SENDAI for Startups! ビジネスグランプリ2017

受賞者インタビュー
東北大学技術経営研究会VEX
代表 古本 雄大 氏
「BookHub」のサービス内容と独自性について教えてください。
「BookHub」は、使い終わって自宅で眠っている教科書を、それを必要とする学生に販売するというサービスです。学生と教科書に特化していること、手渡しに限定し郵送費や決済手数料などの煩わしさがないことが特徴です。

学生にアンケート調査を行った結果、「中古でも安い方がいい」という回答が約8割、「郵送より直接会う方が良い」という回答が9割以上あり、譲る側の意見としても「後輩には無償で譲っても良い」という回答が約半数あり、学生のニーズに基づいたサービスになっています。

ビジネスモデルとしては、当面は広告収入を得ながら無料サービスとして提供し、ユーザーを増やして認知度を高め、その後取引手数料を頂くことで収益につなげていこうと考えています。いずれは部活用品など、教科書以外のものに対応していくことで事業を拡大します。
開発の経緯や苦労をお聞かせください。
大学1年の時に友人と「教科書が高い」という話をしていて、「何かサービスを作ってよ」と言われたことがきっかけでした。以前から発展途上国の人たちのためになるビジネスをやりたいという夢を持っており、この経験が将来の役に立つのではないかと思って、ウェブ関係の知識もないのに引き受けました。

その後1〜2カ月で現在のサービスの元となるものを作り上げましたが、単なるECサイトに過ぎず、商品となる教科書集めや在庫管理、流通などの面で課題も多く残っていました。そんな時、当時まだ有名ではなかった「メルカリ」を知り、そのビジネスモデルを参考に今の「BookHub」の開発に取り掛かりました。

プログラミングもさることながら、苦労したのは仲間集めです。最初に誘った友達も途中で離脱してどうにもならなくなった時、たまたま所属していた「技術経営研究会VEX」の代表を僕が継ぐことになりました。VEXは時事問題や社会問題に対するディスカッションをするサークルでしたが、好きなことをしていいと言われたので、それを母体に人を集め、最終的には7人で開発に当たれるようになりました。全員が独学で本当に大変でしたが、よく形になったなと思います。

もちろん会社ではないのでただでやってもらうわけで、それでいて「メルカリ」のようなものを本気で作ろうとしているので相当な労力がかかります。いかにメリットを享受してコミットしてもらうかというところのマネジメントも大変でした。

人集めから始まって、ほとんど寝ずに開発して、本当にきつかったですが、めちゃめちゃ楽しかったです。自分も成長することができました。やっと完成にこぎ着け、まだ始まったばかりですが、自分一人ではここまで来ることもできませんでした。一芸に秀でている友人たちが集まってくれて、協力してもらえたおかげでここまで来ることができました。今は感謝の気持ちしかありません。
この先の展開と、それに向けて一緒に組みたいパートナーは?
東北大の中から始めて、宮城の大学、東北、全国へと広げていきたいと思っています。教科書以外に取扱品目を増やし、学生プラットフォームにしていければ可能性はますます広がります。いまはまだ不備が多々ありますが、IT企業も顔負けというようなものをきっちり作り込んでいきたいと思っています。

私自身はこのサービスを限定的にスタートした後、1年休学して、海外で英語とプログラミングを学習する予定です。今回の開発でプログラミング力はある程度ついてきた感覚はありますが、夢である海外でのサービス展開に向けて英語は必須ですから。

現在はハイブリッドアプリという、ウェブ上で動作するウェブアプリとデバイス上で直接動作するネイティブアプリを掛け合わせたものなのですが、これをネイティブアプリにしていく上で、我々の活動に興味を持っていただける開発者の方がいればぜひ一緒にやっていきたいと思っています。ここまでやってきて、本当にやる気のある人、何かに思い切りトライできる人というのは限られているんだなということを実感しました。そんな熱意のある人と出会えたらうれしいですね。
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