大切なのは「挑戦することを恐れずに自分から積極的に行動すること」
ジョブ・スタ利用者の伊東さんに、ご自身の就活やこれから就活を始める人へのアドバイスを聞いてみました!
ジョブ・スタを利用したきっかけは? 利用してみた感想は?
大学2年生の時、台湾からの留学生と友だちになり、彼女の地元へ旅行する機会がありました。中国語を学んではいたものの、実際に使う場面になると、現地でお世話になった方に感謝の言葉も言えず、伝えたいことの半分も伝えられないもどかしい場面があって、ショックを受けました。この経験から、台湾への留学を志しました。
留学について大学に相談したところ、紹介されたのが海外留学支援奨学金(ジョブ・スタを運営する仙台市産業振興事業団のサービス)でした。
もともと地元就職を希望していたこともあり、仙台圏内で就職すれば返還が全額免除になるのは魅力的でした。また、メンターから定期的に面談をしてもらうことで、留学中の疑問や不安を解決できたことは、精神的な面で助かりましたね。
留学を経験して学んだことは?
「逆境こそ飛躍の始まり」ということです。
留学してまだ2日目のこと。30人もの中国人留学生がいる中で、急遽自己紹介をすることになったんです。日本人は私1人ということもあり、ステージ上で緊張してしまって、なんとか話せたのは、名前と好きなことくらいでした…… 恥ずかしさから、その日は落ち込んでしまいました。
でも、それがきっかけで翌日には多くの人が声をかけてくれるようになって(笑) すぐに友人もでき、1年間、充実した留学生活を送ることができました。
このように、ピンチを脱するとパッと世界が広がるんだなと実感することが留学中にはたくさんあって、「ピンチこそ、成長のチャンス!」と失敗を恐れず前向きに取り組む姿勢が身につきました。
また、日本であたりまえに感じていることでも、世界ではあたりまえとは限らない…… むしろその逆だったりすることがたくさんあるんですよね。留学経験を通して、そんな「価値観の多様性」にも気づくことができました。
常識に縛られずに、もっと自由で、柔軟に考えられる「フラットな視点」を大切にしていきたいと思います。
就職活動はいつ頃から?どのように進めましたか?
3年生の時です。3月1日の就活解禁後に開催された合同企業説明会に参加し、就職活動をスタートしました。
留学経験で得た語学を活かせる仕事を探していたのですが、なかなか条件に合ったものが見つからず…… 今思えば、5月頃までは迷走していましたね。
でも、方向性を模索する中で、中国や台湾の旅を通して目の当たりにした”ITの発展と普及”をふと思い出したんです。それからIT業界を選択肢に加えて、6月に就活を再スタートさせました。
結果はというと、文系でありながら、志望のIT企業に就職することができたんです。海外では文系出身の学生がIT系企業に就職することはとても難しいようです。けれど日本では、未経験でも受け入れてくれる風土があります。これって日本特有だと思いますよ。
今は社会人2年目となり、良い意味でプレッシャーも感じつつ、優しい先輩方にも恵まれて充実した社会人生活を送れています。
就職活動で悩んだ時の対処法は?
順調に就活をスタートできたように思えたのですが、なかなか思うように進まないこともあり、徐々に悩みを抱えるようになりました。
その時に初めてキャリア・コンサルティングを利用しました。カウンセラーの方はとても話しやすく、安心感がありました。
就活に関する相談はもちろんですが、落ち込みがちな気持ちをポジティブに切り替えるきっかけや、新たな気づきをもらえたのも良かったです。
カウンセラーの方との会話を通じて視野も広がりましたし、おかげで挑戦することを恐れずに「自分らしい就活」に最後まで取り組むことができました。
就職活動をしている方へアドバイスをお願いします。
自分の軸をしっかり持って「自分のための就活」を大切にしてほしいです。
就職活動に対して、ネガティブなイメージを持っている人も少なくないと思います。けれど、就職活動から学ぶことや就活生だからこそできることがたくさんあります。
説明会やインターンシップもその1つ。さまざまな企業の方と出会える良い機会だとポジティブに捉えてみてください。まさに成長のチャンスです。
挑戦することを恐れずに自分から積極的に行動することで、きっと、自分らしい「自分のための就活」につながると思いますよ。
2021.5 インタビュー

伊東さん
- プロフィール
- 仙台市内の大学に通い、2年生の時にジョブ・スタ(仙台市産業振興事業団)の海外留学支援奨学金制度を利用しました。
〔利用したサポートメニュー〕
・キャリア・コンサルティング
・海外留学支援奨学金