株式会社Co-LABO MAKER(コラボ メーカー) | 開業者インタビュー | 仙台市起業支援センター アシ☆スタ

開業者インタビュー

株式会社Co-LABO MAKER(コラボ メーカー)

サービス

ビジネスグランプリ2018 社会起業家特別賞 ~実験機器・技術のシェアリングプラットホーム「Co-LABO MAKER」~

御社のサービスの特色、強みをお聞かせください。

「Co-LABO MAKER(コラボメーカー)」は、登録している企業・施設が有する研究機器を検索して利用を申し込んだり実験を依頼したりできるサービスです。ウェブサイト上で分野や目的、機能や地域で絞り込め、キーワードを入れて探すこともできます。

個々の企業が行っている分析サービスはありますが、ほとんどは採算が取れる機器しか対応しませんので、そこからこぼれるニーズにも全て対応できるのが自社の強みとなります。利用者が直接機器を使いに行くことで共同研究や共同開発にもつながる可能性を秘めたサービスだと思っています。

誰が何を持っていて何ができるという情報が集まってくると、それを土台にして人の知識や技術力の融通も複合的に行えるようになっていきます。そこから研究開発全体をサポートするようなインフラを作っていけるのが、自社の事業が単なる分析サービスやオープンイノベーションよりも強いところです。

起業の経緯やこれまでの歩み、苦労したことなどについてお聞かせください。

私は東北大学卒業後に昭和電工株式会社という化学メーカーで半導体関連の研究開発を行っていましたが、なかなかやりたい実験ができず、一方で機器が使われず余っている現状に内心モヤモヤしていました。家庭と仕事の単調な往復の日々も続いていたので、何か頭を刺激しようと企業が主催するアイデア投稿に挑戦してみたのが最初のきっかけです。

すると応募したものが次々と受賞し、自分のアイデアに手応えを感じ始め、その後もより高度なものに応募してステップを重ねていきました。そして2016年、ソフトバンクメディアホールディングスさんの「MVPアワード」に挑戦。「テクノロジーで『社会の課題』を解決する」というテーマで、本当に自分が解決したい課題は何かと考えて生まれたのがこの「コラボメーカー」でした。

この事業プランについて、大学の先生や学生達に意見を聞いたところ、やはり重要な課題だとの評価・感想をもらいました。「これはそれなりにいけそうだ」との感触を得て、結果次第では本気で事業化も考えようと思っていたところ、最優秀賞に選ばれました。それで決断し、家族も養いながらできる道として、学生の頃にお世話になっていた東北大金属材料研究所の吉川彰教授のベンチャーでも働かせてもらいながら、2017年4月に起業しました。

何段階か苦労はありましたが、最初はどう妻を説得しようかなということ。次はメンバー集めでした。はじめはあてがなかったのですが、アイデア投稿の中で知り合った人のつながりや、アシ☆スタさんのイベントに顔を出したり、ビジネスグランプリに参加したりするなどして人脈を広げ、メンバーを集めました。ビジネス構築についても知識が足りないまま始めてしまったので、今も学びながらやっているところです。

今後の展望や一緒に取り組みたいビジネスパートナーは?

まずは登録機器を増やしていくことです。このサービスのメリットを理解してくださり、賛同していただけそうな大学の先生や企業の方からの登録を着実に進めていきます。そして、もう一つは、登録するに当たって障壁となっていることを一つ一つ解消して、それを成功事例として示していくことも大事だと思っています。

本来、研究開発は自由な状態でなければできないと思いますが、今はそうなっていません。内部リソースに頼って流動も少ない研究開発の現状を「ラボ1.0」とすれば、外部リソースを当たり前のように使って流動性も増えていく状態「ラボ2.0」へと、この「コラボメーカー」や研究リソースのデータベースを使って変化させていきたいです。

その先には、内部と外部の境がないような状態「ラボ3.0」があります。その人に最適な仕事が即座に適切に見つかり、それが場所やタイミングによらないとなれば「研究者のフリーランス化」も可能になります。壮大な話かもしれませんが、そんな世界観を一緒に実現していこうという人に仲間として加わってもらえたらと思っています。

これから起業を目指す方へのメッセージをお願いします。

私はアイデア投稿をしたのが今につながっているわけで、何かをやってみると何か新しいことが起きて、そこから次へ進んでいくことを体験してきました。ITのシステム開発経験も知識もなく、この事業にはこれが必要だ、というものがほとんどそろってない状態でスタートしましたが、それでも「こういう仮定が成り立てばいける」ということを積み重ねてここまで来ました。

「それをやるべきだ」と何かに対してタイミングが来たら、動いてみるべきではないかと思います。すごく勉強して、考え抜いて、少しでも隙があったら踏み出さない、というのではいつまでたっても何も起こらないので、ある程度考えたら、ここに行けば何か面白いことがあるかもしれないという気持ちで、気軽に始めの一歩を踏み出してみてください。

開業者情報

社名
株式会社Co-LABO MAKER
代表取締役
古谷 優貴
開業
2017年4月
HP
https://co-labo-maker.com/
電話
所在地

仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-40 T-Biz101

Googleマップ