、自分のライフスタイルに合う仕事

学生時代は、コンビニやカフェのアルバイトを経験した伊藤さん。やりたいことが明確ではなかったため、志望業界を絞らずに就職活動を始めました。さまざまな業界を受けるものの、面接での志望動機がうまく書けないことがあったそう。「どうしてその会社で働きたいのか」と改めて自分を見つめ直した時、一番納得できたのが接客業だったと振り返ります。

「カフェでのアルバイトをきっかけに、接客業に興味を持ちました。人と話すことが好きなので、本当に楽しくて。それに、シフト制の働き方も自分のライフスタイルに合っていると感じたんです」

シフト制のメリットは、自分のライフスタイルや都合に合わせた勤務スケジュールで働ける場合が多いこと。伊藤さんは、遅めの出勤や平日休みなど、空いた時間を有効活用しています。

「病院や銀行にも行きやすいですし、旅行も平日休みのほうが混雑を避けられるので、何かと便利ですよ」

自分に向いている仕事とライフスタイルに合った仕事、その2つがそろっているのがパンセだったんですね!

㈱パンセ_パンをカットする様子

パンをカットするのも販売担当の仕事。パンがつぶれないようにするコツがあるという

焼き立てのパンとコミュニケーションでお客様を笑顔に

店舗での仕事内容は、主に製造と販売に分かれています。
パンセでは、業務のマルチタスク化が進められており、製造と販売の両方に対応できるスタッフが増えてきたとのこと。

「業務の幅が広がることで個々の視野も広がります。特に忙しい時期や時間帯など、職種の垣根を超えてフォローし合えるようになりました」

販売担当者は接客対応だけでなく、売上管理も重要な仕事です。レジ打ちやパンの包装をしながら、お客様の反応やその日の売れ行きを見てパンの追加を製造に依頼するなど、広い視野とコミュニケーションが求められます。

「やることが多岐に渡るので大変ですが、それ以上に必要とされている実感があります。以前、勤めていた仙台駅店の常連のお客様が、長町店にも会いに来てくださった時はとても嬉しかったです」

お客様とのコミュニケーションや笑顔が何よりも嬉しいと話す伊藤さん。手際よくパンを陳列したり、レジでは焼きたてのパンと交換をしてくれたりと、細やかな心配りから「焼き立てのおいしいパンを食べてほしい!」という気持ちが伝わりました。

㈱パンセ_パンを陳列する様子

焼き立てパンは最前列へ。手早く並べるだけでなく、見た目にもこだわる

㈱パンセ_店頭に並ぶパン

パッと目をひくPOP。お客様に喜んでもらうための工夫が店内随所にみられる

個々の得意なことを活かし、チームで取り組む

パンセでは毎月ミーティングを開き、新商品を検討したり、月のおすすめ商品を決めたりしているそうです。売場の状況だけでなく、昨年の売上データも参考にしながら「こんなパンがあったら良いな」というアイデアを出し合い、商品化を目指します。

㈱パンセ_人気商品の「マヌルパン」

伊藤さんが仙台駅店で考案した人気商品「マヌルパン」。長町店でも販売中

人気商品を生み出すためには、スタッフ同士の日々の情報共有も欠かせません。徹底的にリサーチをする伊藤さんは、積極的に他の店舗へ電話して情報交換をするのだとか。会社全体で協力し合う体制に驚きました!

「製造と販売が協力して試作を重ね、やっと完成した商品が店頭に並びます。みんなの想いが込もった商品は売上にもつながるんですよ。きっと、お客様へ私たちの熱意が伝わるのだと思います」

パンの出来栄えはもちろんのこと、POPや商品の並べ方によっても売れ行きが変わるといいます。

「スタッフそれぞれに得意なことがあります。一人ひとりの強みを生かすことで、魅力的な売り場づくりをしていきたいです」

㈱パンセ_スタッフとのコミュニケーションの様子

常にスタッフ間でコミュニケーションを取り、よりよいお店づくりに取り組む

続けることで見えてくる目標がある

学生さんへのアドバイスを伺うと、「就職してからすぐに辞めてしまう人が多いのが残念」と話してくれました。

伊藤さん自身、入社2年目で会社を辞めようと思った時期があったそう。でも、踏みとどまった理由が2つありました。1つ目は周りの人に恵まれていたこと、2つ目は販売チーフへと役職が上がったことが大きかったといいます。

「パンセでは、社員だけでなくパートやアルバイトなど、さまざまな年代の人が働いています。皆さん人柄が良くて仲も良いだけでなく、丁寧な指導で私を育ててくださいました。他店舗への異動は多いかもしれませんが、その分人との出会いも多く、会社全体で人を育てようという風土があります。

私の場合、仕事を一通り覚えて全体を見通せるようになった頃、販売チーフを任せていただきました。自分が責任者になったことで、やりたいことにチャレンジできるようになり、達成感が生まれました。不満だけに囚われず、自分で環境を変えていけば良いと気づいたんです。経験と知識が備わってきたからこそ、目標が見えてきたのだと思います」

伊藤さんの言葉からは「育ててくれた人に恩返ししたい」、「後輩を育てていきたい」という温かい思いが伝わってきました。

㈱パンセ_笑顔の伊藤さん

常に前向きで、スタッフを思いやる気持ちを大切にする伊藤さん

私たちの笑顔がお客様の笑顔へつながっていく

最後に、今後の目標を伺いました。

「店長として、スタッフを幸せにできる環境づくりに努めたいです。みんなで同じ目標へ向かい、力を合わせて達成することで、やりがいを感じることができるはず。働く私たちが幸せでなければ、お客様にもお店の良さは伝わりません。私たちが笑顔で接客することで、お客様にも笑顔になってほしい。そして、私を育ててくれた会社や先輩方に感謝し、恩返ししていきたいです」

伊藤さんのパンに対する熱い思いが、スタッフやお客様を惹きつけるのではないでしょうか。
パンや接客が好きな方、売り場づくりに興味がある方、ぜひ得意なことを生かしてお客様を笑顔にしませんか?

(2021/12/7取材 ライター/撮影:笠松 宏子)
※撮影時は、マスクを外していただきました

伊藤 彩さん 株式会社パンセ

プロフィール
宮城県仙台市出身。入社9年目。仙台駅店の販売チーフを経て、2022年1月 長町店の店長に就任しました。休日は友人とドライブや食事へ出かけてリフレッシュ。

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