
産学連携セミナー「第60回寺子屋せんだい実施報告」
◆日 時:平成22年8月26日(木) 18時00分〜20時30分
◆場 所:財団法人仙台市産業振興事業団 7階会議室
◆講 師:宮城大学食産業学部フードビジネス学科 准教授 石川 伸一 氏
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今回の寺子屋せんだいは、宮城大学食産業学部フードビジネス学科大久長範先生にコーディネーターをお引き受けいただきました。 |
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講師の石川先生からは、ニワトリの中で卵がつくられる過程の説明に引き続き、栄養成分を強化した卵(栄養強化卵)、および卵黄抗体などについてご説明いただきました。
○栄養強化卵 ニワトリの飼料中のビタミン、ミネラルなどの含量を変えることで、卵中にそれらの栄養素が多く含まれる「栄養強化卵」が多数開発されている。 その際、最も重要なのはその有効成分が卵に移行するかどうかである。 一般に、水分、タンパク質、脂質などの主成分は飼料によって変動せず、カルシウム、リン、鉄、ナトリウム、カリウムなどのミネラルも移行しにくい。これに対し、ヨウ素、フッ素、マンガンなどのミネラルや、脂溶性ビタミン、一部の水溶性のビタミン、不飽和脂肪酸は移行しやすいといわれている。 現在、ビタミンD、E、α-リノレン酸、DHAなど二種類以上の栄養素を増強したマルチな栄養強化卵も市販されており、この研究が進めば、特定の人をターゲットした機能性卵の開発も可能。 例えば、妊娠中に摂取要求量が高くなる栄養素(ビタミンDや葉酸など)を強化した「妊婦用卵」、抗酸化作用を有するセレンやビタミンA、E、ルテインなど強化した「老化防止卵」など、新しい製品の可能性は無限に考えられる。
○卵黄抗体 ニワトリが産む次世代の生命カプセルである卵には、母親からの移行抗体が含まれており、生体防御系が未熟なヒナの感染防御に役立っている。 卵黄中の移行抗体は、卵黄抗体とよばれており、特定の抗原でニワトリに免疫すると、卵黄中からその抗原に対して特異的抗体を得る。 卵黄抗体は、ヒトや動物が経口的に摂取することで、口腔内や消化管内での病原菌の付着感染を阻害する予防および治療薬としても研究されている。 私達は、ヒトのがん細胞に特異的に結合する卵黄抗体の作製に成功した。この卵黄抗体は、経口的に摂取することで、消化管の発がん予防に役立つことが期待されている。 |
講演後の交流会では、参加者・講師・コーディネーターが和やかな雰囲気の中、積極的に情報交換を行いました。
早速、石川先生への個別相談を希望される参加者もいらっしゃいました。
今後も寺子屋せんだいでは、事業展開に役立つテーマ設定で開催して参りますので、どうぞふるってご参加いただきますようお願いいたします。
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