産学連携セミナー「第104回寺子屋せんだい」
「古くて新しい『醸造』~麹菌を例に、醸造のユニークな生物反応と産業応用」

寺子屋せんだいは、大学や高専の先生等を講師にお迎えし、最先端の技術や産学連携の事例などを、分かりやすく話題提供いただくセミナーです。
今回は、「古くて新しい『醸造』」と題しまして、東北大学大学院農学研究科 教授 阿部 敬悦 氏にご講演いただきます。是非お気軽にご参加ください。

○このセミナーはこんな方におすすめです

  • 「醸造を使った産業応用について知りたい方」
  • 「食品産業と東北大学の産学連携による新たな取り組みに関心のある方」
  • 「大学の先生や仙台経済圏の企業技術者等とのネットワークを作りたい方」

主催

公益財団法人仙台市産業振興事業団

日時

平成28年7月28日(木)18:00~
(1時間程度の講演終了後、先生方を交えた交流会を行います)

会場

AER7階(公財)仙台市産業振興事業団 会議室(仙台市青葉区中央1-3-1)
アクセス

講師

(講師の 阿部 敬悦 氏)

講師

東北大学大学院農学研究科
教授 阿部 敬悦 氏


阿部先生のホームページはこちらから
http://www.agri.tohoku.ac.jp/microbio/index-j.html

【略歴】

1981年東北大学農学部農芸化学科卒業、キッコーマン(株)中央研究所 研究員
1991年農学博士(東京大学)
1993年米国Johns Hopkins 大学医学部 博士研究員
1996年キッコーマン(株)研究本部 微生物グループリーダー
1999年東北大学大学院農学研究科分子酵素学分野 助教授、未来科学技術共同研究センター微生物ゲノム研究室 兼任
2009年同大学大学院農学研究科 生物産業創成科学専攻 応用微生物学分野 教授、未来科学技術共同研究センター 微生物ゲノム研究室 兼任

セミナー概要

 麹を用いる技術は、日本の歴史のなかで酒・醤油・味噌などの醸造において独自の深化を遂げてきました。食品においては多く活用されている醸造技術ですが、発酵醸造を新たな科学的視点や計測技術で見直すことで、安全性が高く独自性のある新たな産業要素が見出されてきています。本講演の講師である阿部先生の研究室では、麹菌の全ゲノム解析を主導的に推進してきた他に、生分解性プラスチックの分解において麹菌が分解促進機構を持つことを世界で初めて発見し、麹菌素材の医療用材料への応用開発も行っています。
 本講演では、産業・工業面における新しい発酵醸造の展開について研究内容を交えて紹介します。また、地域食品産業界と大学が連携した新たな開発の動向についても紹介します。


○麹菌とは?
 日本の身近なところでごく普通にみられる不完全菌の一種。一部のものは、麹として味噌や醤油を作るために使われています。


○研究の紹介
 阿部先生などの研究グループは、日本で古来から醸造・発酵に使われている麹菌Aspergillus oryzaeの全ゲノム解析に成功し(Nature掲載)、麹菌を科学的に調べることが可能となりました。
 麹菌を使った生分解性プラスチック分解研究では、麹菌が産出する界面活性蛋白質群によってプラスチック分解が促進されることを発見しました。大型の麹菌工業培養設備を使えば、一度に大量のプラスチックを分解することができます。

○なぜ麹菌が良い?

イメージ

    麹菌の拡大画像

①安全性が高い
 食用に使用されていることから安全性が高いと言えます。
そのため、製品開発時の安全性評価コストが安くなるほか、
動物の免疫応答を回避する性質があることも分ってきており、
医療用素材への展開も考えられます。また、日本人にとって
馴染みのある素材と言えます。

②生産性が高い
 醤油や味噌などの生産に関わっているため、工業培養法が
確立されており大量生産のための培養プラントがあることから、
高い生産性を確保できると考えられます。


チラシはこちら

過去の開催内容はこちら

参加費

1,000円(交流会費込み、当日お支払いいただきます)

定員

40名(先着順)

申込方法

※終了しました。

申込締切

平成28年7月25日(月)まで

お問合せ

公益財団法人仙台市産業振興事業団
産業創造部 新事業推進課 担当:吉田・浅野
TEL : 022-724-1212 FAX : 022-715-8205
E-mail: shinjigyo@siip.city.sendai.jp