SENDAI for Startups! ビジネスグランプリ2017

受賞者インタビュー
株式会社セッショナブル
代表取締役 梶屋 陽介 氏
設立時期:2014年6月
事業内容:楽器及び楽器関連商品の製造、販売、音楽イベントの企画運営
所 在 地:仙台市青葉区一番町2-7-5 飯田ビル2F (022-393-4540)
U R L:https://glide-guitar.jp/
御社のエレキギターの独自性についてお聞かせください。
私たちが手掛ける国産エレキギターブランド「QUESTREL(ケストレル)」には、「2000年以降のオルタナティブロック(主流のロックに対して使われるロックの1ジャンル)に適した音と表現の革新」という明確なコンセプトがあります。エレキギターはこの70年間、デザインと構造がほぼ変わっていません。一方で音楽のトレンドは5年10年で変わっていきます。現代の音にフィットした製品を生み出せば、演奏者がより楽しく、よりよい音を追求できると考えました。

狙っている音質を実現するためにまず、構造を全て変えました。2000年以降のオルタナティブロックで約1音半下がったチューニングに対して弦の振動がシャープになる設計を施し、それを岩手県気仙地方で受け継がれている「気仙大工」の技術を用いて形にしています。

素材も音をよりクリアに引き立てるものを選び、北海道のハン、イタヤカエデ、センという3品種の木材を使っています。国産材だからいいということではなく、鳴りのいい部分や耐久性のいい部分など、いい木取りをして使うには産地が近い方がいい。そこで、一番近くて妥当な品種が取れる北海道を仕入れ先にしています。

ギターは持つ姿自体も表現の一つなので、デザインも大胆に変えました。海外に売り出すことを考え、日本の洗練された工芸品である「日本刀」をモチーフにしています。

構造も素材もデザインも、ゼロから新しいものを作り出そうとした珍しい例で、20?30年に1度の革新だと自負しています。女川での製造や国産素材の使用といったことに注目していただくことも多いのですが、製品として革新性が非常に高いものを作ったということです。
起業から女川での製造に至るまでの経緯を教えてください。
事業をやろうというのは以前から漠然と考えていて、行動に移す準備をしていました。事業内容をいろいろと考えて、最終的に残ったのがギター事業。製造から小売りまで一貫して自社でやる形にしようと決めました。もともと楽器の輸入・小売りを行う会社で働いていて、業界のことも分かっていたので、自分の強みを生かせるということが決め手になりました。

鹿児島県の種子島出身ということも無意識的に影響しているのか、事業を興すなら地方でという考えが元々ありました。東日本大震災の後、東北の沿岸部を何度か訪れて、事業をやることで地域に貢献できればいいなと考えていたとき、女川と出合いました。町の空気がすてきで、ここならいいものを作れるなと確信しました。とてもチャレンジングな方々が集まっている町で、だからこそ町がそういう空気に満ちているので、そこでものを作ることにメリットがあると感じました。

販売拠点として仙台に店舗を構え、店の運営をしながらギターの試作や改良を重ね、1年間開発に費やしました。その間もどんどんお金は出ていくので、資金繰りは大変でしたが、金融機関やいろいろな企業さんに助けられて納得いくまで開発できました。苦労したとは思っていません。新しいものを生み出すというのはそういうものだろうと。開発に時間がかかって売り上げが立たない時期があるのは当然だと思っていましたので。
今後の展望と、それに向けて一緒に取り組みたいビジネスパートナーは?
これはあくまで私の考えに過ぎませんが、どんなにいいものでも、思いが込められたものでも、小規模で終わらせるのでなく、より多くの人に届けてこそ価値があると思っています。ですから我々は、オーダーメードのような少量生産ではなく、クオリティーを保ちながら大量生産し、事業を拡大することを目指します。まずは月産15本、2017年9月には30本、2018年には100本を掲げています。

国内のギターメーカーは品目が非常に多いのですが、弊社は徹底して少品目に絞ります。ベースを年内に1つ作って、ギターとベースそれぞれ主力製品のみを大量生産し、ギター選び、ベース選びの選択肢の一つとして一般的になるまでにしていきたいですね。

非常に革新性が高い製品と事業モデルだと思っていますので、業界に革新を起こすというところに共鳴いただける方にサポートいただければと思っています。
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