開業者インタビュー

慶kei鍼灸院

医療・福祉

前職を活かして起業

仙台市太白区にある「慶kei鍼灸院」。鍼灸治療、美容鍼を中心に、薄毛対策やカッピング、もみほぐしなどのメニューをそろえています。
院長で鍼灸師の松田慶子さんは、自身が体調不良を克服することができた経験から鍼灸師となり、今では多くの方の身体に向き合っています。

「一番多いのは美容鍼です。たるみやしわ、ニキビの改善などお肌の調子がよくなります。あと、鍼灸治療では自律神経の乱れや慢性的な肩こりや腰痛を訴えてくる方も、一度で効果を実感していただく方も多いですよ」と、松田さん。

そんな松田さんは、20代後半から飲食店でパートとして働いていたといいます。そしていつの間にか身体の不調を感じるようになりました。
「今にして思えば、進むべき道を変えるときが来ていたのかもしれません。それに、ストレスもいつも感じていました。その当時からリラクゼーションには通っていて、なんとなく『私もいつかこういう仕事をしたいな』と思うようになって。それで飲食店を辞めて、整体師になろうと思いました。ただ、柔道整復師になるためには専門学校も通わなくてはいけないし、そんな時間もないな…と。ただ、民間の資格であれば専門に行かずとも取れるというので、民間資格を取得して接骨院で働くことになりました」。

就職した接骨院は、柔道整復師の先生が治療にあたっていたこともあり、「私このままの資格でいいのかな…って思うようになって。そんな中、ちょっと体調不良もあって鍼の施術を受けたんです。そしたら、その60分の施術の間に『これだ!』と出合うべくものに出合ってしまった感じでした(笑)」。そこから、仕事をしながら、子育てをしながらの専門学校通い。
「大変でしたね。娘はほったらかしになっていましたね」と、松田さんは笑います。
そのお嬢さんも今では社会人。「すごく応援してくれていて、たまに手伝いに来てくれたりもするんですよ」。

資格取得後は職場を変え、鍼治療も行う整骨院で5年間働きました。
「専門学校時代に働いていた職場は鍼治療を行っていなかったので、転職しました。鍼灸師になったばかりのころは独立しようとは考えていなかったんですけれど、次第に『自分の技術をもっと自由に活かしたい』と思うようになったんです」と、独立を決意。

独立を決心して最初に起こした行動は「アシスタ」を訪問することでした。
「起業している友人もいて、アシスタは知っていたんです。実際に独立開業といってもどこから始めていいのかわからなかったので。一番役に立ったのは、事業計画書の書き方を教えていただいたこと。自分のやるべきことが見えてきました」。

開業にあたっての一番の苦労を伺うと「物件の契約ですね。保証人を立てなくちゃいけなかったんですけど、本当に家族のありがたみを感じました」と、教えてくれました。

今後の目標を伺うと「この場所で地域の方に愛される場所になりたいです。ここに来れば、身体が楽になる、気持ちが楽なるって思っていただける場所になりたいです」と笑顔で話してくれました。

松田さんの笑顔と技術を活かし、「慶kei鍼灸院」は地域のみなさんの癒しの場として続いていくことでしょう。

取材:2024年1月

開業者情報

屋号
慶kei鍼灸院
代表
松田 慶子
HP
https://nagamachi-harikyu.com/
TEL
022-706-5911
所在地

仙台市太白区泉崎1-16-6 グラバー館105号室

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